畝間雑草対策としての緑肥について。

今春から初夏にかけての動きを、立ち止まって考える…暇なんてな~い!けれども、先日カモミール摘みながら思った、思い切った戦略転換妄想。

夏は、夏野菜をもはや自給程度くらいまでに超縮小して、ハーブや摘み花主体の農家になる!

夏場もそこそこのクオリティのハーブをフレッシュで出し続けられるような。ビニールハウスで寒冷紗??暑すぎる?もしくはバーベナやグラスなど、夏に強いハーブで乗り切る。バジルの病害が克服できたら、バジル農家になってもいいなぁ。いっそのことホーリーバジルやタイバジルなど、湿気に強いの育てまくるか。

妄想はつきませんが、園主は夏野菜がやっぱり苦手な模様。

いよいよ接ぎ木の苗を購入するのか?!

でもなー、苗づくり…やめるのはつまらないよ…。だったら接ぎ木苗つくれ、と妻は言いますが、いやいや、そこまで夏野菜だけに注力できないわい、ハーブもレタスも花も育てたいのに。

もやもやもやもや、としておるわけですけれども。

それはそれ。

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今年から導入したマルチャーによる栽培で懸念されていた畝間の雑草。その対策としての緑肥について。

ヘアリーベッチと白クローバーを蒔いていますが、組み合わせとしてはヘアリーベッチとムギ系緑肥のコンボをよく耳にします。クローバーだと、ヘアリーベッチに負けてしまってあまり効果が出ていない様子。

そもそもヘアリーベッチはシアナミドという植物の生長阻害物質を含んでいて、雑草の抑制効果が高いことが知られています。白クローバー、抑制されてるんじゃないのか(^_^;)

ヘアリーベッチは7月の高温期には一気に枯れ草状に枯れて倒伏するそうな。

現在、ものすごい勢いで生育中です、ほんとに枯れるのかよ…と畝間緑肥初心者は半信半疑です。

 

 

インゲンの畝間。

もっさもさ。

放置しておいたら絡まって仕方がない。

絡まって仕方がなくなってしまった畑がこちら…

 

バターナッツの畑。

もっさー!!

良質の植物性堆肥を入れて地力もしっかりしていた畑に、ヘアリーベッチが蔓延りまくってバターナッツが見る影なし。

こうなる前に、畝間を踏み踏みしてあげて、通路をしっかり確保、畝上にのっからないようにしてやる必要があります。

6月に入ったらヘアリーベッチは爆発的な生長を見せるので、注意が必要やな…。

 

 

先ほどのインゲンの畑。

いいタイミングで畝間ヘアリーベッチを踏み踏みしてやると、こんな具合に。

この方法で畝間の雑草を切り抜けるのが今のところ音吹としてはベターの様子。

ただし問題は、春蒔きヘアリーベッチとして雪印種苗の「まめ助」を蒔きましたが、蒔き量が少なすぎると当然ながら雑草に負けます。

特に音吹の場合、ハキダメギクの猛威がたまらんことになってきたがゆえにのマルチャー+緑肥作戦でしたが、ヘアリーベッチがちゃんと蒔けていない畑では完全にハキダメギク優位。

こうなると畝間を草刈りするという、無駄極まりない作業が追加されてしまう上に、中途半端にスポットで繁ってしまったヘアリーベッチが邪魔で仕方がないという。

難しいなぁ。

雑草を敵視しているわけではないのですが、ある程度コントロールして敢えて雑草を生やしてる畑と、そうでない畑の違いって見ればすぐに分かる。

生やせばいいってものではありません。

そもそも野菜って、人が人の手で育てやすくするために、人為的に作られた植物であるのだから完全放置で生育するのには限界があります。

その限界ラインをどこに据えるのかは、おそらく様々なスタイルの農家の各々の立ち位置につながってるのですな。

面白いですなー。

いろいろな立ち位置の農家が己のスタイルが一番!他はダメ!って主張してるのを見ると、胸糞悪くなります。

なんだっていいやん、同じ農家やん、仲良くやろうよ…といつも思うのだ。

さ、畑いこ。

音吹エディブルガーデンにいらっしゃるお店さんをちょっと紹介。

2017年のズッキーニの畑。

 

 

前半、空梅雨の晴れ間をバックに、非常に出来が良く映ります。

実際、ズッキーニの状態は程良く、株もイキイキとしています。

ところが!!

音吹のズッキちゃん、今年はあまり出回っておりません。

何故か!?

と、いうほど引っ張る話でもありませんが(^_^;)

 

音吹が収穫する前にレストランさんが収穫しているからです!!(もちろん了承済みです)

2017年の音吹ズッキをたくさん使ってくださっているのはこちら。

【レストランAIC秋津洲 京都】様。

 

 

昨年の画像ですが、お花を摘んでいらっしゃるシェフさんのうち、手前のスーツの方が【レストランAIC秋津洲 京都】の上島さん。

花ズッキーニや正規サイズのズッキをばんばん収穫してくださっています(笑)

収穫した直後の野菜が最も鮮度良く美味しいのは言うまでもありません。ズッキーニは収穫した直後に、切り口からジュワワッと水分が出てきます。そりゃもうみずみずしい。

この時期の音吹は野草や花、ハーブがもりだくさん!

 

 

カモミール、カレンデュラ、ヤグルマギク、スイートアリッサム、イタリアンパセリの花、にんじんの花、ルッコラの花、からし菜の花、ディルの花、ワイルドフェンネルの花、ナスタチウム、パクチーの花、ナヨクサフジの花、ボリジ…。

ちょっと思い浮かべるだけで、たくさんのエディブルフラワーが並びます。

そんないろいろを摘みにいらっしゃる料理人さんがちょこちょこおられます。

 

 

こちらは大原の農家さんの間ではもうおなじみの【草食なかひがし】のなかひがしさん。

赤リアスからし菜の花を摘んでいらっしゃいます。

摘みに来られる方が多くなってきたので、摘みやすい作物(?!)を集めたエディブルガーデン的なスペースを充実させました。

畑に直接足を運んでくださるのはありがたいことです。

…おかげさまで畑片づけたくても草ボーボーのままキープしなくてはならないという事態にも陥りますが!!

それでも料理される方々のお話を身近にうかがうことは刺激的。

どんな野菜が、花が、野草が、どんな使われ方をしてるのか。

料理人さんの哲学や仕事のお話に、どうでもいい四方山話まで。

それぞれ皆様、魅力的な方ばかりなので、本当に勉強になります。

 

把握している限り、平日や日曜朝市の合間も含め、音吹で花やら何やらを摘みに来られているお店を順不同で紹介しますね。

いずれもこだわりのある、素敵なお店ばかり(のはず)ですよ!

…「いつでも来てください!」って仰ってくださいますが、行けるかい金ないわい(^_^;)

リンク先のお料理画像やシェフさんのお話など、魅入ってしまいます。ぜひご覧ください!

…ほんとオシャレなwebサイトばかりだなぁ。

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【レストランAIC秋津洲 京都】

【パンテルステファン】

【草食なかひがし】

【monk】

【ラ・パール・デュー】

【aca1°】

【グランヴィア京都コトシエール】

【匠 奥村】

【浮島ガーデン京都】

梅雨入り前の、気持ちよい畑の。

梅雨入りする前の気持ちの良い天気が続きます。

ここ数日の明け方、大原の畑で収穫していると、朝露で濡れそぼち少し肌寒いほど。もう少し気温が上がってほしいところではありますが、その分日中は本当に心地よく、ガッツリ身体を動かした後の夕方四時過ぎからすでに喉がビールを欲してしまってます。

 

 

ある日のハーブの畑。

音吹の畑の中でも、三千院に最も近く徒歩2分かからない山ノ手にある隠れ畑。

ここでは今、

ローズマリー

タイム

ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)

セージ

ブルーマロウ

マシュマロウ

ラベンダー

レモンバーム

レモンバーベナ

ブロンズフェンネル

スペアミント

ペパーミント

ニホンハッカ

ローズゼラニウム

カモミール

ワイルドベルガモット

エキナセア

オレガノ

エルダー

ルバーブ

ネトル

レモングラス

ニラ

などが植わっています。…って多いわ!各々は少量ずつですが、まぁひとつひとつ個性の強い奴らで、覚えるのも一苦労ですね。

今、青々としていてキレイですよ。

 

 

こちらはトウガラシ類の畑。

畝間はヘアリーベッチとクローバーの混播、緑肥マルチ。

非常に良い形で蔓延って、見事に草を抑えてくれています。

この後、ヘアリーベッチが枯れた後、どうなっていくのかな?

その頃にはトウガラシもすっかり大きくなって、畝間の草は気にならなくなるのでしょうか。

どうなるのか、楽しみです。

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今年は夏野菜の数をずいぶんと減らしました。

毎年、管理が行き届かず、ろくに収穫もできないまま無残な姿を晒してしまうかわいそうな夏野菜。

園主は夏野菜が苦手です。

理由はもう明白すぎるほどで、暑い、から。

暑いの嫌い!ヤル気がそがれる!

貧弱農家でありますので、夏に無理すると秋に響く、その後遺症を冬までひきずる。

それはよろしくない!

なので、いっそのこと数を減らして、できる範囲でやりましょう、と。今年はそんな考えです。

管理作業は楽しいのですけどね…。ちゃんと育てられるようになったら夏野菜の比重も増えていくのかな、そこを目指していかないとね(^^)

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先日、【volver】のしっしーさん、音楽家の【原摩利彦】さんがご友人のイラン人映画監督を連れてきてくれました。

日本の庭や畑をキーワードにそこに関わる園主世代のお話を聞きに、という。

大原の庭師さんと一緒に我が家の縁側での一コマ。

絵画みたいに美しい料理をつくるしっしーさんはかっこいい人たちとのお付き合いが多く、以前も東京の料理人さんBEARD原川さんを連れてきてくださいました、面白く刺激的な人でした→【その時の記事】

映画監督さん達も、奥ゆかしく控えめで、とても熱心に日本のこと、大原のこと、農のこと、庭のことを聴いてこられました。

こういう時に、もっとしっかりと自分を取り巻く環境についてお話できるようになりたいものです。

聞かれるたびに、思った以上に自分は何も知らないということを、知ることになります。次に繋げましょう。

出荷準備中に出る野菜残渣について。

テーマを分けて、ブログ一日二回更新。ひとつめはこちら、ハーブの紹介→【チャービル、カモミール】

そしてふたつめの記事。

出荷準備中に出る野菜残渣(ざんさ)について。

 

収穫した野菜を出荷できる状態にキレイに仕上げていく過程でゴミとして処理される野菜の切れっぱしや黄化した葉(赤葉と言います)を残渣と言います。

そしてキレイに仕上げていく作業を、調整・掃除、などと言います。

この調整作業をしていくと、農業にあまり触れたことのない人から十中八九いただくお言葉、

「え?!もったいない!?」。

もうほぼほぼこの感想を抱かれること外れなしです。

 

 

パクチー、これは調整前、ビフォー画像。

これが…

 

 

このようになります。

調整後。アフター画像。

このビフォーアフターしてる合間に出てきたパクチーの捨て去る葉っぱが…

 

 

こちら。

食べられそうでしょう?

ええ、全然問題なく食べられるんですよ。

むしろ音吹の食卓に上がるような食材はだいたいこのような廃棄食材です。

では何故棄てるのか?

答えは簡単、

収穫してお店に並ぶ間に葉が黄色くなっていく、お店で野菜を手に取るお客様が手に取りにくくなる、もうこれにつきます。

非常に興味深い問題です。

音吹に手伝いに来てくれる一般の方の大半がこの作業をして「もったいない」と感じて、帰りにこの切れっぱしを持って帰ります。

音吹はあまり肥料をたくさん使いたくないので、ギリギリの量にとどめています。そうするとアクが少なく、また環境にも良いはずなのですが、葉の黄化は促進されます。

環境に良い栽培をしてると言ったところで、それはあまり考慮はされません。実際の野菜の出来栄えがどうであるか、それこそが何よりの判断基準であるのが流通や小売店の実情なのではないでしょうか。

環境に配慮した栽培方法をとっている野菜が流通しにくい事情のひとつにはこのあたりも関係してると思います。

別にこのことそのものを否定しているわけではありません。

環境に配慮しつつも良い出来栄えの野菜を育てることを目指せばいい話ですし、農家の技量の問題でもあります。

ただ、この消費者と生産現場との“当たり前”があまりに違っていること、乖離していることは問題なのやろうなぁと常々思います。

実際に現場に来た人は「もったいない!」と感じてくださいますが、お店に並んでるパックされた野菜の黄色くなった葉を見て手を伸ばそうとするお客様はなかなかいない、という現実。

ふむふむ、面白い現象ですね。

 

 

これは音吹で今出荷真っ最中のフリルレタス。

こちらも毎日収穫、調整しています。

 

 

収穫して裏返すと、こんな感じ。これをキレイにしていくと…

 

 

これだけの葉を落とすことになりました。

 

 

 

画像拡大。

食べられそうでしょ。

食べられますよ、もう普通においしいです。

だけど翌日出荷するタイミングで、もしくは店頭に並ぶタイミングが二日後になるならば二日後に、

葉が黄色くなっていないことをはじめとして収穫時から野菜が劣化しないように考慮して出荷作業を行わないといけません。

こうした出荷作業の過程で出る野菜の残渣。

農家にとっては当たり前のような現実は消費者の方にとっては当たり前ではないことが多々あります。

面白いでしょう?

農家としては、まずこの「もったいない」を少なくするために、捨て去る箇所があまりないイイ野菜を育てる努力をしていかねばなりません、という点も合わせてお伝えしておきます!

※ちなみにこうした野菜残渣ですが、音吹では山積みして堆肥化させています。工場製品と違い、生命の循環に組み込まれている、という免罪符もありますので、まだ救われますね。

作業日誌excelデータ管理のお話、農業共済新聞に掲載されたよってお話。

先日、夏野菜の苗販売について記事をあげたところ、たくさんのご連絡をいただきました。ありがたや~ありがたや~。早々になくなった苗もあれば、まだまだ余分あるものもあります。引き続き、もしご興味ある方いらっしゃいましたらご連絡お待ちしておりますね!

さてさて、事務仕事。

ここのところちょっとドタバタが続いてきたので、やりたいこと・やるべきこと・やらなければいけないこと、の優先順位をつけるリストの作成をまずは。畑の枚数も多く、管理する作物も多くなってくると、今何が野菜にとって必要か、よく分からなくなってくるタイミングがあります。同時並行的に色々なことをこなすことが得意ではないので、頭の中がゴチャゴチャしてきた時に作ります。

農家の皆さんはどんな事務仕事してるのでしょうねー。すごく興味あります!作業や畑の管理を行うのにどうしてるのかな?

園主は昨年末ごろから、ずーっと書き続けてきた作業日誌をexcelで作成することにしました。

 

 

見えにくいけど、読めますか??

毎日作業を終えた後に、データを打ち込みます。データはフィルタかけて検索できるから、たとえば畑の履歴を見たり、作物の管理履歴を確認したり、参考にしやすくなりました。

Googleドライブで管理して、スマホでも確認できるようにして。便利ですねぇ。

さらにデータを蓄積して、来年再来年と長く続く農業人生の経験値あげに役立てばいいのですが、どうでしょねぇ。農家さん、あなたのデータ管理の方法、また伝授くださいませませ!

 

 

ところで、これまたバタバタしておったので忘れておりましたが、農業共済新聞に載せてもらいましたー!

先日、妻・深幸(みさ)さんが載せてもらった縁で、今回は園主が『大波小波』という農家が週替わりで提言したいこと自由に提言するというコーナーにてお世話になりました。

掲載してもらった全文は以下、テキスト色、みどりの部分。

冬の名残を感じながらも土が香り出す啓蟄の頃、しば漬けの里として名を馳せる京都市左京区大原では、里人がこぞってしば漬けの原料として欠かせない赤しその種を蒔き始め、田畑には活気が漂ってきます。比叡山の北西麓に位置する山に囲まれた盆地の中で、異種交配することなく連綿と受け継がれてきた赤しそ。今なお近縁種の栽培を自主的に禁止し、原種に近い性質を残そうとする里人の意識は、美しい里山の風景を守ることにも注がれています。しかしながら、今でこそ農村景観美しく、訪れる人の心を癒す里ですが、昭和の観光バブルとそのブームの終焉に至るまでの間に、農業は少しばかり横に置かれ、耕作放棄地や将来の農業担い手不足が見え隠れしていたそうです。そんな中、里の再生は農業振興しかないと、平成11年から有志の手で農業おこしが進められてきました。様々な施策は功を奏し、料理人の方がわざわざ買いに来られる大原野菜ブランドが定着していきます。ついには里の中心部に地域住民自らが株主となり経営する「里の駅大原」が平成20年にオープンし、後継者受け入れの下地が整えられていきます。その流れの中、平成18年頃から新規就農者が立て続けに移住し、地元出身の担い手も含めると二十~四十代の青年、十数組が独立自営し、わたしもその一人となりました。特筆すべきは皆が就農後離農することなく、またそのほとんどが有機農業を営んでいるということ。素人同然の新規就農者が育てた情けない出来の有機野菜ですら消費者の方が買い支えてくださるのは、当初から有機農業を志す者を積極的に受け入れ、有機農業の里としてのイメージ戦略を打ち出して来られた先達の功績によるものに他ありません。現在では研修生を受け入れたり、社員やパートさんを雇用する者も現れ、大原は有機農業!というイメージも定着しつつあり、それを求めて来る都市住民も増えてきたように感じられます。そんな都市住民との交流を図るイベントが頻繁に行われ、移住希望者が後を絶たず空き家供給が全く追い付かないほど魅力ある農村となっています。就農して約十年、有機農産物を生産・供給し、営農するベースが少しずつ整ってきた今、有機農業の里としてのより盤石なイメージを打ち出そうとする地域のために、どのような形で恩返しができるか模索し、畑に出ては農家仲間と出くわして畦道談義、切磋琢磨する日々を送っています。

今回は、何となくこんなテーマで書いてー、と提案いただけたので、それに沿っていろいろ調べながら推敲。しかし、テーマはともかく、どういう立場で原稿を書くのか、迷いますよね。

園主は農家なので、当然農家としての立場がまずありきですが、大原という里で見ると、農家にとっての大原、観光業界の皆さんにとっての大原、大原に住んでるけど職場は外にある住民の皆さんにとっての大原、などなどがあります。

どのような様子の大原が理想的なのか、それぞれの立場で違ってきます。違って当然ではあるのですが、ひとつの業界からだけ見て、ええかんじやん、という状況がはたしてどうなのだろうか、そんなことを考えていると、記事を書く、何かを主張する、とは気軽にできるもんでもないんやなぁ、と。

ただ、自分の主義をぐぐぐっと曲げない、大切なことであると同時に、主義を曲げないがゆえに孤立し、あるいは仲間内だけで完結してしまうような自己満足の極みのような…、ほんとに伝えたいことがあるなら、そこは折れても別の何らかの方法を探して多くの人に訴えかける策をとろうよ…と個人的には思います。

…って、人それぞれですね。

どうだっていい話に脱線しました。さぁ、仕事しよ!

バーク堆肥をちょこまかと撒く。

今日は音吹夫妻の九回目の結婚記念日。

毎年、野菜を使ってもらってるどこかのレストランで食事をするのですが、今年はオシャレしたい気持ちを押し殺してサラッとスルー。

朝市の後、新規参入希望者に農地を案内・紹介したり、大原の若手農業者の会議に出たり、あるパーティの打ち合わせを今からする予定であったり。

お祝いムードゼロのまま、滅茶苦茶天気がいいのに畑にも出られず、なかば不貞腐れ気味にビールで喉を潤しています。

 

 

堆肥。

滋賀県朽木にある上田林業という林業の会社がつくるバーク堆肥を使っています。

 

こんな具合にローダーでドバッと軽トラに直積み。

ほかほかのバーク。

これを最近は畑に撒いています。畑や土質によってソバガラ、モミガラ、馬糞、緑肥、稲ワラなどを投入して土づくり。

 

 

疲労困憊な堆肥の散布作業も、一昨年に中古でクローラー運搬車(画面右の緑のやつ)を購入したことで劇的に作業能率アップ!

運搬車、便利!

腰、しんどくない!

思った以上に様々な局面で多大なる働きをしてくれる、買って良かった~と思える農機でした。

おっと、打ち合わせ相手が来られました。

それではひとまずこのへんで…また書きます!

端境期ゼロが見えてきた?!

新規就農して八年?今年九年目?にもなると、新規就農者ダヨー、オオメニミテクレヨーと大声で叫べなくなってきます。

新規就農して数年は、オレはやるぜー出来るぜー見てろよー、みたいな世間知らずの喧しい青二才丸出しよろしく何も知らないのに妙な自信だけは漲ってるみたいな…、そんな態度がいよいよ恥ずかしくなってきて、できることできないことがはっきりと見えてきて、足るを知る大切さを骨身に染み込ませた上で、あ、気付いた、オレ全然大した人間じゃねーわ、と受け入れられるようになってきたと言いますか。

また、がむしゃらに動いてきた就農後の数年を経て、手を抜くところは抜く!根性で乗り切るところは乗り切る!とメリハリをつけることができるようになってきたように思います。

そうすると、気が楽!

そうすると、また回るところが回り出す。

昨年そして一昨年からようやく端境期を一年間のうち1~2週間ほどだけ、というところまで持ってこれたなと実感しましたが、今年はいよいよ端境期まったくなしのサイクルを形にできそうな、そんな感触を得ています。

とてもシンプルに、越冬葉物を晩秋に植えて四月初旬に収穫を迎える、そして初春もしくは晩冬にハウス育苗開始し定植を早め不織布被覆保温で四月中下旬収穫を迎える、というだけなのですが。

…これ、単純に手間かかるから専業農家の皆さんはしないだけなのか?(^_^;)今度聞いてみよ。

ソバガラをハウス内で踏み込んだ温床は無事に発酵熱を生じているのですが、同時にソバガラの中に残っているソバの種が発芽してきました。

種って…強いねぇ。

先日、赤ジソの専門家に赤ジソの発芽率が悪いことを質問したら、採取後に冷蔵庫保存で休眠打破させた後、22度くらいの適温地温の床で寝かせたら3日ほどで発芽するのですって。

その冷蔵庫保存の期間についてはなんと一年以上、一年以上の保存期間を経て発芽率が非常に高い種が購入種子として出回っているのだそう。

世の中にはおよそたくさんの人がいるけど、たくさんのうちほんのごく少数の人しか興味のないようなどうだっていい事柄をマニアックに追求してる人たちがこそ、世界のいろいろを拡大・深化させてるんやろうなぁといつも感心します。

おもしろいなぁ(^^)

春準備順調、こどもと映画村。

少しブログの日があきました。

 

 

いよいよニンジンも全て掘り切り、26日の朝市で最終出荷を終えようかという段に入りました。

そうするとやるべきことは、春作の準備。

昨年のような不安定な天候時にも揺るがない野菜が育つような土づくりを、と地力の少ない畑や通気性の悪い畑また次作の野菜に必要なもの、それぞれの特性に沿って堆肥や有機物を入れては耕しています。

パッとしない天気(作晩も予報になかった雨が降ったようで路面や畑が濡れている、今日は耕す予定だったのに~!!)であったり、四月も目前なのにまだ冬の名残のような寒さを感じる大原ではありますが、レタスを植えたり、様々な種を蒔いたり、準備についてはおおむね順調ではあります。

そんな中、前回の日記でも書いたとおり、「父ちゃんは他のお友達の父ちゃんと違って全然遊んでくれへん!」と息子から指摘されたわけですが、そう言われないためにも!先日の祝日、スタッフに仕事を任せてお彼岸に帰省、父子三人で【東映太秦映画村】に行ってきました(妻は入学に向けての準備を)

京都生れ京都育ちですが、映画村はじめて訪れました。時代劇で見たことのある風景が広がっていたり、我々がこども時代にやってた戦隊ヒーロー物や歴代仮面ライダーの等身大マネキンがあるなど、興味をそそられる何かしらがたくさんありましたが、今回はお子たちのワガママに付き合って遊ぶ日!

 

 

憧れの忍者衣装に駄々こねて買ってもらった刀を手に江戸の街並みで立ち回って楽しそうでした

この忍者衣装レンタルで3,000円!?汚さずに返却すると2,000円バックという。

アスレチック脱出アトラクションで脱出に手間取って、おしっこおしっこ!言う次男坊にドキドキハラハラ、隙あらば片膝ついて忍者ポーズ決めようとする長男に「座るな!立て!」と指示すること多数、ヒヤヒヤしながらの装束遊びでした(^_^;)

楽しかったようで何よりです。

 

 

もちろんぼくも楽しみましたよー!

…しかしこども向けのアトラクションが思った以上に多くてびっくりしました。

老若男女問わず楽しめるスポットですね、またじっくり行きたいです(^^)

三月初旬、ヒヨドリの来襲を決して侮るなかれ。

自省録。

ヒヨドリ。

毎年被害を受けているはずなのですが…。

これまでは越冬して春先に収穫する野菜に本腰を入れてこなかったこともありました―だって三、四月は育苗をはじめとした春夏作の準備にドタバタするから収穫野菜は出来る限り減らして集中して作業したい―

ところが今年は壬生菜をはじめチンゲン菜花や春キャベツなど、越冬野菜と少しは向き合ってみようか、と例年よりも力を入れたのです。

入れたところ…

 

 

この有様~~~!?

せっかく先日、スタッフさん達に寒い中もっさり草取りしてもらったチンゲン菜花が大打撃…。やーらーれーたー(T_T)

ご丁寧に御土産の糞まで!

ありがとよ、くそったれ!

こうして、ヒヨドリちきしょー!となるのは毎年のことなのです。

ところが、これまでは本腰を入れて越冬春物をしておりませんでしたので、被害を受けても芯のところまで響いていなかったのでしょう。

今年は…もうバッチリと!ガッツリと!猛省して二度と繰り返すまい事柄としてインプットされました。

来年は啓蟄の頃までに、花粉症がきたー!!と感じ入る頃までに、防鳥ネット設置するor不織布トンネルや防虫ネット設置するなどしてヒヨドリ対策です。

今日だけで来襲するヒヨドリを追い返すために畑の中を何度走って向かっていったことか。

瞬く間にアブラナ科野菜を集団で食い尽くしてくれます。恐ろしい勢いです。

ちなみに、今年種苗屋さんに寄った時に、ヒヨドリ対策に大型猛禽類を模したカイトが抜群に効果ある、と宣伝されました。ものすごく撓る(しなる)つりざおのようなポールに猛禽カイトが付いていて、風が吹くと獲物を狙って滑空する猛禽類さながらの動きをすると。ヒヨドリの天敵ですから。このカイトのすごいところは、本物そっくりな動きをするカイトに釣られて本物の猛禽類が「仲間がいる!」とやってくる副次的効果も期待できる、とのこと。

…この宣伝話、「そんなんあるかーい(笑)」って。(笑)って。ほんとに笑い飛ばしておったのですが、買ってりゃ違ったのかもしれねーな…くっそ(笑)

とりあえず急遽不織布トンネルで被覆します。少しでも回復することを願って。

そして何より来年はボケません、被害が起きる前に予防!農の基本だろ!

自省録でした。

設備投資についての心境。

いよいよ冬野菜が少なくなってきました。

昨年、一昨年は、端境期を四月に一、二週間だけとる、というところまでレベルアップできたーと喜んでおりましたが、今年は早々に端境期突入?!しそうです、無念です。

五カ年計画ぐらいの見通しで山際の獣害が激しい畑に小さなビニールハウスをちょこちょこ建てていきたいと考えています。獣害対策としてワイヤーメッシュの設置やネット設置、あるいは電柵などなども検討したし、畑によっては採用もしています。ところが、これらはどれも設置後の管理にわりと手間がかかります。ランニングコストはかかるけれども、獣害の激しさを見るに、長期的にはビニールハウスのほうが費用回収もしやすいし、また戦略の幅も広がるだろうと。端境期対策に冬場の春菊、夏場はトマト?インゲン?何よりハーブ類の収穫期の長期化を第一に。そして育苗スペースの拡充も兼ねて。

今年から建てたかったのですが、実は先日ある農機を購入しまして、結構な出費が(^_^;)そんなわけでビニールハウスはまた来年以降でしょうか。農機については、またそのうち写真を撮ってお披露目いたしますね!

ここにきて設備投資をしっかりしていこうと検討しているのは、今年から小学校に入学する長男の、今後の学費を考えてのことがまず最初にあります。お金がかかるのは中学校卒業してから、九年後?高校入学までにある程度ハード面を整えて、形をつくっておきたいという。ジリ貧を避けたいという。

また年とるにつれて衰えゆく体力、という問題の打破も設備投資の一環。いつまでも力任せに鍬をふるい続けるのは無理だもの。個人的に自然農の考え方が大好きですが、生計を立てるための農業としてぼく自身がやれるかどうかという視点に立てば、それは不可能という立場。だってぼくは根性無しで、しんどいのが嫌いだ。(やれる人はやれる。ぼくには無理というだけの話)

継続して農に携わっていく、そのために自分がやりやすい環境をつくっていく。こどもにお金のかからない九年間の間に。

と、いうわけです。

人生も四〇代が見えてくると、そんなこと考えるようになるのだなぁと驚きます。そんなこと考えずに済んだ二〇代のはじめに農と出会い、勢いだけで農業に参入しておいて良かった…(^_^;)

花粉に反応して鼻がムズムズし始めるのが毎年、啓蟄の頃。そんな昨日は冬に種を蒔いたエンドウを畑に植えました。そして次は何をする?

春の作付けシーズンは一日一日の段取りを考えるのが悩ましく、そして楽しい。今日も一日、悩みながら楽しみます!