備忘録、年明け後の葉物について。

五日は小寒、寒の入りして立春までは一年で一番寒い時期が続きます。

大原もこの時期はお客様少なく、音吹もそれに合わせてややゆったりと動きます。今年はこの時期にビニールハウス関連の作業をいくつか入れ込む予定でいます。(あとは確定申告に向けて事務仕事も、ね!)

冬至を過ぎて、ふと気がつくと夕方暗くなり始める時間帯が少しずつ遅くなっていることを体感します。17時にはすでに暗かった一二月下旬頃ですが、ここのところはまだやや明るめ。こうして四季の移り変わりを、肌に感じながら仕事できることはありがたいことなのですね!

しかし、毎冬に思うことだけど、一月になると露地栽培では葉物がなかなか手薄になります。露地栽培とは屋外の畑で栽培すること。

寒くなり過ぎて、雪が積もって、などといった理由から大原では露地葉物を収穫するのが難しくなってきます。はなから作付けしないのだから手薄になるのは必然。

そうは言いつつも、一般のお客さまに加えて、業者さんやレストランも多くいらっしゃる大原では、やっぱり多品目でいろいろな種類があることが音吹としても、そしてさらには地域としてもアイデンティティとして差別化できる部分。

とは言え、無理をしないと育たない作物もありますし、手間ばかりかかる作物もあります。むやみやたらに品目数を増やすだけではダメ。

と、とは言えとは言え、といつも頭を悩ませています。

 

音吹では、この冬の葉物、まず当初の予定としては、

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タアサイ、

ホウレンソウ、

わさび菜、

ルッコラ、

赤リアスからし菜、

ちぢみ菜、

こぶ高菜、

かつお菜、

黒キャベツ、

青汁用ケール、

サラダ用ケール、

春菊、

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などを検討していました。

 

実際、全て作付けしましたが、ここでいちおうの振りかえりとして…、

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■タアサイ

→第一弾(9/15定植)は、虫害ひどい。第二弾(10/1直播)は台風でやられて収穫数激減。9月生育分は防虫ネットによる被覆、10月生育分は虫害はないものの、株を大ぶりにするために不織布べたがけ対応もありか。間引きながら収穫予定で株間6cmで動いたけど、最初から広めに株間を設定しておくほうが無難。

■ホウレンソウ

→第一弾(9/24直播)は12月中旬より収穫開始。C/N比の高い有機物を入れ過ぎて一部窒素飢餓っぽいところがあるものの、概ね順調で現在収穫中。第二弾(10/11直播)は10月の日照不足と台風をもろに受けて、小さな苗のまま肥料抜けそう。2月中下旬に採れたら面白いけど、そうなるには地力がやや少なそうな畑なので期待薄。例年なら10月上旬はホウレンソウの年内採り蒔き時期限界ラインだけど、今年のような天候不順時にも何とか収穫までこぎつけるように日頃から作業の余力を備えておきたい。

■わさび菜

→第一弾(9/15定植)、ダイコンサルハムシの被害大。第二弾(10/11定植)も同じく。第二弾は時期的に虫害は受けないタイミングだったが、第一弾と隣接畝だったためダイコンサルハムシが移動して食害。今年ははじめて直播種→間引き収穫→つみとり収穫の方法から、株間広めにとっての定植による最初段階からのつみとり収穫方法を試みた。結果として、作業時間の軽減にはつながるものの、収量としては寂しい。来年の秋冬にどうするか要検討。

■ルッコラ

→第一弾(9/21直播)、よし。保温資材も全くなし。例年より株間広めにとったのも功を奏した。第二弾(10/1直播)、台風被害。その後獣害。生育としては悪くない、保温資材なしで年内採りOK。第三弾(10/11直播)、日照不足による生育遅れから12月になって不織布べたがけ保温。ここにきて、そろそろ収穫できそう。アントシアニンも今のところ出ていないが、これからどうなるか、雪による被害を考えると理想はトンネルだろうけど…そこまでしてルッコラ?!という逃げ腰姿勢。

■赤リアスからし菜

→第一弾(9/21直播)、よし。保温資材も全くなし。例年より株間広めにとったのも功を奏したのはルッコラと同じ。第二弾(10/1直播)は台風直撃するも、被害ほとんどなし。葉の形状?第三弾(10/11直播)、ルッコラ第三弾と同じく、日照不足による生育遅れから12月になって不織布べたがけ保温。ここにきて、そろそろ収穫できそう。それにしてもルッコラと赤リアスからし菜は需要はあるものの作業能率が悪すぎる。

■ちぢみ菜

→第一弾(9/21直播)、株間7cmでもやや密植な様子。冬場は葉が立ち上りにくいので、8~9cmくらいのより広め株間でも良いかも。時期的には、少し虫害あり。10月初旬に多量に蒔いて、タアサイが収穫できるまでのつなぎ役として十二分。

■こぶ高菜

→9/15定植。株間30cm、条間20cmの3条植え。密過ぎた。2条でよい。さらに株間はもっと広くて良い。葉に日光をしっかり当てることがコブがうまくできるためのコツらしいが、あたったところで本当に良いコブができるのか…?冬場に採り続けるためにはこの時期の定植で丁度良いが、虫害対策に防虫ネット必須。コブがなくても味はとても良いが、やっぱりコブがないと。耐寒性が強いことからチョイスしたものの、そのようにはあまり思えない。収穫の作業性は良いから、要検討。

■かつお菜

→9/15定植。株間20cm、条間15cmの4条植え。明らかに密植。2条、株間45cmくらい欲しい、欲張りすぎた。こちらも防虫ネット必須。年内採りを狙うなら定植時期としてはベスト。粗植、通気性確保、防虫ネットによる虫害対策。これさえクリアできれば面白い。

■黒キャベツ

→9/21定植。株間30cm、2条植え。栽植密度は適度のようだが、やっぱり虫害。特に10月頃のモンシロチョウ対策。防虫ネット必須。耐寒性は抜群のため、おおめに作付けして、順々に摘み取りしていければ冬中いけそう。春の菜の花が今から楽しみ。ちなみに今年はマスダ採取場のゴズィラーナ(カーボロネロより幅広の葉が特徴的な黒キャベツ)。これは当たりの品種!

■青汁用ケール

→9/22定植。株間45cmの1条植え。栽植密度は適切。虫害も少なく、予想外に美味い!ジュース用としてだけでなく活用できるのが嬉しい、品種はマスダのジューシーグリーン。他の青汁用ケールとはまた違うのか?問題はジュース用途以外の知名度のなさ。手にとってくれない人が多すぎる(^_^;)

■サラダ用ケール

→9/22定植。株間30cm、2条。虫害ほとんどない、さすがのケール。こちらも予想外にうまい。そして同じく、手にとってくれない人が多すぎる(^_^;)品目数を増やす意味では重要な作物のように思う。

■春菊

→9/15定植、株間30cm、3条千鳥。密植か。まさかの虫害。もう少し時期をずらす?露地だと12月いっぱいが収穫限界ライン。今年は10月13日から収穫開始、状態の良かったのは約一ヶ月間のみ。年明け以降は不織布?トンネル?やっぱりハウスで栽培したい。冬場は大葉春菊を採用しているが虫害を考えると中葉もありか?鍋用としては大葉を栽培したいが…。いずれにしても、まずは栽植密度の再検討を。

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備忘録。

寒い場所、積雪もある場所での露地葉物。考えよう。

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