出荷を一区切りして、育苗に専念する三月下旬の畑や里の景色すこし。

三連休、皆さまはいかがお過ごしでしたか?

柔らかな春の日差し、抜けるような青空、少し肌寒い空気。冬の間中、こもってこもって暖房に慣れ、弛緩しきった身体の中身がすっかり入れ替わるかのような、心地よい連休でしたね。

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大原では梅がキレイに咲いています。沈丁花の香りも里を彩り、畦道にはヒメオドリコソウやオオイヌノフグリ、ヤエムグラが青々としています。

 

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冬を越したアジサイの枯れ木に新芽。堅く締まった木から新芽がグググッと芽吹く様子。生命力、満ち溢れていますね。

音吹は進級を迎えたこども達のお遊戯会を見て、その成長をこそっと寿ぎました。自我がどんどん確立されゆく長男、リアクションのバラエティがどんどん増えゆく次男。かわいらしいものです。連休の一日は家族で青少年科学センターへ行きました。小さな頃、父親に連れていかれた記憶が蘇ります。今となっては父親の気持ちを図り知ることはできないけど、自らが父となり子に接する中で、きっとこうだったに違いない、だとかを想像します。プラネタリウム、ぼくは寝てしまいましたけども、きっと家族サービスと称してセンター連れてきては、親父もプラネタリウムで昼寝してたんじゃねーかな(笑)

さて、そんな穏やかな日常を過ごしておりますが、仕事もしっかりしています。

この時期は種蒔きの季節。

レタス類やハーブ類をはじめ、少しずつ少しずつ種を蒔いては育苗を続けています。

焦らずじっくり大切に。

小さな苗はわずかな環境変化に敏感です。そこそこ大きくなるまではその生育をじっくりと見守り、丁寧にサポートしてやります。

 

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冬前に挿し芽したラベンダーや株分けしたペパーミントなど、根付いたハーブも新たに移植。大きなポットに移し替えて、ストレスなく育つようにして。

当分の間は畑の準備に苗管理。5~6月の植えつけが終わるまで、苗たちと向き合う時間は、大変で面倒くさいけど、とても愛しいものです。

現在は出がらしの冬野菜が中心ですが、ほんの少しの春野菜や越冬した作物も動きを見せてきていますよ。

 

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多年草のワイルドフェンネル。

冬に立ち枯れた親株の根元から新しい葉がゆっくりゆっくりとですが枚数を増やしていきます。魚のハーブ、サラダのアクセントとして、柔らかな羽のような葉がほんと魅力的!線香花火のような、命凝縮した可憐で力強い花もまたフェンネルの魅力のひとつですね。

 

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花と言えば、菜種梅雨と呼ばれるこの季節の季語そのままに、越冬したアブラナ科野菜におしなべて菜花咲いてきています。

様々な種類のアブラナ科野菜、それぞれに特徴のある菜花が楽しいものです。

園主はこのチンゲンサイの菜花が一番好きです。ヒヨドリに食べられて摘み始めが遅くなったチンゲン菜花ですが、これから少しは朝市時にお目見えできるでしょうか。

 

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こちらも越冬させようと晩秋に植えた花。ヤグルマソウ。青や白、赤、桃色の淡くたおやかな花を咲かせます。朝露に濡れたヤグルマソウは得も言われぬ美しさ。

そしてヤグルマソウは…食える(笑)

エディブルフラワーとしても有用な花です。今年はどんな作物が音吹の畑を飾ってくれるのでしょうか。

楽しみです!!

またね!



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