10月中旬以降は気が抜けます。

先日、最後のフリルレタスを植え切りました。

これから年末までに収穫し続けていきます。クリスマス頃はレタス需要ありますからね。たくさん食べてくださいね。畑は秋冬の仕様へとすっかり様変わりしてきています。植付け作業もあらかた終わり、ホッと胸を撫で下ろしています。

毎年のことながら、春先から10月中旬頃までは気持ちに余裕がありません。

種まき、苗植えをはじめ農作業には適切なタイミングがあります。適切なタイミングは人間の都合で整えられるものもあれば、そうでない場合もあります。と言うか、そうでない場合が圧倒的に多いです。

まずは農暦を考えてスケジューリングしますが、日程が近づいてくるとより詳細な情報を集めて一週間単位で綿密な段取りを組みます。

―詳細な情報とは、例えば、週間天気予報はかかしませんし、スタッフの出勤予定もかなり大きな検討材料となります。圃場の準備の出来具合ももちろんそうですし、苗の生育状況もそうです。あと、自身の予定や体調も含め、いきあたりばったりの仕事はろくな成果を生みませんので、オンシーズンの日中はとにかく野菜ファーストな動きになってしまいがちです―

野菜も雑草も含めて、植物の動きが活発なオンシーズンは、少なくとも音吹は人間都合では動かないので、そんな動きを10月中旬まで繰り返していると、とても疲れてしまいます。秋冬の作付けが落ち着く頃には気が抜けたようになります。

それだけぶっこんだおかげで、納得いく生育に持っていけます。

―持っていけない場合も多々あります今年の春夏はなかなかに厳しかったです。長梅雨と日照り。予定していた作物の出来がよくなくて本当にがっくりきました。露地栽培では、気候が安定しない最近においてこの品目は今後もう計算して作付けできないよな…と考えるようになってもきています―

ともあれ、こんな具合に、精根尽きはてるまでぶっこんだオンシーズンを過ごしていると、その期間中はなかなか細かなことを振り返る余裕がありません。

今年は真夏の日照りでイネ科雑草ばっかりバカみたいに伸び続けたから草刈りの時間、回数めちゃくちゃかかってしまったわ…と思っていたのですが、実際のところは、草刈りにかけた総労働時間は、

2019年…113時間
2020年…94時間

と昨年のほうがかかってしまっていたようです。

―毎日、作業内容をエクセルに残しています。ベタデータとしてはざっくりとしているものの読み込めばかなりいろいろ面白い結果を紐とけそうなのですが、いかんせんそのデータを解析して次に繋げることをあまりしていないので、意味がないですね―

肌感だけではわからないことがたくさんあります。

前回の日記でも書きましたが、やることはしっかりやりつつも、省力化・合理化を進めて時間を確保。インプットする余白を持つ!そしてデータを次に活かすことを考える!

課題です。

…もうかれこれ、ずーっと同じ課題を抱いている気もしますけど(笑)

あ、先日植えたニンニク、発芽してきています。来年も良いニンニクが採れますように!!

野菜の被害と冬作への切り替え、大原農業の魅力。

梅雨。

これだけの長雨、日照不足は就農して以来はじめてです。

当然のように野菜への被害はなかなかのものです。バターナッツ、コリンキーは疫病、ピーマンや伏見とうがらしは尻腐れや灰カビにて全滅。ミニトマトは割れが激しいし、オクラはまだ収穫まで至っていません。

全て降雨、多湿状況に起因する被害。

特にバターナッツはここ数年出来が良かったこともあり、植付け数増やしていたので、圃場の中で白カビに覆われた果実を山ほど片づける作業は凹みます。 投下資金の回収まったく叶わず、 生産性のない、ただただ疲弊するだけ敗戦処理。がっかり。

少しでも回収せねば!!と中途半端に生存株を残して収穫を続ける。時間をかけて歩止まり悪いものを選別しながらパッキングする。そうすると翌日パックの中で蒸れて腐れていた…なんてことが多々起こります。

そんな状況なので、今は収穫できる夏野菜が激減しています。ストックしているじゃがいも、いいタイミングで収穫できたコリンキー(毎日少しずつ悪いカビがはええてくるものもあるけど)、ニンニクなどの出荷が増えています。例年、若干の端境期、秋冬野菜の作付け期である8~10月に出荷しているこれらストックものの前倒し出荷、秋が不安ですけど…仕方ないですね。

なぜここまでひどい結果が生じたのか省みることをいつもよりも丁寧にしています。そして翌年以降、考え得る対策も今のうちに知見としてデータにストックしていきます。例年ならドタバタと夏野菜の収穫を続け、同時並行して秋冬野菜の作付け作業も進めていくのでゆっくり振り返る暇がありません。

モノは考えよう、なのかも。

悲観、諦観を通り越して、むしろスッキリしてきます。さっさと秋冬作へと頭を切り替えて動けます。悲しいことばかりでもないですね。

何よりありがたいのは、寄り添ってくれる人がいることです。先日、全滅したバターナッツを片づける下準備として圃場周囲の草刈りをしていた時のこと。20年も大原に通い、野菜を使い続けてくれている古参の料理人Ryoriya Stephan Pantelのステファンさんが寄ってきます。たまに音吹の畑に生えているハーブや野草を採ってお店で出してくれています。

「じゅんちゃん(園主のこと)…これほんとひどいね…」と全滅したバターナッツを見てくれていたのでしょう、たまたまぼくの姿が見えたのでわざわざ声掛けに来てくださいまして、労いの言葉、大原の農産物を扱う料理人としてできること、農家との関係性、さらには異業種とは言え経営者としてどう動くべきか、といろいろとお話を。

彼は、お客さんが雨嫌だねーと話してくると、「たしかに嫌ですね。だけど農家にとっては降るべき時に降らないと田んぼの水がなくなるし、野菜も適量は必要なのですよ」と、生産現場のリアルをしっかりと伝えている、と。「…今回は降り過ぎだけど…」ともちろんしめてくれましたが。

なんとありがたい。この距離感こそが大原で農業に携わっていて何よりも魅力的な部分。

非農家から農家になった身としては、農家のリアルは消費者のリアルではないし、消費者の求めてる声に農家は耳を傾けていないのでは?と思うことが多々あります。

モチベーションの源泉のひとつが多くの農家にとって販売してお金を稼ぐことであることを否定するつもりは微塵もありませんが、とは言え、この距離感がお互いのことを思いやって、お互いの考えを理解しようとする第一歩だと思いますし、いやそんな小難しいことは抜きにして、そもそもチヤホヤとかまってもらえると単純に嬉しいものです。

何を目的としてこの大原で農にかかわっているのか、大切にしたいことは何か、こんな人たちの姿を思いながら畑ができるのは何よりもやる気につながっているじゃないか、と、よりはっきりと見えてきます。

梅雨ダメージはたしかに大きい。ですが、それと同じくらい、再確認できたものも大きい。経営的にはしんどい一年になりそうですが、必ずやこれを次に繋いでいかねば!と思えた2020年7月豪雨でした。

…まだ今も降ってるけどな、雨な。

Ryoriya Stephan Pantel http://www.stephanpantel.com/

久しぶりにワンダーマーケットに出店しました。

秋も深まり、そろそろ作業場に薪ストーブ出さないといけないなぁ(ホンマ製作所のコスパ抜群の時計型ストーブ)とか何とか考える時期になりました。

ブログ再開するぞ!と息巻いておったのが、何と八月末の話。ひょっとしてたまにのぞいてくださってたお客様いらしたらごめんなさい。例年になく、ドタバタしておりました。

2019年。畑、野菜は、虫の害に悩まされています。同業者どこも似たり寄ったりの様子。当たり年なのでしょう。9月中旬頃までは順調に生育していたのですが、その後気温が高いまま推移、雨が降らず乾燥続きなのが良くなかったですね。

とは言え、それなりに野菜もできてきました。いやもうほんとにそれなり…。

2019年は大原の外でマーケットに出店する機会を例年より増やすことを何となく意識していて、五年ぶりくらいに出店した先日の左京ワンダーマーケット。

マーケットもいろいろありますが、ワンダーは面白くて売上もちゃんと計算できるのでありがたいです。出店するとどのマーケットも面白いんですけど売上がついてこないから長続きしない、難しいですね。これだけの規模のマーケットをつくりあげるのはスタッフさんの大変な努力があってこそ。感謝です。

さて、ブログ再習慣化へ向けて、今日はリハビリ。

野菜がまだまだあります。

立春過ぎて、あれ、冬もう終わった?な陽気…とは言い過ぎ感もありましょうが、それでもやっぱり陽気と言いたくなる日々が続いています。

次週は少しまた気温も下がって、寒い寒い、と会話がなされるのでしょうけれども。

 

野菜はまだまだ残っています。

このままでは春夏の準備に差し支えが出てきてしまうなぁ、というほど。安定栽培は目指すべきところではありますが、技術だけでは如何ともしがたい環境要因。

天候って…いやー、野菜の生育に大きく影響します、毎年のことながら実感。

 

 

にんじん。

うん、いっぱいあるよ。

 

 

黄金かぶ。

うん、いっぱいあるよ。

 

壬生菜。

うん、いっぱいあるよ。

 

 

壬生菜は調整が大変です、キレイにするのが時間がかかる。

 

 

黄にんじん、紫にんじんもまだまだあるよ。

写真はミックスパック。

かわいいね。

 

バシバシお買い求めくださいねー!!

もうちょっと休みをつくって、でも、もうちょっと稼ぎがほしい。

大寒とは思えない穏やかな日曜日でした。今年は暖冬、このまま春を迎えるのでしょうか。

一月は思いのほかに忙しく動いています。

昨シーズンの諸々をズバッと検証したり、次のシーズンどうしようかゆっくり考えたりしたいのですけれども、畑には野菜があまりにもたくさん残っていますし(売れるべき時にあまり売れなかった)、毎日のご注文に対応するのに割と必死です。

昨年晩秋頃から、朝市出店後の日曜日も仕事をするようになってしまいました。これまで、一週間のうち0.5日休→休みなし!うおーいマジかーい。

園主が丸一日休めるのは、年末年始、5月にお祭りのために2日間、夏にお祭りのために1日、夏休みこどもたちと遊ぶために1日、冬にさぎっちょのために1日、こんくらいだ、これ実話。ほとんど町内行事やないか、プライベートの休みは年末年始と夏に1日とるかとらんかくらいかい、あとは体調不良で寝込んでる時や災害時。

それでも、借金を返済し、翌シーズンの運営資金をキープしてると、生活費でとんとん。貯金なんてとてもとても…。

うーむ、これが10反程度、少量多品目農家の現実か。なんともかんとも。

 

カレンダー通りに休みたい!サラリーマン並みの所得は欲しい!とまでは言わないけど、もう少し休みたいし、こどもたちが好きな道を選べるだけの貯金はしておきたいなぁ

 

決して悲観的になってるわけではないのですけれども、さて、だったらどうしましょう。考えましょう。という心境。