稲ワラ裁断、温床づくりの第一歩。

畑を続けていると、やっぱり大切なのはそこだよなーと行き着くポイントが土づくり、土の底力。

落ち葉や刈り草をどんどん畑に投入していた昔に比べて、植物性有機物の投入機会が減ってきている現代の農業。庭や山の落ち葉集めて…、土手で刈った草集めて…合理性・高能率性の農業とは確かに言い難い方法ではありますから敬遠されがち。

でもでも、地力を収奪しながら高生産性を追い求めるあまり、野菜の生産性が減退してきたら必要な養分だけを供給してやって騙し騙し収穫を続けていく。土はどんどん疲弊していくばかりで、しまいには貧弱な、何を育てても病原菌だらけ!何を育てても葉は黄色くなるばかり!何を育てても虫どこにもおらへん!農薬や化学肥料がないと野菜は育たない、そんな状況になってしまうという。

これではいかん!と植物性の有機物を入れます。有機物は、微生物のエサとなります。土の中で微生物がどんどん増える、つまり、土の自己再生能力を上げてくれます。そんな微生物豊富な土中には多くの虫が食物連鎖によりバランス良く繁殖していて、また菌も豊富にウヨウヨしているので特定の病原菌だけが異常発生することもなくなっていきます。

誰しもそこを目指して土づくりしています。(これは有機農業や自然農に限ったことではありません、農薬や化成肥料を使用する農家さんだって土づくりしておられます。逆に有機農業や自然農と言いつつ、肥料を外から投入するだけにとどまる農家さんもいます)

と、いうわけで。

音吹の新しい農機ー!

 

2017020802

 

じゃん。

稲ワラ裁断機。昨年中古30,000円でゲット。

ボロボロの錆び錆び!でもいい仕事してくれましたよ、昨日始動。

この裁断機。

投入口から稲ワラを入れると…

2017020803

 

どどどどどど…

どどどどどど…

 

2017020804

ボバーンッ!

と、なります。

稲ワラの束が細かく裁断されるわけです。

…まぁコンバインについてる機能と同じですね(^_^;)

 

2017020805

 

このような切り刻まれ具合。分解を促進するための裁断。

その後、音吹では裁断された稲ワラを画像にもあるような木枠に堆積させて、米ぬかをパラパラふりかけて、水をじょっぽじょっぽやりながら、ギュッギュッと踏みつけ続けます。

堆積させた稲ワラからじゅわーっと水がしみ出すくらいまで踏んだら、さらにその上からまた稲ワラを裁断させて堆積させて…同じような作業を何度か繰り返します。

すると…

米ぬかには微生物が増殖するのに必要な窒素分やミネラルを多く含んでいる、いわば醗酵・分解のスターター、起爆剤。これをエサに稲ワラを微生物にばしばし分解してもらいます。

目的はその過程に発生する醗酵熱。

この熱を利用して、育苗する野菜の暖かなベッド、温床をつくるという。

ようやく…就農してもうすぐ9年目になるのに、ようやく踏込温床にチャレンジできるー嬉しい!

農業研修中に、お師匠さまの農園【さとう有機農園】ではじめてこの技術と出会って感動したことを覚えています。だってすごくない?地熱を得られるんですよ稲ワラから!(稲ワラに限らず落ち葉やモミガラなどでも醗酵熱はちゃんと出ます)

昨年は様々な理由から育苗を激しく失敗しました。ものすごく苦い経験…。研修で勉強したことをちゃんとひとつひとつこなしていく、当たり前のようにお師匠さまがこなしていたことを、同じように自分が経営する立場になってもこなせるかどうか、これがなかなか難しい。原点回帰だー、といよいよ温床、そんな気概でいるわけです。

踏込温床レポはまたそのうち書きますね。

ちなみにこの稲ワラ温床は翌年の育苗倍土のベースとしてもとても有用です。もちろん畑に撒いてもよし。菌や微生物がうようよの素晴らしい資材として大活躍してくれることでしょう。

昨日は農作業後、【河村製粉】さんでソバガラをいただいてきました。今年は例年以上に植物性の有機物を活用していこうと意気込んでいます!

ではまたね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です