ビニールハウスを守るために雪おろしまくる。

今シーズン最凶の大寒波は伊達じゃないですね。どこもかしこも雪のお話ばかりで、もうおなかいっぱい!となっておられるかもしれません。

女子駅伝は吹雪の疾走だったようですね。拷問か、やめろ!的意見が見受けられましたが、走ってるほうはあの程度の雪、気になるものなのだろうか(畑してたら雨や雪など当たり前で、いったん外に出て仕事し始めると気にならない。記録を狙うスポーツとはまた意味合いが全然違うものなのかもしれないですけど)。いちいちすることなすことにケチつける風潮、がんじがらめの規制の嵐でつまんない国になっていく気がしてなりません。どのあたりまでがセーフで、どこから先がアウトなのか、ってもう人それぞれの感覚の問題だからねぇ、難しいですね。

それはさておき…

そうなのです、京都は結構な雪が降りました。

 

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観光名所はどこも美しい雪化粧で、それこそ濡れるのも厭わないカメラマンの皆さんがここぞとばかりに写真を撮っておられたことでしょう。貴船神社あたりは道路事情がどうしようもないようで、参拝の自粛が拡散されておりました。

大原はと言うと、国道367号線は現在のところ「シャバシャバところによりゴツゴツ圧雪といった感じ」で走るのに怖さを感じるほどではなくなってきました。

国道を逸れるとまだまだ雪深く、四駆で冬タイヤであろうともバルンバルン足は取られてヒヤッとする箇所が多々あります。

積雪は…30~60cmってところではないでしょうか。雪原ですね、雪原。畑はいつもなら畝の形が残ってこんもりとしたカマボコのような造形が見える程度の積雪なのですが、今回はのっぺりと一面銀世界。こうなるとどうしようもありませんなぁ。

土曜日からの雪で、もうとにかく気をつけようと思ったのがビニールハウス。

音吹のビニールハウスは三年前、大原のある兄貴から譲ってもらった廃ハウスの鉄骨を使って自力で建てたもの。20m長の、育苗用の小さな小さなもの。

それでも潰れてしまうと音吹にとっては大打撃!毎年の育苗が始められません。

今シーズンははじめてビニールをはったまま越冬しようと、つっかえを秋のうちから設置していました。それでもハウスの鉄骨は19~22mm直径の、ビニールハウスの中では細いカテゴリーの鉄管です。つっかえがあってもいつ潰れるか分からないと、日々天気予報とにらめっこしておりました。

ビニールって、よく言われるのは、最近のものはとても頑健なので風や雪にも強い、破れない。だけど、だからこそまともに風を受けて鉄骨ごとひしゃげさせる、雪も同じく、破れることなくまともに全部受け止めて鉄骨ごと押しつぶしてしまうという。

そんな具合なので、今回の大寒波はほんとに焦っておりまして…。

病み上がりの身体に鞭打って(こどもから風邪をもらってダウンしておりまして、15日の朝市はそれもあっておやすみいただいておりました!)、この火曜日まで3~6時間ごとにビニールハウスの雪を下ろすという作業を昼夜問わず続けておりました(^_^;)

それだけでは心配なほどの雪の降りだったので、ハウス内ではやかんストーブ三台を設置して焚き続けて内側の温度を上げてビニール上の雪を融かすという。

これでも夜は心配で、夜な夜な窓をあけては「あ!また降り出した…ヤバいどうしよどうしよ…」と焦って、でも焦ってもどうしようもないわと落ち着かせて。精神によろしくないですね、激しい雪は。

これだけやって潰れたら、それはもう仕方ない!と諦めもつくくらいまでやらないと、ビニールハウスなんて高価なものとてもじゃないですけどポンと買えません。必死こいて建てた愛着あるオンボロハウスだからこその手の掛けよう、だったのかもしれません。

ないないづくしで始めた農業。

何一つなかったからこそ、ひとつひとつを大切にできるもの。そういう意味で補助金のばらまきに、ぼくはどちらかと言うと否定的です。簡単にお金が落ちてきて頼りに頼り過ぎていると、それがなくなった時にどう対応していくのか、そもそも産業としてそれは自立できているのかと、ツッコミたくもなります。

とは言え、使えそうなら使いますけどね、何しろ生きていくのに必要なものは高い矜持よりも最低限の銭ですもん(^_^;)いいこといくら言っても、ね(笑)

ひとまず火曜日の午前中、ようやく何となく空模様も落ち着きつつあり、ホッと一安心してこうしてブログを更新しているところですが、まだまだ予断は許しません。

この冬を越えるまでは気をつけていきたいと思います。

あ、肝心の畑ですが、当面手はつけようがありません。状況次第ですが朝市まで雪残るんじゃないかな…。また報告しますね。皆さま、お気をつけて!



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