育てた野菜の行きどころや、食べてくれる人を想像しながら野菜を育てるということ。

日曜日、月曜日と京都・大原ではしっかりと雨が降り続きました。一雨ごとに寒くなっていく秋から冬にかけてのこの時期。皆さまにおかれましては、コタツやストーブをはじめ冬の準備を着々と進めておられることでしょうね。

先日の日曜日は朝市後おやすみ。長男と二人、滋賀県は日吉大社で行われていたマルシェ【お菓子なお茶会】に出向きました。紅葉が見頃な神社境内の中にある日吉会館という建物にて、美味しそうな製菓、お茶がたくさん並んでいましたよ。

出店されていた【OpenSesame】さん。昔まだぼくと妻が就農地を探してた頃、滋賀県膳所にあったそのお店を訪ねまして、京滋におけるいろいろな農に関わる情報をいただいたのでした。それからお店を閉められ、店主さまはロシアへ。ネット上でのお付き合いはあったものの、最後に出会ったのはまだ長男が生まれる前のこと。このお茶会にも、音吹のビーツを使っていただき、ボルシチやサラダを作ってくださっていました(おいしかった!って伝えるの忘れてお別れしてしまった、ヴィーガンとは思えないボルシチでしたおいしかったです!)。就農以前からも、就農してからも、たくさんの応援をいただいていた方の一人。

ほんとお久しぶりにお会いできて、ありがとうございました、と直接伝えることができました。(これが目的!)

 

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こんな具合に、たくさんの方々に応援いただき、農家として野菜を育てているわたしたちですが、今回ビーツがOpenSesameさんの手に渡ったように、当たり前ですけれども、育てた野菜にはそれぞれに行きどころがあります。

たとえば八百屋さんや、例えば料理屋さんなどなど。直接ないしは間接的に各ご家庭の食卓へ上ることもありますでしょうか。

九州で修業中は、基本的に野菜の販路は都市圏。ヤマト便にのっけてお届けでしたので、届いた野菜のフィードバックがあまりありませんでした。現在ですと、配達をしたり、あるいは朝市をはじめとした各地のマルシェに出店していると、こないだの野菜よかったよーこんな具合に使ったよーといったリアクションを直接いただけます。

 

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音吹のいろいろ大根や赤リアスからし菜をつかってパエリアをつくってくださいましたのは、北山ウェディングストリート沿いのキッチンカフェ【walan】さん(^^)

キレイ、おいしそう!(画像送ってくださいました、食べたい!)

こちらのコック畑下さん、畑にもちょこちょこ通ってくださるなど、昔からお世話になっています。料理人と農家、立場は違うけれども、同じように何かしらを目指してがんばってる人と刺激を受け与え合いながら成長していけるのはありがたいことですねぇ。

walan、ぜひどうぞ(^^)/

Walan(ワラン)
〒606-0915 京都市左京区松ヶ崎六ノ坪町5(駐車場:16台有り)
Tel:075-707-8989 Fax:075-707-6555

営業時間:11:30~21:30(ラストオーダー21:00)
ランチタイム/11:30~15:00
カフェタイム/15:00~16:30
ディナータイム/16:30~21:30
定休日:火曜(祝日除く)

 

これからの季節は風雪にさらされながら泥だらけになって、鼻水タラタラ垂らす土くさい農家です。そんな土くさい農家が収穫した野菜、調理してくださる方々の手によって美しく飾られて嫁入りしていく姿にはいつも感動させられます。

これは何も料理屋さんに限ったことではなく、ご家庭でも(そしてまた上手下手、美しい美しくないといった話ではなく)、たまたま手にしてくださった我々の野菜をつかって気持ちを込めて調理なさっている、そんな絵をイメージして、よーし!もっといい野菜育ててやるぞ!ですとか、あの人ならこういう野菜が好きなんじゃないのー?!って想像して種蒔くですとか、次へ次へと意識が、野菜を育てるだけでなく、育てた野菜を食べてくれる人へとお届けする、という具合につながるものなのですね。

そんなこともあるよ、というお話。

またね!



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