月: 2015年3月

種を蒔き、苗を育てる日々。

種を蒔き、苗を育てる日々。

いつの間にやら三月ももうおしまい?!三月は去る、よく言ったものです。 畑で出会うじいちゃん 

苗立枯病出た!やるべきことを怠ったらダメー。

苗立枯病出た!やるべきことを怠ったらダメー。

頻繁に雨雪降る3月上旬からの不安定な天候、ここ数日は好天に恵まれ久しぶりに畑の土も乾いてく 

音吹く処の報告と、写真撮影。

音吹く処の報告と、写真撮影。

少し更新が滞りましたね。花粉症に悩まされ、確定申告に加えて、いよいよ春の農作業がスタート、ドタバタとしているうちに、パソコンを開けるのが久しぶりとなってしまいましたー(^_^;)

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3月1日の【音吹く処】(おとふくの野菜をつかってお店をしてみようという)は良くも悪くも多くを経験し、今後につながる結果となりました。子育てと事務仕事、また準備期間が短いにも関わらず、メニューの考案から試作、段取り含め、何日もかけて無理をさせてしまった妻やスタッフさんに感謝!おつかれさまでした。

農村から町中に出向いて、こちらから農でできるあれこれをアピールする。こうしたイベントを行う意義を改めて問い直すことから、そして行う上での課題はたくさんです。

全農が解体され、今後TPP促進の流れはますます早くなっていくことが予想されます。太刀打ちできない安価な海外の農産物が横行し、マーケットの動きが大きく変わるのでしょう。良かれ悪かれ農地法に守られてきた農村の景観は、短期的な利益を優先する企業がガンガン入り込んで、見られたものでなくなっていくのでしょうか。

環境に配慮した栽培をおこなう農家として、そんなご時世にどう対応していくか。

結局のところ、人とのつながりが一番大切ですよね。おとふくのファンが増えてくれれば嬉しいけど、それ以上に日本の農に関心を抱いてくれる人が増えてほしい。野菜は好き!…の一歩踏み込んだところに、その野菜を育てている人たちがいて、その人たちが暮らしを営む農村がある。農村では、いろんなことが循環し影響し合っているということ。そんなところが伝えられるようになればいいなぁ。

できることが見えてきましたし、また逆にできないことも把握できてきました。いい経験でした!

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音吹く処の一幕。雑草や野菜をミニ木箱にディスプレイして、土を持ち込みました。植木鉢のポップ立ても、こんなの作ってるの楽しかったのさー。いつも生産者視点でない視点で畑を改めて眺めたりする時間、貴重でしたよ。

2015031202ミサさんのごはん。値段やクオリティなど、いろいろ勉強になりました。来てくれた人、食べてくれた人、ほんとにどうもありがとうございました、多謝。

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はてさて、ここ数日は春夏野菜に向けての動きを本格化させつつ、まだ少し残っている野菜を収穫・出荷しているという状況です(配達はいったん休止させていただいております、申し訳ありません)。

天気が不安定で、すでに大きな作付けの遅れも出てきています。畑が乾く間もない雨や雪…3月ってこんなだったねぇ、そう言えば。

去年も雨雪の合間にガガガッと露地葉物の種まきしたのを思い出しました。

―まったく余談だけど細田守の【おおかみこどもの雨と雪】を見ました。母親、すごすぎ(笑)あれだけのことをこなされたら、現実に四苦八苦してるお母さんの立つ瀬がないで!-

そんな毎日の中、昨日は【里の駅大原】の生産者パネル新調に伴い、写真を撮りました!

2015031204いろんなパターンを撮影中の一コマ。育苗中のハーブを手に持って。撮影慣れしていない夫婦、笑顔がぎこちないね(^_^;)

2015031201そとは寒いけど、ハウスの中は暖かい!大きな育苗ハウスと、小さな簡易ハウスで育苗しています。昨年、この時期に建てた育苗ハウス。

音吹はほとんどの作物を自家育苗するので、このハウスがないと成り立ちません。ゆっくり、元気に育つ野菜やハーブの赤ちゃんたち。

2015031207この春から無事保育園に通えることが決まりました、次男坊。はじめてハウスに入ったのだっけか?最初は楽しげに、カメラを見て笑っているものの…

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撮影中は放置プレイ!!父母への後追いが激しい甘えた次男坊、ほったらかしにされてどうなってるやら。

 

2015031205やっぱり泣いてた(笑)

撮影中、ワーワーと泣き声がハウスの中で響き渡ります。温室育ち違い。

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今年の育苗用の床はたくさん手に入ったソバガラベッド。発酵させずにそのまま敷き詰めただけなので、ソバガラプールになってるね。次男坊くん、埋もれてます。

そう言えば、長男はモミガラの中に飛び込んでケタケタ笑ってたけど、次男は…ダメダメですねー泣きたくってる。

同じ血を引く兄弟とは言え、全然違います。おおかみこどもじゃないけど、彼らがこれから生きる上で、どんな選択を繰り返していくのか、その選択の一つ一つを受け入れて、時には、ちょっと待て、と歯止めをかけてやって、でも基本的には好きにさせてやって、楽しく笑って育っていってほしいなぁ。

 

4年前3月11日。一瞬にして未来を奪われた人たち、ご冥福を改めて祈りますとともに、そして現在も先行きが見えぬまま生きる人たちがおられる中、誤解を恐れずに言いますと、わたしたちは生きていることに感謝して、311後の世界を生き続けることを、次代を生きるこどもたちを育てる責任と意義をしっかり持って、これからもやっていきたく思うのです。

ではまた!