農家夫妻、船頭二人

今日は比較的暖かい一日でした。皆さまのところはいかがでしたか?さてさて今日は、明日17日にオーガニックマーケットin新風館パタゴニア京都を迎え、何をお店に並べようかいろいろと準備していたときのこと。

農家夫妻、船頭は二人いるか?!とまでは言わないけど、夫婦で同じ仕事をするがゆえにケンカもよくする、農を軸として二つの船を持ったらどうさ、というお話。

妻であります音吹ミサさん。ピクルスを作りました。ぼくはピクルスにあまり興味がないのですが―あんまり美味しいピクルスを食べたことがない―ミサさんのピクルスは【小さな料理教室テラ】さん直伝で、ほんとに美味しいのですね。冬の音吹く野菜は、とにかくカラフルな根菜がたくさんありますので、ピクルスの具材としては申し分ない。で、今回もマーケット用に少しでも加工品何か持っていこうか、と。

ところが、ミサさん。うまくいかなかったから持ってかない!と。私は今回のピクルス気に入らない!とのこと。えー?何で?!せっかく作ったのに!

理由は、アントシアニン豊富な紫にんじんや紅くるり大根から色素が滲み出て、汁が薄紅色に染まってしまったこと、から。ミサさんのプロ魂的には、失敗したものを並べることはできない、ということでした。

ミサさん、理想を高いところに置いておりますので、よくあるお話です。プロとして確かにそれはそうだな、と思います。

思う反面、音吹じゅんとしては、待て待て最初から自分の高い理想を掲げるのはもちろん素晴らしいことだけど、並べたアイテムを買ってくれる人がどう思うかはまた別だ、と。何かを提供する立場にいるのだから、そのミサさんとしては失敗したというピクルスをキッカケとした、お客さんとミサさんの感性をぶつけ合うようなコミュニケーションの中で次なるステップが見えてくるもんじゃあないか、そうして世に出して批評してもらって自分も(そしてお客さんも一緒に)育つんじゃんか!と思うわけです。(実際スタッフさん達としてはその滲み出たピクルス液がキレイという意見が主だったりした)

特に、ぼくたちのような、有機農業の場合、一口にくくることができない様々な主義主張がありますので、直接お客さんの意見を聴けるのは大切な機会ですしね。(同じ提供する立場でも料理の世界はまた違うのでしょう、単価の低い農産物だからこそ、そんな悠長なこと言っていられるのかもしれません)

農家は時として、というかたいていの場合、良かれ悪かれ頑固です。その頑固さがゆえに、こだわりがあるがゆえに、自らそれに縛り付けられて苦しむことは多々あります。その頑固さが、こだわりが、野菜を育て野菜を売る、という今の音吹にとってその時々で必要かどうか、という視点を一歩下がって見るようにしています。

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ちなみに、今回のピクルスは、とにかくオーガニックマーケットには持っていかない!というミサさんの意見を尊重しましたが、ぼくはとても失敗作に思えなかったので、【musubi-ya】さんに置かせていただくことになりました。美しい薄紅色の、すっぱ過ぎない、お酒によく合うピクルスです。【musubi-ya】さん、素敵な八百屋さんです、皆さまぜひぜひ寄ってみてね。

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じゅんミサ、お互いに絶対ゆずれない信念というか、芯を持って農と対峙しておりますので、それを元とした考えをぶつけ合うことはしょっちゅうあります。どちらが正しいどちらが間違ってるだとかいうのは、ほんとに時と場合によりけりなので、突き詰める必要はありません。ぶつけ合うこと自体はとても良いことだと思っております。

とは言え、こういう個人事業で船頭が二人いると、一緒にやっていくスタッフにとってよくないです。あれ!?じゅんさんはこう言ってたけどミサさんは違うこと言ってる…ってな具合にさ。

それにまた、ぶつかり合う中でどちらか一方の意見を採用すると、採用されないほうは、ムムムと思います。

音吹じゅんとしては、農にたずさわる上で絶対にゆずれない信念があります。それは農業をやろうと決めた時からぶれてない部分で、その芯を元に音吹畑を始めたので、結局農業の面で・野菜を育てる面で、ミサさんの意見は基本的に聞き入れません(^_^;)でも、それじゃあミサさんはフラストレーションがたまるばかり。それでもやっていけた昔の男社会とはもう時代が違うよ、そんなの古臭すぎます。

やっぱり自分が軸として、自分の考えを元にして舵をとれる船があればいいですよねぇ。農に関わる女性が、女性だけで何か生計を立てられるような手段を得るのはかっこいいことだと思います。だからね、これから数年は、そのあたり、チーム音吹女性陣でできる、農に関わる何かしらを探していければいいなぁと考えています。いずれは店か、カフェ?加工?

20150116

来シーズンはその一歩として、ハーブの栽培面積をまずは増やします。全然稼働していない乾燥機をもっと有効活用して、そのうちドライの音吹くハーブティ ーブレンド!

うん、楽しみですね。

さぁ明日は、そんなミサさんとスタッフのまゆみさんが売り子するよ、オーガニックマーケット、潔すぎる野菜オンリー(あ、カボチャジャムも少し持っていきます)の音吹です!

おいでくださいませー(^^)v

 

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