野菜の被害と冬作への切り替え、大原農業の魅力。

梅雨。

これだけの長雨、日照不足は就農して以来はじめてです。

当然のように野菜への被害はなかなかのものです。バターナッツ、コリンキーは疫病、ピーマンや伏見とうがらしは尻腐れや灰カビにて全滅。ミニトマトは割れが激しいし、オクラはまだ収穫まで至っていません。

全て降雨、多湿状況に起因する被害。

特にバターナッツはここ数年出来が良かったこともあり、植付け数増やしていたので、圃場の中で白カビに覆われた果実を山ほど片づける作業は凹みます。 投下資金の回収まったく叶わず、 生産性のない、ただただ疲弊するだけ敗戦処理。がっかり。

少しでも回収せねば!!と中途半端に生存株を残して収穫を続ける。時間をかけて歩止まり悪いものを選別しながらパッキングする。そうすると翌日パックの中で蒸れて腐れていた…なんてことが多々起こります。

そんな状況なので、今は収穫できる夏野菜が激減しています。ストックしているじゃがいも、いいタイミングで収穫できたコリンキー(毎日少しずつ悪いカビがはええてくるものもあるけど)、ニンニクなどの出荷が増えています。例年、若干の端境期、秋冬野菜の作付け期である8~10月に出荷しているこれらストックものの前倒し出荷、秋が不安ですけど…仕方ないですね。

なぜここまでひどい結果が生じたのか省みることをいつもよりも丁寧にしています。そして翌年以降、考え得る対策も今のうちに知見としてデータにストックしていきます。例年ならドタバタと夏野菜の収穫を続け、同時並行して秋冬野菜の作付け作業も進めていくのでゆっくり振り返る暇がありません。

モノは考えよう、なのかも。

悲観、諦観を通り越して、むしろスッキリしてきます。さっさと秋冬作へと頭を切り替えて動けます。悲しいことばかりでもないですね。

何よりありがたいのは、寄り添ってくれる人がいることです。先日、全滅したバターナッツを片づける下準備として圃場周囲の草刈りをしていた時のこと。20年も大原に通い、野菜を使い続けてくれている古参の料理人Ryoriya Stephan Pantelのステファンさんが寄ってきます。たまに音吹の畑に生えているハーブや野草を採ってお店で出してくれています。

「じゅんちゃん(園主のこと)…これほんとひどいね…」と全滅したバターナッツを見てくれていたのでしょう、たまたまぼくの姿が見えたのでわざわざ声掛けに来てくださいまして、労いの言葉、大原の農産物を扱う料理人としてできること、農家との関係性、さらには異業種とは言え経営者としてどう動くべきか、といろいろとお話を。

彼は、お客さんが雨嫌だねーと話してくると、「たしかに嫌ですね。だけど農家にとっては降るべき時に降らないと田んぼの水がなくなるし、野菜も適量は必要なのですよ」と、生産現場のリアルをしっかりと伝えている、と。「…今回は降り過ぎだけど…」ともちろんしめてくれましたが。

なんとありがたい。この距離感こそが大原で農業に携わっていて何よりも魅力的な部分。

非農家から農家になった身としては、農家のリアルは消費者のリアルではないし、消費者の求めてる声に農家は耳を傾けていないのでは?と思うことが多々あります。

モチベーションの源泉のひとつが多くの農家にとって販売してお金を稼ぐことであることを否定するつもりは微塵もありませんが、とは言え、この距離感がお互いのことを思いやって、お互いの考えを理解しようとする第一歩だと思いますし、いやそんな小難しいことは抜きにして、そもそもチヤホヤとかまってもらえると単純に嬉しいものです。

何を目的としてこの大原で農にかかわっているのか、大切にしたいことは何か、こんな人たちの姿を思いながら畑ができるのは何よりもやる気につながっているじゃないか、と、よりはっきりと見えてきます。

梅雨ダメージはたしかに大きい。ですが、それと同じくらい、再確認できたものも大きい。経営的にはしんどい一年になりそうですが、必ずやこれを次に繋いでいかねば!と思えた2020年7月豪雨でした。

…まだ今も降ってるけどな、雨な。

Ryoriya Stephan Pantel http://www.stephanpantel.com/

農作業と野菜をトレードしちゃおう。

おーっと、前回のブログ更新から一ヶ月あいてしまいました。

まず最初にお誘い!

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畑助っ人、野良仕事したい人、ゆるやかに募集ー!!あなたの労働と音吹の野菜、トレードしませんかー??

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☆11月中の作業→二ンニクの草取り、玉ねぎの定植、などなど!
☆募集曜日→月~木の基本的に午後からのみ(場合により午前も可)。金土日は募集してません…ごめんね。
ご連絡いただいてからの日程及び時間調整!※一時間未満の場合は受け入れできないよ、ごめんね。
☆報酬→野菜!園主が気分良くなればいっぱいもらえるかもよ!どんどんヨイショしてごらん。
☆送迎→大原まで来てくれたら迎えに行くよ!大原外の送迎はできないよ、ごめんね、自力で来てね。

その他、詳細はお尋ねください。

フォームを入力したら「確認」にチェックを入れて
「送信」ボタンをクリックして下さい。

確認

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農家の日常を一緒にいかがですかー??トレード野菜が豪華ですよー、我が家は毎日サラダ、もうあれですわ、血がさらっさら。

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…で今。

10月、わりと好天が続き、野菜の生育がぐぐっと早まりました。葉物がぼーんっと大きくなってしまって、年内まで長い期間かけてダラダラ収穫しようと思っていた野菜たちを、えっさほいさと収穫しているところ。

 

 

こちらは壬生菜。

音吹は、壬生菜を越冬させて2月下旬頃~3月頃に収穫できるように作付けしますが…見てのとおり。

 

 

もうすぐ採れちまう!

 

9月の多雨・低温・低日照にビビって種を蒔き過ぎたかー、えらいこっちゃ。

そんなこんなで、SNSやブログで友人・知人はたまた全く知らないけどフォローしてる農家さん達の情報を見てると、玉ねぎ定植一色!!な最近の事情にのっかりたいところですが、音吹は玉ねぎまだ一切植えられていないという。

どうすんねん。

 

そんなこともあって、上記のようなお誘いとなった次第です。

あ、時間だ。

尻切れトンボ気味に消えます、また更新するぞーがんばろうー。

畑助っ人さんにカモミール摘んでニンニク吊るしてもらう。大原有機農業研究会の勉強会開催される。

この日月火、また水曜日と畑助っ人の皆さんのおかげで色々と作業がすすみました!

 

 

咲きに咲いて、どうしよう~と思い悩んでいたカモミール。

このままでは採り切れないまま梅雨に入って、もったいない!事態になる、と急遽Facebookで助っ人呼びかけしたところ、突然のお誘いにも関わらずたくさんの人にお越しいただきまして、わわわ~っと摘むことができました!

懐かしい面々、はじめましての方々、そして保育園のママ友さんなどなど、ありがたやありがたや。

なかには4時間ぶっとおしで採り続けて3.5kgほど摘んでくれた方も!すげー。

 

マンパワー、本当に感謝です。

 

昨日水曜日は水曜日で、雨降りしきる中、半屋内の作業場で掘り切ったニンニクの乾燥作業を。

こちらも助っ人の皆さんのおかげで通常作業でいっぱいいっぱいだった中、終えることができました!

作業場の梁に、ニンニクを吊るす。ただひたすらそれだけの作業でしたが、お話しながらワイワイと。

 

関わってくださった皆様、本当に感謝です、ありがとうございました!

 

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農作業体験のお誘いは、園主の突発的な思い付きで急遽開催することがほとんどです。日々の農作業を段取りする中で、天候や作業の余力を見て、お声掛けするので、レスポンスの早いFacebookでお呼びかけすることが多いです。

【音吹畑FBページ】

もしくは【園主の個人アカウント】

よろしければフォローくださいね、ご興味ある方は要チェックやー。

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さて、この月曜日は、この春に発足した大原有機農業研究会の勉強会がありました。

 

 

里の駅大原の出荷者で構成されるこの会。

大原の有機野菜ないしは環境保全野菜を広めようね、という主旨のもと組織されています。

栽培技術を高めるために、今年度は定期的に勉強会が行われます。

生産者のレベルはピンキリなので、基礎的なところからマニアックなところまで、勉強していくことになるのでしょう。

今回は、座学で夏野菜の基礎的講習を受けた後、実地圃場見学で【つくだ農園】の畑で勉強。

いつも美しく管理されている【つくだ農園】の畑。さすがの一言です、勉強になります。

なかなか時間をつくってこういった会に参加することは難しい、日々忙しい農家ではありますが、外からの刺激はきっと自分たちのこれからにも大きく益となるはず。

楽しみです(^^)

 

 

 

野菜もハーブの充実期に入ってきました。

フルスロットルで夏まで走り続けます!

とうぶん雨予報ですけどね、さすが梅雨だぜ。

旬が一瞬の春葉物、にんにくのお話。

春葉物の旬はほんとに短いです。

4月19日播種の赤リアスからし菜、ルッコラ、5月19日収穫開始するも一週間立たずして、トウ立ち(花をつける茎が伸びる現象)。

 

 

むっちゃくちゃ早い!

小松菜や何か、一般的な軟弱葉物類の晩抽性の品種ですと、もう少し在圃性は高くなるけど、赤リアスにルッコラはとにかく早い!

一株一株も細いから作業性も悪い。

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有体に言うと、要するに手間の割に儲からない。

 

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もういっそやめようか、と毎年思うのですけど…

つい最近もそう思ったとこなのですけど…

こないだ購入した少女漫画【GREEN】にやたらとルッコラの描写が…!

くぅ~、やっぱりやめられない、

何てったって農の道に進むことになったきっかけの野菜。

作付量を減らしてでも、もう少しあがいてみる?!

 

続けるぞ!いややめよか…?と、いつもいつもこんな具合に逡巡しています。

 

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ところで、この水曜日の雨までに、何とかニンニクを掘り切りました。

 

 

こんな具合に積み込んで軽トラ二台分ほど。

 

 

2017年10月4日に30kg分ほど植えつけたニンニク。

今年は収穫直後の段階で270kgほど。

乾燥・保存の過程で水分が飛んで70%ほどにまで重量が落ち着きます。

約190kgくらいになるのでしょうか。

 

今年は作付量を増やしたいと考えています。

50~100kgは植えたい!

 

 

雨の日は葉を切り落とし、根を切り落とし…。

そして良種キープのために、大きくてイイ感じの種をカテゴライズせねば!

当面、雨の日はニンニクに触れる機会が多くなりそうです。

 

ちなみに生にんにく、

さっそく油で揚げて食べましたけど…

ほっくほくで美味しいー(^^)

いやいや、美味しくないわけがないよね、ごちそうさまでした!

 

最後に…

 

 

ぼくもお手伝い~!

草刈り週間、島ちしゃ菜、スイスチャード。

作業に追い立てられてきました。

各圃場の草刈り、夏野菜の棚づくり、夏野菜の管理・誘引、畝間の草管理、諸々。

今年は畑づくりに手間をかける!ことを目標として、例年よりも緑肥の面積を増やし作物の植付け量を少なくしているのですが、それでも追っかけられます。まぁ、仕方ないですねこの時期は。

農薬や化成肥料を使用しない栽培ですと、四月から十月頃までの毎月一度の草刈りがなかなかに大変。

除草剤は賛否両論もちろんあります、音吹は使用していません。除草剤を使用すると草の根によって保持される畦の形が崩れていきます。またホームセンターなどで販促ばりばりのラウンドアップはグリホサート系の除草剤で、多くの国では使用禁止となっています。

様々な理由から、使う使わないを農家は選択していますが、使わないなら使わないなりに、しっかりと草刈りをして畑を美しく保つ、景観を損なわない、ことを農家としては意識しないといけませんね。

反省。

今週は草刈り週間になりそうだなぁ。

 

 

先日、ホテルグランヴィア京都の【コトシエール】シェフ松森さんコーディネートの畑ツアー、静原の農家さんのところと音吹とでガイドしました。

静原の農家さんは花をメインになさっていて、ハウスの中は様々な花の苗が。

勉強になりました。

うちもしっかりとやっていかないとなー(^_^;)

 

 

料理人さんのお話をうかがうのはいつも刺激的です。お忙しい中のご来園、ありがとうございました!

 

 

島ちしゃ菜。

沖縄のレタス。

煮炊きや炒め物など、火を通して使うのだそうです。

生で食べるとチコリーのようなほろ苦みが。

面白い野菜ですが、個人的にはチコリーの苦みが苦手でどうしたものやら。

そのうち慣れてくるのだろうか。

 

 

 

こちらはスイスチャード。

たまのたまにおまかせでデコラティブ野菜やハーブ・花類のご注文をいただきます。

常はカラフルな茎を織り交ぜてパッキングしますが、場合により単色で収穫。

一昨年はオレンジと黄色のスイスチャードの種を蒔きました。

単色のほうが使い勝手がいいですね。特に料理人の方へはそのほうが喜ばれるような。

 

六月は野菜が手薄な時期。

夏野菜が出てくるまで、やや低調な野菜事情。

キッチンハーブをもう少し充実させる?

雨除けハウスなどでの栽培も検討。

耐暑性のある葉物も織り交ぜて作付けを考えていかないとね。

昨年は例年低調な六月の底上げ改善に着手して、非常に良い結果を得ましたが、今年は…低調やろなぁ。

 

土づくりもしっかり、長い目で継続してみていくこと。

 

短期的な視点だけでないリズムで、向き合っていくのが農業なのだろね。

 

がんばろ!