2014-2015年末年始②焼き物の里でほくそ笑む、ミサごはんNo.02

年末年始の3ポスト、2つめは、

 

焼き物の里でほくそ笑む!

音吹夫妻は滞在中に焼き物の里めぐりをしました。

佐賀県の唐津焼、伊万里焼(有田は時間が足りなくていけなかったけど)、大分県の小鹿田焼と、ここのところ夫婦間で盛り上がってる器によりのめり込む素敵な時間を過ごしました。ただこどもには楽しいものでもなかったね、長男曰く「そりゃあとうちゃんかあちゃんは楽しいかもしれんけどさ!」って言われました(^^)v

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ともに伊万里焼の里にて。佐賀県には唐津焼、伊万里焼、有田焼と有名どころが所在しています。

ぼくはその特徴も、歴史も、それらの違いもよく分かりませんので、前知識のないまっさらな状態で見学できました。

唐津焼は正月ということもあり、開いている窯元が少なかったのが残念ですが、ちょうど初代から数えて5代目の方がやってらっしゃるという窯の作品を見ることができました。かなり大きな作品を制作する依頼があって、その苦労と制作方法のディテールを教えてくださいました。そういう話大好き!

また同じ年くらいの方が5代目の息子さんとして日々研鑽に励んでおられるようで親近感わきました。

自分が作り手として野菜に携わるようになってから、商品の向こうにいる人となりにとても興味を覚えます。どういう思いでそのお皿をつくったのか、どこを目指しておられるのか。

どんな業界もそうだけど、プロのお話を聞くのは刺激的なものです。

【唐津焼 中野窯】

 

20141230imari0320141230imari02さて、唐津焼の写真は撮れていないので、こちらもまた伊万里焼の里の風景になります。正確には、伊万里焼秘窯の里 大川内山、というところ。

【伊万里焼大川内山】

結構な数の窯元が集まっており、お好きな方はそれぞれの窯を訪ね歩いて1日はゆっくりできそうです。雪が降って寒い正月でしたが、風情ある里の風景を見ることができました。

中国の山々によくイメージされるような円筒形でてっぺんが丸まった山?といった、大原ではあまり見ない山の形が珍しかったです。伊万里焼の、あのなんというか華やかな絵付けは、古風・伝統的なものもあれば、わりと現代的にアレンジされたオサレなデザインのものもありました。

でもやっぱり有名どころは値が張りますねぇwwなかなか手が出せません。

 

…対照的に、

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小鹿田焼。民陶の代表的産地として全国に名を馳せる(と、【MOTTAINAIクラフトあまた】さんから教わった)小鹿田焼きの里。昔話に出てきそうな緩やかな時の流れがたゆたう里でつくられる焼き物は、土の香りのする野菜にほんとによく合います。研修中から幾度か訪れて、訪れるたびにその魅力に引き込まれていく気がします。

やたらとプリミティブな刷毛目や飛び鉋(かんな)、そしてまさに黄土色といった土を使った素朴な色合いの焼き。陶磁器とは違った魅力です。

20150106onta01唐臼(からうす)。里中には川の水の力を借りて土を叩くこの唐臼のギイィィコ…バンという音が響き渡ります。これは日本の音100選のひとつ。なんともまぁ伝統的な手法で絵になります。

皿山(焼き物の里はこう称されるところが多い)の集落には一子相伝で技巧が受け継がれている窯元が10ほど。集落全体では14戸だそうで、まさに焼き物の里。

20150106onta07開発を拒み、伝統を紡ぐ。その選択には、生半可には続けられない、皆さまの覚悟が見え隠れします。

20150106onta0520150106onta0320150106onta02どの店舗にも店員さんなんていません。すぐ隣の工房で器制作中。商売っけがないのは好感が持てるなぁ。まぁ自分ちの敷地内にひっきりなしに観光客が来るのだから、いちいち毎回笑顔で応対なんて大変ですよね。

そんな客に媚びてない様子が、ぼくはツボ。とにかく大好きな焼き物です。

【小鹿田焼きの里】

小鹿田焼でミサごはん!

さてさて、我が家には研修中から少しずつ集めている小鹿田焼の焼き物があります。今回訪れた際にもいくつか購入したので、今日の晩御飯は久しぶりのミサごはん。小鹿田焼にて!

20150106onta0920150106onta1020150106onta08お気に入りの器でご飯。これは贅沢ですねぇ。ずーっと探していたグイ呑み。好みの色合いのものをゲットできました。

残念だったのはビアグラス、茶碗。お気にいりの小鹿田焼きのものを先日割ってしまって、探していたのですが…ピンとくるものがありませんでした。またそのうちピンとくるものに出会える時がくるでしょう。

次回はいつ行けるかなぁ、5年後くらいか??ww

 



2 thoughts on “2014-2015年末年始②焼き物の里でほくそ笑む、ミサごはんNo.02”

  • 初めてコメントします。
    小田焼のレポート、楽しく読ませていただきました。
    かつて、「暮らしの創造」という季刊雑誌を編集していて、
    小田焼きを知り、柳宗悦の民芸運動で、小田焼きのことを
    とらえているので、ますます興味を持ちました。それで、
    日本民芸館で小田焼きの器をいただき愛用しています。
     懐かしい風合い、機会があれば行ってみたいです。

  • 黒岩様、コメントありがとうございます(^^)大分は日田の奥深き山里の小鹿田ですが、わざわざそのためだけに行く価値が大いにあります。懐かしい、ほんとにそんな表現が似合うお皿ですね。
    暮らしの創造。ぼくは雑誌やらメディアに疎いので知らなくてすみません…編集のお仕事、とても興味があります。ご縁ありましたらいろいろとご教示ください!

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