音吹の野菜を使ってくれるお店の紹介チラッと。

今夏はもっと暑くてたまらんことを覚悟しておりましたが、思うほど茹だることもなく、したがって貧弱農家の音吹園主も、疲れをそれほどにはためずに、どちらかと言うと拍子抜けな毎日を過ごしております。

 

暑さについては拍子抜けですが、めまぐるしい日々を送ることには変わりなく、日記に書きたいピカーンと光る事柄を脳内にストックしたそばから、日をまたぐやいなや耳の穴から溶け流れだしては、あれ??何やったっけ…?忘れたー!!ってな、そんなこの頃。あぁ今日も収穫、明日も収穫、毎日毎日収穫収穫…と、そんな具合です。

先日と言ってもずいぶん前ですが、7月30日(日)大原朝市にて焼き野菜ふるまいイベント、たくさんのお客様に、朝早くからご来場いただきました。ありがたいことです。

今後もこうしたイベントやりたいねぇ、と朝市出店者では話しています。楽しみにしていてくださいね。

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その朝市。

リピーターの方々や、もちろんはじめてお越しのお客様も含め、毎週毎週わざわざ大原に足を運んでくださるだけでありがたいこと。

何度も言いますが、音吹のような新参の農家が、ただドヘタクソな野菜を並べただけで買ってもらえるのは、そうした皆様やブランドネームのおかげに他ありません。

先達が始められた頃は、どうなるやら、との思いがあったそうですが、瞬く間に大原の野菜を世に知らしめる市へと昇華していった様子で、そこには今も昔もたくさんのお客様のおかけであることはもちろんなのですが、ブランド確立に至るには料理人の皆様の貢献が相当に大きいと言えるのでしょう。

そんな朝市や大原の野菜を、初期の頃からご愛顧くださっている、というより大原ブランドを確立してくださった方のお一人【La Biographie】の滝本シェフが畑にご来訪くださいました。

先日、お世話になったフランス料理研究会ではじめてお話させてもらい、その縁にて。

やっぱり嬉しいですね。

ずーっと大原と、大原の先達農家さんと、お付き合いを続けてこられている方ですので。

音吹としては、そうして広めてくださった方のおかげで今こうして農家としてやれているわけなのですが、そうした方にお声掛けてもらえることで、農家として大原の歴史を紡いでいけるという、そのような、いわば自負心のようなものが芽生えます。

価値観や野菜のトレンド、商売の仕方などなど、世代を越えることができないものは多々あります。したがって、たとえばお客様が「○○さんの野菜や人柄が好きで朝市通ってたけど出店しなくなったしもう行くのやめとこー」という、それは当然の選択です。

それはそれとして納得していますし、先達と同じことはできない。それでも農家としては悔しい部分もあるものです。

なので、今回滝本シェフとつながることができたのは、そういった部分で何より嬉しいことなのでした。

それにしても、【La Biographie】さんのお皿(画像は検索してみてね(笑))

ド庶民の園主にはお皿の上で何が起こっているのか意味わからない美しさ。毎日の食卓に上がる、ガーっと食べるでー!!というお皿が何よりではあるのですが、美食の世界でも土まみれの農家の野菜が使われる、そのことについては農家として意識しておかねばなるまいところやなぁと思うところなのです。

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で、ね。

その流れで、最近野菜を使ってくださっているところをちょこっとだけ紹介しますね。

自家製天然酵母パンの【琥と竜】(ことりゅう)さん。

大原の古道具屋【ツキヒホシ】さん主催のマーケットでご一緒して以来、ちょこちょこお付き合いさせてもらっておりますが、お店を持っておられず、マルシェに出られたり、日替わり店主が集うようなスペースでコンセプトを色々に料理を振舞われたりされているのですが、まぁそのクオリティの高さというか追求の深度と言うか、突き抜けてる感が半端ない方です。

毎回毎回、広報・宣伝にFBページを使用されていますが、その情報量すごいからのぞいてみてください、これ投稿するだけでエネルギー相当使うやろなぁ…(笑)→ 【琥と竜】

今回は8月18日、19日と連日で【キッチンNagomi】さんで腕を振るわれる模様。音吹の野菜もたくさん使っていただけるようです。行ってみたいです(^^)

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そして、先日行ってきたのが、音吹の畑でいつもウロウロしては何やら食材をハントしてる今井シェフの、哲学の道沿いにあるピザレストラン【monk】

こどもを実家に預けて仕事をすることお盆の三日間。その日の仕事が早く切り上がるや、思わず電話して行きました。

2年前、【monk】オープンの冬、チーム音吹の忘年会で寄せてもらって以来、はじめて通常のコースをいただきましたが、普段畑で見る今井さんとはまた全然違う姿を見ることができてとても刺激的でした。

石窯の原始的な火、食材の底力を引き出す一番いいタイミングでの出し入れ、コースのひとつひとつを繊細に大胆にさばいていきながら、お客様との会話もホスピタリティに溢れたもの。

スタッフさんとの息もピッタリで、ほとんど会話はなくとも、絶妙のタイミングで必要なことをサーブしサポートし合うという、素晴らしいものでした。

 

 

写真、暗くて…ごめんなさい(^_^;)

店内には、音吹でピックされた様々なハーブが、植物として畑に生きていた姿をほぼそのままにドカッと活けてあるなど、大原や食材・畑やその空気感を大切にするシェフの根幹が垣間見えますよ。

ぜひ食べにいってね。

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さてさて、久しぶりのブログ更新は畑の画像もなく、おいおい何してんだという記事となりました。

そろそろ秋冬野菜に向けての作付けも念頭に…って遅いくらいですが、動いていく時期です。

こども達は夏休み中。

たぶん年始以来はじめての、丸一日オフには、

 

 

子孝行。

父ちゃん母ちゃん、つかれたよ。

雑記20170718

先週は、フランス料理研究会の定例会への出席・講演という個人的には超緊張のイベントから幕開けしました。毎週朝市でお世話になっているホテル日航プリンセス京都のシェフ様からご依頼いただき、分不相応なことを十分承知の上で勉強させてもらいました。

音吹はレストラン主体に野菜を販売している農家ではなく、むしろ今シーズンからは大原近隣エリア、さらに言うと里の駅大原や朝市での販売を軸にしていこうと、どんどんとひきこもり傾向にある農家です。

これから将来の農業事情を考えると、昔ながらの三里四方の概念をもっと大切にした顔の見える距離感での販売をしていきたい、そのためにも大原にもっとたくさんお客さんを呼び込めるように、という思いがまずありきのスタイルとなってきています。

なので、定例会で音吹のような農家が何か喋るのはどうかと思うところも多々あったのですが、まぁしかし見知らぬ世界の、しかもその世界をリードしてきてこられたような方々のお話をうかがうのは刺激的なものでした。ラム肉切るのに必死で、話半分でしたけれども…怒られるわ(^_^;)

先週末は、朝市を妻に、こどもを友人に預けて、園主は町内の総普請に参加。

町内の総普請は数年ぶり。

毎年のように、ちょうど総普請のタイミングで、今年も参加させてもらったあるイベント、シチクガモリの夏祭り、があったからでありまして。

そのイベントをスタッフさんにお任せして、それぞれ別行動、としたわけです。

売り子をお任せするのは実は楽なようで事前準備が大変だったりします。説明しにくい野菜の詳細をリストアップして箇条書きする事から始め、まぁ前日は半死に。

それでも掃除を終え、朝市を終え、イベントに参加してはいい酒呑んで…夏らしい夏を満喫した一週間となりました。

夏らしいと言えば、庭木の剪定などなど、庭掃除も。

きんもくせい、あおき、つつじ、さざんか、もみじ、だいすぎ。

木の名前はもちろんわかりませんし、剪定の仕方なんてまるで。そんな時頼りになるのがスタッフ植前、彼は元造園屋さんなので、教えてもらいながらの庭掃除。

丸一日、畑から遠ざかっての庭掃除は、新鮮なものでした。

こうして庭掃除にかける時間をあらためて思うと、昔に比べて現代は時間の流れがとても早いものとなっていることを痛感します。

一日何もしないとそれだけ収入を得られないのが自営の農家。特に我々のような弱小農家にとっては休みなんてまぁありません。こどもをレジャーに連れていくなんてとてもとても…。

スローライフって何ぞ?ってな具合の夏の農家ではありますが、これからは畑だけでない時間もちゃんとつくって暮らしを楽しむような余裕をもって動きたいところです。

何のことはない、ただの日記ですね。

夏を間近に。

祇園祭も始まっていよいよ梅雨もおしまいが見えてきたのかな、暑い暑い夏が本格的にやってくるな、と心構えをしている最近です。

相変わらず7月に入ると更新頻度が極端に落ちてしまう音吹ですが、皆ボチボチと元気に畑仕事に勤しむ毎日を送っております。

今年は梅干しシーズンに合わせて栽培した赤紫蘇の需要が結構なもので、ご注文いただくものの対応できておらず、もっとたくさん種蒔くぞーと、すでにして来年のことを考えていたりします。

音吹は露地栽培オンリーなので夏野菜のスタートも緩やかにようやく、そしてこれから本格化、といったところではあるのですが、そんな本格化するタイミングでは秋冬野菜の作付けについても調整していかねばなりません。

加えて、やっぱり夏はイベントの季節!

京都中、祇園祭をはじめとした各種のお祭りも含めて、様々な催しが各地で行われ活気づいていきますね。

熱中症に気をつけて、秋冬に向けて体力も温存しつつ、でもやっぱり全力で駆け抜けるであろう7,8月。皆様、お身体くれぐれもご自愛しつつ、夏を楽しんでいきましょうね(^^)

ささ、今日は秋採りのインゲンを植えたりするぞ!あ…ジャガイモも早く掘り切らねば。がんばろー!

畝間雑草対策としての緑肥について。

今春から初夏にかけての動きを、立ち止まって考える…暇なんてな~い!けれども、先日カモミール摘みながら思った、思い切った戦略転換妄想。

夏は、夏野菜をもはや自給程度くらいまでに超縮小して、ハーブや摘み花主体の農家になる!

夏場もそこそこのクオリティのハーブをフレッシュで出し続けられるような。ビニールハウスで寒冷紗??暑すぎる?もしくはバーベナやグラスなど、夏に強いハーブで乗り切る。バジルの病害が克服できたら、バジル農家になってもいいなぁ。いっそのことホーリーバジルやタイバジルなど、湿気に強いの育てまくるか。

妄想はつきませんが、園主は夏野菜がやっぱり苦手な模様。

いよいよ接ぎ木の苗を購入するのか?!

でもなー、苗づくり…やめるのはつまらないよ…。だったら接ぎ木苗つくれ、と妻は言いますが、いやいや、そこまで夏野菜だけに注力できないわい、ハーブもレタスも花も育てたいのに。

もやもやもやもや、としておるわけですけれども。

それはそれ。

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今年から導入したマルチャーによる栽培で懸念されていた畝間の雑草。その対策としての緑肥について。

ヘアリーベッチと白クローバーを蒔いていますが、組み合わせとしてはヘアリーベッチとムギ系緑肥のコンボをよく耳にします。クローバーだと、ヘアリーベッチに負けてしまってあまり効果が出ていない様子。

そもそもヘアリーベッチはシアナミドという植物の生長阻害物質を含んでいて、雑草の抑制効果が高いことが知られています。白クローバー、抑制されてるんじゃないのか(^_^;)

ヘアリーベッチは7月の高温期には一気に枯れ草状に枯れて倒伏するそうな。

現在、ものすごい勢いで生育中です、ほんとに枯れるのかよ…と畝間緑肥初心者は半信半疑です。

 

 

インゲンの畝間。

もっさもさ。

放置しておいたら絡まって仕方がない。

絡まって仕方がなくなってしまった畑がこちら…

 

バターナッツの畑。

もっさー!!

良質の植物性堆肥を入れて地力もしっかりしていた畑に、ヘアリーベッチが蔓延りまくってバターナッツが見る影なし。

こうなる前に、畝間を踏み踏みしてあげて、通路をしっかり確保、畝上にのっからないようにしてやる必要があります。

6月に入ったらヘアリーベッチは爆発的な生長を見せるので、注意が必要やな…。

 

 

先ほどのインゲンの畑。

いいタイミングで畝間ヘアリーベッチを踏み踏みしてやると、こんな具合に。

この方法で畝間の雑草を切り抜けるのが今のところ音吹としてはベターの様子。

ただし問題は、春蒔きヘアリーベッチとして雪印種苗の「まめ助」を蒔きましたが、蒔き量が少なすぎると当然ながら雑草に負けます。

特に音吹の場合、ハキダメギクの猛威がたまらんことになってきたがゆえにのマルチャー+緑肥作戦でしたが、ヘアリーベッチがちゃんと蒔けていない畑では完全にハキダメギク優位。

こうなると畝間を草刈りするという、無駄極まりない作業が追加されてしまう上に、中途半端にスポットで繁ってしまったヘアリーベッチが邪魔で仕方がないという。

難しいなぁ。

雑草を敵視しているわけではないのですが、ある程度コントロールして敢えて雑草を生やしてる畑と、そうでない畑の違いって見ればすぐに分かる。

生やせばいいってものではありません。

そもそも野菜って、人が人の手で育てやすくするために、人為的に作られた植物であるのだから完全放置で生育するのには限界があります。

その限界ラインをどこに据えるのかは、おそらく様々なスタイルの農家の各々の立ち位置につながってるのですな。

面白いですなー。

いろいろな立ち位置の農家が己のスタイルが一番!他はダメ!って主張してるのを見ると、胸糞悪くなります。

なんだっていいやん、同じ農家やん、仲良くやろうよ…といつも思うのだ。

さ、畑いこ。

音吹エディブルガーデンにいらっしゃるお店さんをちょっと紹介。

2017年のズッキーニの畑。

 

 

前半、空梅雨の晴れ間をバックに、非常に出来が良く映ります。

実際、ズッキーニの状態は程良く、株もイキイキとしています。

ところが!!

音吹のズッキちゃん、今年はあまり出回っておりません。

何故か!?

と、いうほど引っ張る話でもありませんが(^_^;)

 

音吹が収穫する前にレストランさんが収穫しているからです!!(もちろん了承済みです)

2017年の音吹ズッキをたくさん使ってくださっているのはこちら。

【レストランAIC秋津洲 京都】様。

 

 

昨年の画像ですが、お花を摘んでいらっしゃるシェフさんのうち、手前のスーツの方が【レストランAIC秋津洲 京都】の上島さん。

花ズッキーニや正規サイズのズッキをばんばん収穫してくださっています(笑)

収穫した直後の野菜が最も鮮度良く美味しいのは言うまでもありません。ズッキーニは収穫した直後に、切り口からジュワワッと水分が出てきます。そりゃもうみずみずしい。

この時期の音吹は野草や花、ハーブがもりだくさん!

 

 

カモミール、カレンデュラ、ヤグルマギク、スイートアリッサム、イタリアンパセリの花、にんじんの花、ルッコラの花、からし菜の花、ディルの花、ワイルドフェンネルの花、ナスタチウム、パクチーの花、ナヨクサフジの花、ボリジ…。

ちょっと思い浮かべるだけで、たくさんのエディブルフラワーが並びます。

そんないろいろを摘みにいらっしゃる料理人さんがちょこちょこおられます。

 

 

こちらは大原の農家さんの間ではもうおなじみの【草食なかひがし】のなかひがしさん。

赤リアスからし菜の花を摘んでいらっしゃいます。

摘みに来られる方が多くなってきたので、摘みやすい作物(?!)を集めたエディブルガーデン的なスペースを充実させました。

畑に直接足を運んでくださるのはありがたいことです。

…おかげさまで畑片づけたくても草ボーボーのままキープしなくてはならないという事態にも陥りますが!!

それでも料理される方々のお話を身近にうかがうことは刺激的。

どんな野菜が、花が、野草が、どんな使われ方をしてるのか。

料理人さんの哲学や仕事のお話に、どうでもいい四方山話まで。

それぞれ皆様、魅力的な方ばかりなので、本当に勉強になります。

 

把握している限り、平日や日曜朝市の合間も含め、音吹で花やら何やらを摘みに来られているお店を順不同で紹介しますね。

いずれもこだわりのある、素敵なお店ばかり(のはず)ですよ!

…「いつでも来てください!」って仰ってくださいますが、行けるかい金ないわい(^_^;)

リンク先のお料理画像やシェフさんのお話など、魅入ってしまいます。ぜひご覧ください!

…ほんとオシャレなwebサイトばかりだなぁ。

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【レストランAIC秋津洲 京都】

【パンテルステファン】

【草食なかひがし】

【monk】

【ラ・パール・デュー】

【aca1°】

【グランヴィア京都コトシエール】

【匠 奥村】

【浮島ガーデン京都】

梅雨入り前の、気持ちよい畑の。

梅雨入りする前の気持ちの良い天気が続きます。

ここ数日の明け方、大原の畑で収穫していると、朝露で濡れそぼち少し肌寒いほど。もう少し気温が上がってほしいところではありますが、その分日中は本当に心地よく、ガッツリ身体を動かした後の夕方四時過ぎからすでに喉がビールを欲してしまってます。

 

 

ある日のハーブの畑。

音吹の畑の中でも、三千院に最も近く徒歩2分かからない山ノ手にある隠れ畑。

ここでは今、

ローズマリー

タイム

ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)

セージ

ブルーマロウ

マシュマロウ

ラベンダー

レモンバーム

レモンバーベナ

ブロンズフェンネル

スペアミント

ペパーミント

ニホンハッカ

ローズゼラニウム

カモミール

ワイルドベルガモット

エキナセア

オレガノ

エルダー

ルバーブ

ネトル

レモングラス

ニラ

などが植わっています。…って多いわ!各々は少量ずつですが、まぁひとつひとつ個性の強い奴らで、覚えるのも一苦労ですね。

今、青々としていてキレイですよ。

 

 

こちらはトウガラシ類の畑。

畝間はヘアリーベッチとクローバーの混播、緑肥マルチ。

非常に良い形で蔓延って、見事に草を抑えてくれています。

この後、ヘアリーベッチが枯れた後、どうなっていくのかな?

その頃にはトウガラシもすっかり大きくなって、畝間の草は気にならなくなるのでしょうか。

どうなるのか、楽しみです。

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今年は夏野菜の数をずいぶんと減らしました。

毎年、管理が行き届かず、ろくに収穫もできないまま無残な姿を晒してしまうかわいそうな夏野菜。

園主は夏野菜が苦手です。

理由はもう明白すぎるほどで、暑い、から。

暑いの嫌い!ヤル気がそがれる!

貧弱農家でありますので、夏に無理すると秋に響く、その後遺症を冬までひきずる。

それはよろしくない!

なので、いっそのこと数を減らして、できる範囲でやりましょう、と。今年はそんな考えです。

管理作業は楽しいのですけどね…。ちゃんと育てられるようになったら夏野菜の比重も増えていくのかな、そこを目指していかないとね(^^)

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先日、【volver】のしっしーさん、音楽家の【原摩利彦】さんがご友人のイラン人映画監督を連れてきてくれました。

日本の庭や畑をキーワードにそこに関わる園主世代のお話を聞きに、という。

大原の庭師さんと一緒に我が家の縁側での一コマ。

絵画みたいに美しい料理をつくるしっしーさんはかっこいい人たちとのお付き合いが多く、以前も東京の料理人さんBEARD原川さんを連れてきてくださいました、面白く刺激的な人でした→【その時の記事】

映画監督さん達も、奥ゆかしく控えめで、とても熱心に日本のこと、大原のこと、農のこと、庭のことを聴いてこられました。

こういう時に、もっとしっかりと自分を取り巻く環境についてお話できるようになりたいものです。

聞かれるたびに、思った以上に自分は何も知らないということを、知ることになります。次に繋げましょう。

出荷準備中に出る野菜残渣について。

テーマを分けて、ブログ一日二回更新。ひとつめはこちら、ハーブの紹介→【チャービル、カモミール】

そしてふたつめの記事。

出荷準備中に出る野菜残渣(ざんさ)について。

 

収穫した野菜を出荷できる状態にキレイに仕上げていく過程でゴミとして処理される野菜の切れっぱしや黄化した葉(赤葉と言います)を残渣と言います。

そしてキレイに仕上げていく作業を、調整・掃除、などと言います。

この調整作業をしていくと、農業にあまり触れたことのない人から十中八九いただくお言葉、

「え?!もったいない!?」。

もうほぼほぼこの感想を抱かれること外れなしです。

 

 

パクチー、これは調整前、ビフォー画像。

これが…

 

 

このようになります。

調整後。アフター画像。

このビフォーアフターしてる合間に出てきたパクチーの捨て去る葉っぱが…

 

 

こちら。

食べられそうでしょう?

ええ、全然問題なく食べられるんですよ。

むしろ音吹の食卓に上がるような食材はだいたいこのような廃棄食材です。

では何故棄てるのか?

答えは簡単、

収穫してお店に並ぶ間に葉が黄色くなっていく、お店で野菜を手に取るお客様が手に取りにくくなる、もうこれにつきます。

非常に興味深い問題です。

音吹に手伝いに来てくれる一般の方の大半がこの作業をして「もったいない」と感じて、帰りにこの切れっぱしを持って帰ります。

音吹はあまり肥料をたくさん使いたくないので、ギリギリの量にとどめています。そうするとアクが少なく、また環境にも良いはずなのですが、葉の黄化は促進されます。

環境に良い栽培をしてると言ったところで、それはあまり考慮はされません。実際の野菜の出来栄えがどうであるか、それこそが何よりの判断基準であるのが流通や小売店の実情なのではないでしょうか。

環境に配慮した栽培方法をとっている野菜が流通しにくい事情のひとつにはこのあたりも関係してると思います。

別にこのことそのものを否定しているわけではありません。

環境に配慮しつつも良い出来栄えの野菜を育てることを目指せばいい話ですし、農家の技量の問題でもあります。

ただ、この消費者と生産現場との“当たり前”があまりに違っていること、乖離していることは問題なのやろうなぁと常々思います。

実際に現場に来た人は「もったいない!」と感じてくださいますが、お店に並んでるパックされた野菜の黄色くなった葉を見て手を伸ばそうとするお客様はなかなかいない、という現実。

ふむふむ、面白い現象ですね。

 

 

これは音吹で今出荷真っ最中のフリルレタス。

こちらも毎日収穫、調整しています。

 

 

収穫して裏返すと、こんな感じ。これをキレイにしていくと…

 

 

これだけの葉を落とすことになりました。

 

 

 

画像拡大。

食べられそうでしょ。

食べられますよ、もう普通においしいです。

だけど翌日出荷するタイミングで、もしくは店頭に並ぶタイミングが二日後になるならば二日後に、

葉が黄色くなっていないことをはじめとして収穫時から野菜が劣化しないように考慮して出荷作業を行わないといけません。

こうした出荷作業の過程で出る野菜の残渣。

農家にとっては当たり前のような現実は消費者の方にとっては当たり前ではないことが多々あります。

面白いでしょう?

農家としては、まずこの「もったいない」を少なくするために、捨て去る箇所があまりないイイ野菜を育てる努力をしていかねばなりません、という点も合わせてお伝えしておきます!

※ちなみにこうした野菜残渣ですが、音吹では山積みして堆肥化させています。工場製品と違い、生命の循環に組み込まれている、という免罪符もありますので、まだ救われますね。

作業日誌excelデータ管理のお話、農業共済新聞に掲載されたよってお話。

先日、夏野菜の苗販売について記事をあげたところ、たくさんのご連絡をいただきました。ありがたや~ありがたや~。早々になくなった苗もあれば、まだまだ余分あるものもあります。引き続き、もしご興味ある方いらっしゃいましたらご連絡お待ちしておりますね!

さてさて、事務仕事。

ここのところちょっとドタバタが続いてきたので、やりたいこと・やるべきこと・やらなければいけないこと、の優先順位をつけるリストの作成をまずは。畑の枚数も多く、管理する作物も多くなってくると、今何が野菜にとって必要か、よく分からなくなってくるタイミングがあります。同時並行的に色々なことをこなすことが得意ではないので、頭の中がゴチャゴチャしてきた時に作ります。

農家の皆さんはどんな事務仕事してるのでしょうねー。すごく興味あります!作業や畑の管理を行うのにどうしてるのかな?

園主は昨年末ごろから、ずーっと書き続けてきた作業日誌をexcelで作成することにしました。

 

 

見えにくいけど、読めますか??

毎日作業を終えた後に、データを打ち込みます。データはフィルタかけて検索できるから、たとえば畑の履歴を見たり、作物の管理履歴を確認したり、参考にしやすくなりました。

Googleドライブで管理して、スマホでも確認できるようにして。便利ですねぇ。

さらにデータを蓄積して、来年再来年と長く続く農業人生の経験値あげに役立てばいいのですが、どうでしょねぇ。農家さん、あなたのデータ管理の方法、また伝授くださいませませ!

 

 

ところで、これまたバタバタしておったので忘れておりましたが、農業共済新聞に載せてもらいましたー!

先日、妻・深幸(みさ)さんが載せてもらった縁で、今回は園主が『大波小波』という農家が週替わりで提言したいこと自由に提言するというコーナーにてお世話になりました。

掲載してもらった全文は以下、テキスト色、みどりの部分。

冬の名残を感じながらも土が香り出す啓蟄の頃、しば漬けの里として名を馳せる京都市左京区大原では、里人がこぞってしば漬けの原料として欠かせない赤しその種を蒔き始め、田畑には活気が漂ってきます。比叡山の北西麓に位置する山に囲まれた盆地の中で、異種交配することなく連綿と受け継がれてきた赤しそ。今なお近縁種の栽培を自主的に禁止し、原種に近い性質を残そうとする里人の意識は、美しい里山の風景を守ることにも注がれています。しかしながら、今でこそ農村景観美しく、訪れる人の心を癒す里ですが、昭和の観光バブルとそのブームの終焉に至るまでの間に、農業は少しばかり横に置かれ、耕作放棄地や将来の農業担い手不足が見え隠れしていたそうです。そんな中、里の再生は農業振興しかないと、平成11年から有志の手で農業おこしが進められてきました。様々な施策は功を奏し、料理人の方がわざわざ買いに来られる大原野菜ブランドが定着していきます。ついには里の中心部に地域住民自らが株主となり経営する「里の駅大原」が平成20年にオープンし、後継者受け入れの下地が整えられていきます。その流れの中、平成18年頃から新規就農者が立て続けに移住し、地元出身の担い手も含めると二十~四十代の青年、十数組が独立自営し、わたしもその一人となりました。特筆すべきは皆が就農後離農することなく、またそのほとんどが有機農業を営んでいるということ。素人同然の新規就農者が育てた情けない出来の有機野菜ですら消費者の方が買い支えてくださるのは、当初から有機農業を志す者を積極的に受け入れ、有機農業の里としてのイメージ戦略を打ち出して来られた先達の功績によるものに他ありません。現在では研修生を受け入れたり、社員やパートさんを雇用する者も現れ、大原は有機農業!というイメージも定着しつつあり、それを求めて来る都市住民も増えてきたように感じられます。そんな都市住民との交流を図るイベントが頻繁に行われ、移住希望者が後を絶たず空き家供給が全く追い付かないほど魅力ある農村となっています。就農して約十年、有機農産物を生産・供給し、営農するベースが少しずつ整ってきた今、有機農業の里としてのより盤石なイメージを打ち出そうとする地域のために、どのような形で恩返しができるか模索し、畑に出ては農家仲間と出くわして畦道談義、切磋琢磨する日々を送っています。

今回は、何となくこんなテーマで書いてー、と提案いただけたので、それに沿っていろいろ調べながら推敲。しかし、テーマはともかく、どういう立場で原稿を書くのか、迷いますよね。

園主は農家なので、当然農家としての立場がまずありきですが、大原という里で見ると、農家にとっての大原、観光業界の皆さんにとっての大原、大原に住んでるけど職場は外にある住民の皆さんにとっての大原、などなどがあります。

どのような様子の大原が理想的なのか、それぞれの立場で違ってきます。違って当然ではあるのですが、ひとつの業界からだけ見て、ええかんじやん、という状況がはたしてどうなのだろうか、そんなことを考えていると、記事を書く、何かを主張する、とは気軽にできるもんでもないんやなぁ、と。

ただ、自分の主義をぐぐぐっと曲げない、大切なことであると同時に、主義を曲げないがゆえに孤立し、あるいは仲間内だけで完結してしまうような自己満足の極みのような…、ほんとに伝えたいことがあるなら、そこは折れても別の何らかの方法を探して多くの人に訴えかける策をとろうよ…と個人的には思います。

…って、人それぞれですね。

どうだっていい話に脱線しました。さぁ、仕事しよ!

バーク堆肥をちょこまかと撒く。

今日は音吹夫妻の九回目の結婚記念日。

毎年、野菜を使ってもらってるどこかのレストランで食事をするのですが、今年はオシャレしたい気持ちを押し殺してサラッとスルー。

朝市の後、新規参入希望者に農地を案内・紹介したり、大原の若手農業者の会議に出たり、あるパーティの打ち合わせを今からする予定であったり。

お祝いムードゼロのまま、滅茶苦茶天気がいいのに畑にも出られず、なかば不貞腐れ気味にビールで喉を潤しています。

 

 

堆肥。

滋賀県朽木にある上田林業という林業の会社がつくるバーク堆肥を使っています。

 

こんな具合にローダーでドバッと軽トラに直積み。

ほかほかのバーク。

これを最近は畑に撒いています。畑や土質によってソバガラ、モミガラ、馬糞、緑肥、稲ワラなどを投入して土づくり。

 

 

疲労困憊な堆肥の散布作業も、一昨年に中古でクローラー運搬車(画面右の緑のやつ)を購入したことで劇的に作業能率アップ!

運搬車、便利!

腰、しんどくない!

思った以上に様々な局面で多大なる働きをしてくれる、買って良かった~と思える農機でした。

おっと、打ち合わせ相手が来られました。

それではひとまずこのへんで…また書きます!

端境期ゼロが見えてきた?!

新規就農して八年?今年九年目?にもなると、新規就農者ダヨー、オオメニミテクレヨーと大声で叫べなくなってきます。

新規就農して数年は、オレはやるぜー出来るぜー見てろよー、みたいな世間知らずの喧しい青二才丸出しよろしく何も知らないのに妙な自信だけは漲ってるみたいな…、そんな態度がいよいよ恥ずかしくなってきて、できることできないことがはっきりと見えてきて、足るを知る大切さを骨身に染み込ませた上で、あ、気付いた、オレ全然大した人間じゃねーわ、と受け入れられるようになってきたと言いますか。

また、がむしゃらに動いてきた就農後の数年を経て、手を抜くところは抜く!根性で乗り切るところは乗り切る!とメリハリをつけることができるようになってきたように思います。

そうすると、気が楽!

そうすると、また回るところが回り出す。

昨年そして一昨年からようやく端境期を一年間のうち1~2週間ほどだけ、というところまで持ってこれたなと実感しましたが、今年はいよいよ端境期まったくなしのサイクルを形にできそうな、そんな感触を得ています。

とてもシンプルに、越冬葉物を晩秋に植えて四月初旬に収穫を迎える、そして初春もしくは晩冬にハウス育苗開始し定植を早め不織布被覆保温で四月中下旬収穫を迎える、というだけなのですが。

…これ、単純に手間かかるから専業農家の皆さんはしないだけなのか?(^_^;)今度聞いてみよ。

ソバガラをハウス内で踏み込んだ温床は無事に発酵熱を生じているのですが、同時にソバガラの中に残っているソバの種が発芽してきました。

種って…強いねぇ。

先日、赤ジソの専門家に赤ジソの発芽率が悪いことを質問したら、採取後に冷蔵庫保存で休眠打破させた後、22度くらいの適温地温の床で寝かせたら3日ほどで発芽するのですって。

その冷蔵庫保存の期間についてはなんと一年以上、一年以上の保存期間を経て発芽率が非常に高い種が購入種子として出回っているのだそう。

世の中にはおよそたくさんの人がいるけど、たくさんのうちほんのごく少数の人しか興味のないようなどうだっていい事柄をマニアックに追求してる人たちがこそ、世界のいろいろを拡大・深化させてるんやろうなぁといつも感心します。

おもしろいなぁ(^^)