日照不足の十月。

10月は日照がとにかく不足していました。平年比40%未満なのだそうです。

この時期はもう少し根菜類が大きく育っていてくれて、収穫も細かい間引きものばかりでなく、それなりのサイズのものが採れているはずなのですけど…。細かいものは収穫本数ばかりが増えて重量が増えない、一本一本にかかる掃除・調整の時間は変わらないので、手間ばかりです。

嘆いても仕方ありませんね。常から地力のある土づくりを心掛けていれば多少日照がなくとも育ってくれるもの。日照不足はどうしようもない部分もあれば、カバーできる部分もあるので、そこがんばろ。

今朝もまた風が強くてヒヤヒヤしています。

雨よりも風が苦手。

 

 

台風22号め。

22日に大原に襲来した台風21号、かつてなく大きな規模だったようで数十年前の伊勢湾台風を知る大原のおじさんは、「その時よりもすごかった」と仰るほどでした。

事後三日経つ現在でも傷跡は各地で見られます。

畑や作物にも様々な被害が。

大原盆地の北側入り口あたりに集中しているエリアでの被害が特に甚大で、谷の風の受け口となっていたのでしょう、と呑気に推測しています。

ビニールハウスは鉄骨ごとひしゃげてしまいました。獣害を防止するための柵は、軒並みぶっ倒れてしまいました。音吹の作業小屋は戸が吹っ飛び、育苗していな苗も転げ回って悲惨です。またトラクターを置いていた屋根が落ちました。

野菜はと言うと、今週からがつがつ出荷!と思っていたルッコラや赤リアスからし菜などをはじめとした葉物の葉がボロボロビリビリです。キャベツ類は根ごと抜けて飛び散っています。レタスも飛びました。

いやー、すごい台風です。

陸地を通らず、ダイレクトに近畿や東海にアタックしてくる場合の被害の大きさを痛感!ここ数年、台風がきても大丈夫!だったはずのハウスがベコベコになったのは凹みましたが、夜中の風の音を聴いていると、これは潰れてるやろな…と推測するのが容易な、恐ろしいものでしたよ。

大原では停電も長いことだったようで、幸いにも音吹邸の町内は大丈夫だったのですが、大変だった様子…。

今はとにかく身の無事を喜ぶことにして、まずは復旧に向けて動いております。

余談ですが、台風後の月曜日、京都造形芸大の春秋座で大原の八朔など伝統文化についての公開講座がありまして、そこに踊り手として参加してきました。詳しくはFBにて→【こちら】

八朔は五穀豊穣を祈願する神事。

今年は二度踊りを奉納したから!きっと大丈夫!と思いこむことにします。

よし、がんばるぞー!

22日(日)朝市やるよ、来てね!

10月22日(日)の大原ふれあい朝市は開催予定です。

 

 

開催時間中は台風被害もないでしょう。

雨は…知らん、強いかもしれんけど、大丈夫、お風呂嫌いな人にはむしろ降ってるほうがいいです。

音吹は一週間風邪で無駄に過ごした貧弱園主が間引いた根菜や抜群の柔らか春菊、ルッコラなんかを引っ提げて、若干少なめ収穫したけど、意気揚々と参戦しますので、雨なんて降ってないことにして皆様意気揚々とお越しくださいね。

それではお待ちしております!

根菜も少しずつ大きくなってきた。

先日の日曜日、大原の学校にこども通わせる父親たちの集まり、「おやじの会」の(川あそびの夏イベントの)足洗い、懇親会という名目で痛飲する会に行ってきました。

大原では、今40~50代くらいの保護者の皆様、つまりは大原では子育てしにくいと身をもって体験してこられた皆様が、これではマズイと環境改善にいろいろと動いてくださった結果、現在では移住者にとって、とてもありがたい子育て環境となっています。

活動は多岐に渡っていて、「おやじの会」もそうした流れでできた集まりなのでしょう。

で、その「おやじの会」。

ぼくの主観ですが、PTAに参加するのはお母さん中心になる実情があるものの、おやじ達も川あそび大会魚つかみ大会を通じて集まって飲みながら、少しでも地域の子育て環境について目を向けて楽しみながら「おやじ」やろうぜ、ってな具合の緩い集まり、でしょうか。

ぼくも二、三年ほど前から参加させてもらっています、これといって何もしていませんが。地域の集まりには時間の許す限り積極的に関わって行こうと思います。今回は学校の先生も数人ご参加されていて、いろいろとお話を。楽しい時間でした。

はぁしかし呑み過ぎました。おかげで体調が少し…よろしくなく(^_^;)

スタッフさんにしんどい仕事をお願いして、酒で崩した体調のくせして、自身はややスローペースで仕事をするという体たらく。早く治さねばいけませぬ、すみませぬ。

 

 

越冬して春採る用の壬生菜。

大株に育つ壬生菜も、この時点ではカイワレ。

小さな小さな種が何をどうすることであんなに大きくなりゆくのか。

頭ではその生育のメカニズムを分かっていても、実際に種蒔いた時、発芽した時にいつも「ウソやろ?」と思ってしまいます。

 

 

全てではないですが、音吹の今秋冬の根菜達。

まだまだ間引きの段階ではありますが、そうなんですよ、こいつらも8月9月に種蒔いて発芽した時点では先の画像の壬生菜のように、小さく小さくバンザイしておったものなのですよ。

よくぞここまで大きくなってくれたなー、ありがとさん!

今しばらくお待ちくださいね、そのうち根菜祭り始めます。

 

 

 

 

紫陽花。

枯れつつあるこの色合いもまた美し。

季節の移ろいを感じさせられます。

 

 

レモンの香りのするマリーゴールド。

葉も香ってイイ感じなのですとか。

正式な名前は分からないけど、長いこと咲き続けています。

 

 

長いこと咲くと言えば、このホトトギスも。

花言葉は「永遠にあなたのもの」「秘めた意思」とか、あと「永遠の若さ」とかですってよ。

ピッコロ大魔王みたいですな。

そういえば、よくよく見ると毒々しいカラーリングでもある。

 

 

ニホンハッカも花を咲かせています。

 

何のことはない、久しぶりにカメラ出して撮ったから載せた、というそれだけのこと(^_^;)

 

山本有機農園さんの助っ人予備登録制度。

今年は虫が少なくてええなーと思っていたら、いやはや…油断大敵、一気にきました。

タアサイ、しゅんぎく、かつお菜、わさび菜はじめ第一弾に定植したいろいろにドバッと!

タアサイはカブラハバチの幼虫がわっさわさ、しゅんぎくは青虫、と作物ごとにやってくる虫の種類が違います。

昨年、ビーツにアホほど盛り付いたダイコンサルハムシ、今年は今のところ見当たりません。こいつら歩いてくるから、何なら耕作放棄地との境目を畦波シートあたりで塞いでやれば被害は防げる(はず)のですが、今年はその懸念があった(作付けした畑の隣に耕作放棄地があった。夏場雑草に覆われた畑はダイコンサルハムシの避暑地になる)にも関わらず種まき苗植えを優先させた結果、その防除作業をスルーしましたので、ちょっと心配しておったのですが、まぁよかったよかった。

しかし、それは運が良かっただけで、事前にわかっているのに予防してなかったというのは…いかんですねー、気をつけないと。

アブラナ科、特にキャベツ類と、あとは10月初旬採りのいろいろに関してはやっぱり防虫ネット被覆必須!来年はこのあたり怠らずにやることを目標にします。(金銭的に余裕があることを前提に、笑)

そうは言うものの…。

なかなか作付けシーズンの真っ盛りにそういった細かなケアまで手が回らないのも事実としてあります。

農業は農繁期と農閑期の差が激しく、オールシーズン人手がいる、というわけではありません。各農家さんそれぞれの規模によりけりですが、臨時雇用による人海戦術が必要な時と場合もあるでしょね。

ところが、いざ人手が欲しいッスー!って時に、都合よく「ハイ!」って手を挙げてくれる人がいるとは限りません。そりゃそうやんね。

同じ大原で農業を営む仲間の山本有機農園さんは【助っ人予備登録制度】、こんなことされてます。

登録されている助っ人さんに、農家の作業都合によってお声掛けする、というシステムでしょう。登録助っ人さんが増えてきたら、作業の内容によって適性のある助っ人さんにお願いすることも可能になりそうですね。(たとえば、もくもくとする草取りが得意な人もいれば、ガガガッとする畑の片づけが好きな人もいるでしょう)

小さなこどもを幼稚園・保育園に預けている時間、次の仕事を見つけるまでの期間、時間に都合のつきやすい仕事とのかけもちで…などなど、常時就労ができない場合に、活用できそうなシステムです。

農家にとっても常時雇用と違って気楽な面もあるでしょう。

音吹は幸いにもSNSでバイトさん募集をさせてもらったところ、タイミングよくちょこちょことお声掛けいただき、今のところ「ごめんなさい」するほうが多くなっていますが、山本有機農園さんの【助っ人予備登録制度】は、例えば「ごめんなさい」した人に農家側から改めて打診することもできて良いですね。

皆、いろいろ考えるねー。

山本有機農園さんの【助っ人予備登録制度】、ご覧くださいね!

 

にしても、今週は雨降り週間、雨、雨、雨、雨…くっそー。

今日は作業場に薪ストーブを出しました。実際に使用するのはまだもう少し先でしょうけれども、もうそんな季節になってきたか、この作業場を使い始めて一年経ったか、とかとか、そんなことを思い出しながら屋内でできる冬支度。

寒くなると途端に、コタツが恋しくなります。

だがコタツは魔性の家電だ、温かさにまどろんで撃沈します。お気をつけて、コタツ派の皆様。

ローズマリーの葉をこそぎ落としてストックする。

寝坊しました。

作付けが落ち着くと途端に張り詰めてた気が緩んでダラッとします。

 

 

ローズマリー。品種はミスジェサップ。耐寒性の強い立性タイプ。

現在はイキイキとした穂が美しく天を衝いています。

この画像は乾燥させたもの。

ミサさんのハーブ手仕事です。

天日干しした後、クオリティと色を保ったまま素早く機械乾燥。

香り高いドライローズマリーのできあがり。

 

この一枝一枝から葉をこそぎ落とします。

枝は枝で香るのですが、ハーブティーにブレンドしてしまうと雑味が混じってしまいます。

結果こそぎ落とした葉が…

 

こちら。

こうして、ハーブティーの素材を日々ストックしています。

この枝からこそぎ落とす作業、空間に香りが広がるし心地いいのですけど…

手間やねー(^_^;)

音吹のブレンドハーブティー、里の駅に置いてますので、ぜひぜひご賞味くださいね!

10月上旬の畑、バジルシード。

今晩頃から天気が崩れる予報ですね。

音吹はこの雨までに予定していた作業を何とか終えることができました。年内採り予定の、大きな作付け仕事はこれでようやくおしまい。あとは、越冬春野菜の種まきや植えつけなどを残すのみ。8月下旬のにんじんの種まきに始まり、悩ましげな作付け時期を越えてホッとしています。あー疲れた(^_^;)

 

 

フリルレタス、コリアンダー(パクチー)、かつお菜、こぶ高菜、タアサイ、わさび菜、などが植わっている畑。

そろそろ15日の朝市あたりからお目見えさせようかと考えています。ようやく長かった端境期を脱することができそうです。

 

 

こちらはケール、黒キャベツ、芽キャベツ、スティックセニョール、などの畑。

10月頃から蝶々が飛び交い始め、葉裏には青虫だらけです。パッと見ただけでは美しく育っていますのにね。

食われた葉をちぎりとったり、青虫を捕殺したり、地味で鬱々とする作業をこなしてくれています。

…来年は、防虫ネットやな(^_^;)

 

 

にんじん。

8月下旬に種蒔きしたもの、今年は三色のみ…あ、一部発芽悪すぎて潰した紅色があるので、四色になるのか。

11月入ってからかな、本格収穫は。

マルチャーによる透明マルチングで太陽熱消毒をしました。ので、畝が非常に低いのが懸念事項。

どんな結果に落ち着くのだろうか。

ちなみにオクラやトウガラシは浅畝も原因のひとつだったと思われるような生育不良がありました。これは来年の課題!

このように、畑は刻々と秋装束に衣替えしていきます。

…こないだオクラの種蒔いたと思ってたのにな。

 

 

さて、これは何でしょうかー。

まずこの作物は何だかわかりますか??

答えは…

ホーリーバジル。

これはホーリーバジルの穂、花が咲いた後の穂です。

カエルの卵みたいなものがちょこちょこ付いていますね。

これ、

ホーリーバジルの種、です。

いわゆる、スーパーフード、チアシードと同じように、いやそれ以上のダイエット効果があるとされていて、東南アジアでは昔からデザート的な位置づけで食されていたようです。

この水の膜はグルコマンナン、あれですよ、マンナンライフのこんにゃくばたけ♪のこんにゃくと同じ成分です。

ようするに種が水を含むとこのように膨張するので、食った量が多いような気がするダイエット食品、ってことなのでしょうか(^_^;)よくわからんが、チアシードよりもこのバジルシードのほうが膨張率が大きいのだとか。

雨あがりの畑の、穂に種ができあがったこのタイミングだけ見られる面白い現象ですね、小さなカエルの卵が山ほどできとるー、って思いますよね。

このバジルの膜を使って、昔々の江戸時代には目を洗っていたそうで、それが由来でバジルの和名は『メボウキ』と言うのです。

目箒ね、面白いね。

しかし、スーパーフードだか何なんだか、セレブの食べるものはよく分からぬのですが、バジルシードが例えば高価なのは食べる量分の種採るんがまず大変なことに限るでしょうな。

個人的には、畑仕事で一週間ほど汗かくほうが、こんなの食うよりよっぽど健全だと思うのですけれども(>_<)

あぁ、あとバジルシードはものによっては発がん性物質を含む場合もあるそうなので、ご注意くださいね、あとはご自身でお調べください!

ハキダメギク。

今年も変わらずハキダメギク(ハキダメソウ)が絶好調な音吹です。

この雑草は北アメリカ原産の帰化植物で、世田谷の掃き溜めで発見されたのが名前の由来だそうで。20世紀の初めころにやってきたらしく、霜には弱いので関東以西によく見られるらしいですが、岩手あたりの農業研究センターでもハキダメギク抑草実験のデータが出ているので、現在では全国で一般的な雑草なのでしょう。

肥沃で湿り気のある土地であればどこでも育っている様に思います。自然農においては虫除け効果も期待?されているようですが、実体験としては圧倒的に生育力・繁殖力旺盛なこの雑草を放置しておくと、通気性が悪くなって野菜にとっては非常によくない結果を招くように思えます。

根の張りは浅いのですが、土をごっそり持っていくような根形をしており、草丈30cmにもなると野菜の株元のハキダメギクを抜く際に野菜ごと抜けてしまう恐れがあります。また種量も相当に多く、わずかな日照でも上に上に伸びて行くことが可能なようで、小面積を圧倒的な株数で覆ってしまいます。小さいうちから種をつけるので、ネズミ算式に種は増えていきます。しかも強い、トラクターで耕しても、根が残っていればいくらでも再生するし、茎からも新たに根を出すので、始末が悪い。

生育適温としては真夏、真冬をのぞいて、アブラナ科の生育適温に準じた時期に同じくグググッと育ち、蔓延りまくった音吹の圃場では5~6月、10月に「何回草取りせなあかんねん!」と嘆きたくなるほど、除草作業に時間をとられます。

生育速度もびっくりするほど早く、比較的早く育つ大根にも負けません。昨年はビーツの畑がこいつに覆われたおかげで、ダイコンサルハムシがばんばん襲来、結果ビーツはレース状の葉脈だけ残し、奇妙な畑となってしまい全滅…。今年はマルチで対応しましたが、数回の草取りの後、まだ残った種がビーツの隙間のわずかな日照でもまだまだ育っており、ピンポイントで霜降りてくれ、と祈りたいくらいの心境です。

個人的には草の生い茂った畑にも限度があると考えています。

野菜は人間が品種改良した、不自然な作物、なので、ある程度環境を整えてやってはじめて本領を発揮します。音吹の現状の畑、ハキダメギクが全面を覆い尽くす姿はちょっと看過できません。

…考えてみれば土中に憶万とある雑草の種が、自分に適したタイミングで発芽し生育していく、まさに旬を選んで生きているのだから強いのは当たり前ですね。

今後数年はハキダメギクと如何に共生していくか、影響なく野菜を育てるために、どうしたらよいかを考えることになりそうです。

丹波で研修中のK田くんを受け入れて、就農当初のいろいろを思い出す。

雨模様の大原、風強く吹きすさび、肌寒い一日、まるで冬のような気候でした。

収穫はもちろん、降雨までに除草作業を少し行った後は、ちょこまかと屋内作業。つりさげて一次乾燥させているタカノツメを機械乾燥させるために枝からひとつひとつ取り外すことをはじめ、いくつかの作業を行いました。越冬用のハーブやエディブルフラワーの種まきはセージ、フェンネル、イタリアンパセリやヤグルマギクなどを。年内の種まきは残すところ、越冬春採りの菜の花用のチンゲンサイや黒キャベツなど、でしょうか。10月の中下旬までに直蒔きのアブラナ科野菜を畑におろしてやって、いよいよ2017年秋冬野菜の作付けは一段落します。ニンニクは先日植え切ったからね。

昨日、丹波で農業研修中のK田くんが畑に見学・作業に来てくれました。

同い年のK田くんの悩みや今後の動きなど聞いていると、自分たちが研修していた頃、就農を目指して土地を探していた頃を思い出しました。たった10年ほど前のことなのに、ずいぶん昔のような気がします。

いろんな人を頼って、どこで就農するのか、どんな形で農園をつくりあげていこうか、気持ちしんどいこともあったけど楽しい時期ではありました。きっとK田くんも同じような心境でいるのだろう、これから楽しみですね。

音吹はと言うと、当初思い描いていた計画というかイメージとはずいぶん違う今の農園のスタイルではありますが、農業で生計を立てていくことをまず初めの目標としていたので、まぁスタイルはともかく今のところ暮らしてはいけているわいな、よし!といったところです。

ひたすら突っ走ってきたここ10年近く。

これまでもちょこちょこ見学・研修に来てくれた人達はいたけれど、我々自身がまだまだ足元覚束ないヨチヨチ歩行のステージを脱すことができていなかったため、自信もないし実績もないし、ろくなことを伝えることができていなかったように思います。

ここいらにきて、ようやく、見学に来てくれる人たちに何となく芯の通った何かしらを伝えられるようになってきたように思います。

土があるでしょ、野菜の種があるでしょ、蒔き時を外さずに種さえ蒔けば、別に野菜なんて誰だって育てられるし、食べることはできるものです。

でもそれを商売として、育てた野菜をお金に換えて暮らしていこうと思うと、ちょっとまた違う視点が必要になってきます。

就農して、農業を始めることは、熱意と少々のお金があれば、誰にでもできること。

何より難しいのは継続していくこと、これに尽きると思います。技術はもちろんですが、運も必要。ステージごとに欲しい何かしらをキャッチするアンテナも不可欠。

K田くんはじめ、今シーズン見学に来てくれた農に携わろうとしている人達のおかげで何となく次はこんなことしたいなーというものが見えてきました。

40代に入ると、人生の残りに経験するであろう未来が何となく見えてくる、とよく聞きます。

農業、新規参入した我々は??

いやーまったく見えてこない。

千変万化。

それってめっちゃ楽しい人生やん。これからどうなるのでしょか。

ひとまず、クッソ寒い今日の熱燗がどう考えても絶対にうまいことだけは、はっきりとわかっておりますけれどもな(^^)

Gg’sの生産者会議@伊右衛門サロン。

昨夜は中秋の名月。

煌々と光り輝き満つる寸前の真っ白な月を見ながら、団子を食べました。しかし寒い夜でした。朝は朝でしっかりと冷え込んでいます。

来週はまた少し気温も上昇するようですが、先日の朝市の時間帯では10度との路上掲示だった様子で、お客様の中にはダウンジャケットやコートを着用される姿もチラホラ。中にはTシャツで来られている強者もおられて、季節感がいまひとつよく分からない不思議な空間となっておりましたが…。

何を着ようか迷ってしまうのも秋らしくなってきたがゆえでしょう。

夏野菜はその名残もいよいよ最終局面へ。残すところはオクラと冬瓜のみ。冬瓜は昨日の収穫したところ黄色のミカン箱コンテナに16箱分が採れました。

とは言え、まだ新物の収穫にはもうしばらくかかる音吹。蒔いて植えた苗たちが少しずつ大きくなる様を日々気にしながら、畑を片づけたり、草取りをしながら過ごしています。

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先日はお世話になっている【Gg’s】さんの生産者会議に【伊右衛門サロン】に行ってきました。

【Gg’s】は、角谷さんという女性が動いておられます。近郊の生産農家から集めた野菜を、京都おなじみの販売方法、振り売りにてさばいておられたり、【伊右衛門サロン】や、【シチクガモリの夏祭】でもおなじみの北区の怪しすぎる空間【ふじセンター】で軒先販売をされておられます。

一年に一度、生産者を集めて、【Gg’s】の活動報告や今後の方針などを話し合われます。

野菜を売る、とは簡単な響きですが、実際に商売として野菜を売るのは大変なことです。生産農家は野菜がない時には、「すいませ~ん今野菜ないんですよ~」と泣きついていれば済むところですが、販売する方々は、「え?!何でないの~?!」と消費者の方々から直接つっこまれる立場にあります。

季節のものだから仕方がないと言えれば簡単なことですが、実際にはスーパーには春夏秋冬いつでも色々な種類の野菜が並んでいるわけですから、「ない時はない!」と言われてもピンとこないのが農に関わりのない消費者の一般的な感想だと思います。

ダイレクトに対面しながら販売するのは、生産者・消費者それぞれの意見に挟まれて剥き身で向き合うわけですから、あがりの少ない割に心身ともに労力のいることでしょう。

そうした意見に対して、どのようなスタンスをとるのか。

【Gg’s】は、そこには“縛り”を設けて自分が畑を見て、集荷に行ける範囲の農家さんのものだけを扱い、振り売りや軒先でのマルシェで、畑や農家さんの空気感を野菜とともにお伝えしながら売る、というスタイルを崩さずに貫き通しておられます。別に市場や遠方の農家さんから物を仕入れても問題はないのでしょうが、【Gg’s】としてはそこは“縛り”を自らつくっておられる。

生産者としては彼女のような“伝道師的歩くアンテナショップ”の方がいてくれると非常にありがたいですし、消費者にとっても日頃知り得ない近隣の畑や農家のことを【Gg’s】を通じて触れることができます。

音吹は遠方出荷を極力避けて、手の届く範囲で野菜をお届けするようにここ数年はシフトしてきています。

ので、【Gg’s】のような活動は…とてもありがたい。

生産者会議では活動のいろいろをお聞きしながら、農家の立場としては何をもって還元できるのか考えるイイ機会となりました。

野菜の販売方法、購買方法にはいろいろなものがあります。

どんな方法にもポリシーがあって興味深い。ただ、ものを買うだけでなく、そのポリシーに触れて共感して買う。広く言えば購買・消費は、自分が望む社会への一番わかりやすい投資。その中でも、野菜などの食べ物は暮らしに欠かすことのできない根っこ。

別に普段からそんなこと考え続ける必要はないでしょうけど、ふとした折に、「何でここで野菜買ってるんやろ~」と見つめ直すのも秋の夜長の暇つぶしに面白いことかもしれません。

…ぼくが漫画買うのも、漫画文化なくならないでね永遠なれ~、と思うがゆえのことなのですよッ(^_^;)