にんじんを再度種まき、ビーツ発芽。

8月20日、ニンジンの種を蒔きましたが、今年の8月後半は雨が少なかった…、いや今年も少なかった、ですね。

ニンジンの種と雨がどう関係してるのかという話ですが、ニンジンは発芽に至るまで一週間から二週間かかる野菜です。その間、水を切らしてしまうと発芽率が大きく減少してしまうのです。

なので、種を蒔いてから発芽するまでの期間は、雨が降ったらホッとしますし、降らなければガクッときて水やりをします。

今年はほとんど降らなかったので毎日、水やり。

音吹にとってニンジンは冬の生命線のひとつ、今年は一反五畝ほどの面積に播種しました。本当はもっとたくさん種蒔きしたいのですが、音吹は手灌水(噴水みたいな灌水チューブを使わずにホースを手でもって直接水やりする)しますので、この面積が限界。

毎日2~3時間を水やりに要しました。

…が!!

発芽率が今一つ!?

ひー、マジか。

某大手種苗さんの約700円350粒の紅色のニンジン、50袋分が!飛んだー…(T_T)

なんてことは実は農家にはよくある話で、種のロスは毎年のように起こります。そして凹みます。このロスを最小限に抑えるために皆がんばるわけですけど、今回のニンジンのように天候如何で発芽率に大きな変動が出る野菜(もしくは労働時間の変動、水やりにかかる労働時間もタダじゃないからな…)は…まぁなかなか安定しないですねぇ。

 

くっそ凹んだ後は、えいや!と蒔き直し。

発芽したものも、まだこれから発芽するかもしれない土中の種もあるかもしれません。

ところが…

そんな不確定要素の大き過ぎるものを期待してたらニンジンの栽培適期が過ぎ去ってしまいます。

特に秋冬は、今でこそまだ暑いものの、今種を蒔き生育していく野菜たちはどんどん涼やかになっていく季節の中で、収穫に適したサイズにまで育ってくれねばなりません。

ニンジンの種まきも遅すぎると大きくなりませんから…。

様々な状況から、そんな身を切られるような判断を作付け時期にはビシバシ下しているわけですね。

やっぱり農業はシビアです、投資したお金が全て計算通りに回収されるとは限らない。

どんなビジネスでもそうなのでしょうけど、人智を超えた天候には…敵いません。

仕方なし。

 

 

逆に、こちらはビーツ。

こちらも発芽が難しい野菜ですが、浸水させて、やや発根した種を、まさかのマルチに手蒔き、約一反分。

おおよそ15000穴に、皆でひとつひとつ、一粒一粒手蒔きしました。

種を水に浸すと播種機が使えませんからね。(※播種機とは上記画像の赤い手押しの機械。ポロポロと一定間隔で種が落ちる仕組みとなっています)

先週、朝市を休んでまで種まきをしたのは、ビーツ播種後に予報されてた雨を待っていたからで、まぁ馬鹿みたいに種まきには時間がかかってしまいましたが、予報どおりに雨も降り、おかげさまで発芽はまずまずです。

ビーツのみならず、第一弾の菊菜やレタス、パクチーも植えることができました。

そして、また一週間の天気予報とにらめっこ。

この10日日曜日には種まきを。それ以降、来週の月火と雨が降る様子なのです。

9月は長期予報としては残暑厳しい様子ですが、他にも蒔きたい種や植えたい苗がいっぱいありますので、計画していたよりも少しばかり早いですが、大根類の種まきをしてしまおうと考えています。

土の状態、野菜の旬を考慮するとベストなタイミングではないかもしれない。ですが、同時に、この雨を逃してしまったら畑が乾くまで2~3日、次の雨を期待してたらさらに数日、雨は期待せずに水やりするなら余計な労働…このあたりの事情をぜーんぶひっくるめて、いつ種まきする?苗植える?と頭を悩ませます。

昔、お師匠さんが作付けシーズンには頭が痛い頭が痛いとずっとぼやいてたな…。当時は、そんなこと言っても降る時は降るし仕方ないし、その時その時考えるしかないやん…と思ってたものですが、いえいえ、いざ自営し始めると、見えてくる計画の一から十までを念頭に置いた上で事細かに行動してた中に天候の不安定さがのっかかってくると…こら頭が痛くなるものだ…と改めて思います。

リアルに体験してきた人の言葉は重みがあって厚い。

身をもって体験してない人の、どっからか拾ってきたような話は薄っぺらくてつまらない。

そして、重たい言葉も、受け入れることができるタイミングや納得いく時期、あるいは経験値が必要なのですねぇ。

 

 

これは半夏生の頃に蒔いたインゲン。

大原では半夏生の頃までに最後のキュウリや豆の種を蒔く、とのこと。

ずーっとずーっと長いこと、じいさんやばあさんがその子に伝えて、そしてまたその子がじいさんやばあさんになって、また子に伝えて、引き継がれていった農作業の経験値。

知識を引き継いで、そして実際にやってみて結果を受け入れて、はじめて、身につくものなのでしょう。

本当に、無駄の多い生業です、そしてだからこそ楽しいのだとも思います(^^)

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