BEER FLAT出店と落ち葉拾い。

先日日曜日は朝市出店後、【BEER FLAT】という、地ビールをもっと身近に楽しもう!というイベントに野菜出店してきました。

四条大宮のロータリーでひっきりなしに音が流れる、時折小雨降る肌寒い日曜日、こんな寒いのにビールなんて呑めるかーい、真面目に野菜売るぞー!と意気込んでおりましたが、会場到着後ものの五分で目論見が外れ、販売をほぼ全て妻に任せて参加ブリュワリーを全制覇、べろんべろんの正体不明になるまで呑み続けて、あぁ楽しい時間を過ごしました。

酒と音!

マーケット出店するのに、この二つが揃ってたら、売上は二の次でも構わないものですね!

(予想以上に野菜は売れました、ありがたや!)

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さて、そんな日曜から週明けて…昨夜月曜の雨はいらん雨でした。

育苗中の壬生菜、チンゲン菜花、黒キャベツ、花類などなど、越冬春採り用のいろいろ作物。早く植えたい、耕して畝つくりたい!と天候とにらめっこしてるうちに早三週間経過。もう十二月が目の前じゃないですか、早いなぁ。

大原から見る山景色は雪化粧がチラホラ。肌に突き刺さる風や空気感はもう冬のそれ。

作業は滞るものの、こればかりは仕方ない。そんな中、落ち葉を見るとテンションが上がるようになってきております。今日もまたスタッフさん達に落ち葉拾いに走ってもらいました。他に、大原の中でもちょこまかちょこまか収集中。

ふーむ、十一月は落ち葉拾いのシーズンとして、今後は考えてみよう。

と、すると。

落ち葉拾いは時期が限られるのでズラすことはできない。

越冬用の春物、そして玉ねぎの植付け。この作業をより段取りよくこなしていく。もっと早いタイミングから地を準備しておき、機を見てエイヤ!これしかないですね。

来年はこのあたりを作業に組み込むことを目標に。

それにしても、落ち葉は調べれば調べるほど面白い。

サクラ、クリなどは広葉樹と言えども、剪定クズなどに含まれるフェノール酸という作物の生育阻害物質を多く含んでいるため、実は注意が必要だったりするとのこと。

ほえー、なるほど!

造園屋さんから剪定クズを手に入れていまして、こちらは一年間堆積させてから使うようにしていますが、サクラやクリなども同じように寝かせてから畑に投入するほうがいいということですね。

(チッパーシュレッダー欲しくてたまらん。めっちゃ安くて実用性に富んでるやつ、ないものやろか)

今回、落ち葉を投入している畑では、まずは畝間に散布し、この冬作が終われば馬糞とともにすきこみ予定。来春にはヘアリーベッチをやや多めに種蒔きして、初夏すきこみ、窒素供給とともに落ち葉の分解も促すために、理想としては米ぬかも馬糞と一緒にすきこむことも検討。

そして秋冬作までじっくりと寝かしてみよう、と。

すぐには成果の出てこない、でも本当に大切な大切な、土を肥やすという命題。

久しく忘れていた、農ってだからこそ楽しい!という感覚を楽しんでいる晩秋です。…冬将軍、もう少し待機しといて!

どん底からちょっと上昇

少し更新の間が空きました。

ここ二週間は園主のメンタルがどん底で、考えることのことごとくがネガティブ…こりゃこの状況でブログ更新したところでろくなこと書けん!と遠ざかっておりました(^_^;)

二年連続で野菜の出来が良くなく、投資した資金の回収ままならない予想のまま、このままでは廃業の可能性も…と就農して以来、一番危機感を感じておりました。ようやく気持ちとしては上向いてきてはおりますが、依然として来春に出費予定の経費をいかにして確保するのか目途が立っておるわけではなく、ないのですけれども、そうは言っても凹んでるだけではどうにもならぬ、とやれることを少しずつやっている状況です。

そんな折にも、いろいろな人が優しい言葉をかけてくださり、あぁほんと素敵な人に囲まれて仕事しているなぁといつも以上に「ありがたやーありがたやー」と感謝すること数多、今後のことを模索しております。

農業はただ野菜を栽培するだけではなく、栽培した野菜をちゃんと販売していくことで生計が成り立ち、継続して毎年毎年やっていけるものです。どうにもこうにも、音吹のやり方は無駄が多い割に利益が少なく、このままではジリ貧やなぁと常々思っておったのですが、何をどう改善していくのか、このあたりをよりシビアに考えていかねばならない時期にきたのかなと実感しています。

この二年の不作は…うん、ほんとイイ機会でした。

で、何となく、こんなふうにしていこうという方向性が見えてきた、という段階です。

何はともあれ、抜本的なやり方の改善をしていくと、おそらく栽培する品目も大きく変わっていくかもしれません。その時はその時で、温かく見守ってくだされば幸いです(^^)

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さてさて、

最近は何をしているかと言いますと、土づくりの見直し、これに尽きます。

結局のところ、これまで音吹は土づくりに時間をかけてきたか、と問われると、例えば堆肥を入れて、緑肥を導入して、いろいろと試してきてはいましたが、それでも一年通して野菜を供給する、収穫する野菜が常に何かある状況をキープする、そのために、土を酷使してきた感はぬぐえません。

ただ購入した肥料を投入するだけで果たしてイイ土ができるか?そもそもそれって有機栽培としてどうなの?という疑念があります。長い年月をかけて蓄積されてきた土の力。それに頼って、そのシーズンにいい野菜を最大限に収穫するためだけに肥料を投入しては、土の力を少しずつ少しずつ収奪していった結果なのやろな、と。

当たり前ですけど、ちゃんと土づくりした!という実感が大きい畑にて育てた野菜の出来は良いもので、実際今年も堆肥を入れて緑肥を入れて、作付けした野菜はイイ感じでした。

ここをもっと大々的に、しっかりと継続的にやっていく!もうこれに尽きます。

当たり前やん、と言われると仰るとおりなのですが、助成金もほとんど使わず、自己資金だけでやってきた音吹としては、なかなか生産量を下げて売上を下げて土づくりに時間をかけて…うーん、それは怖い!やっぱりたくさん作付けや!と短期的なスパンだけで物事を見据えて動くしかできなかった実情があります。だけどそれだけで継続できるほど甘いものではありませんね。

そんなわけでできることから…

 

 

例えば、音吹がよく使う資材としてソバガラ、これをソバガラ燻炭にしてみたり。

ソバガラはソバガラで有用な資材ではあるのですが、生施肥だと土の量の10%も投入すると、生育に悪影響が出る実感があります。

窒素飢餓、発芽不良などなど。

燻炭にしてしまうことで、土壌改良効果はもちろんのこと、たとえばアブラムシが嫌がるにおいを発する効果や高アルカリ性資材であることからPH矯正なども期待できます。

…でもなー、燻炭つくるの時間かかるんだよな…。

放置してても簡単にできる、という資材を導入して燻炭作成に勤しみましたが、あまり費用対効果はなさそう、大量に使用するとなると現実性がないように思います。

過剰な生施肥を避けて、このソバガラをどのように有効活用していくか。

今後の課題ではあります。

次にこれ…

 

 

落ち葉。

土着菌満載の広葉樹の落ち葉を集めて畑にまく。

大原ですと、車で走って20~30分のところで落ち葉を集めて、約1時間かけて軽トラに満載できるくらい。

 

 

いろんな種類の広葉樹の落ち葉。回収作業は心地よくて楽しい!

 

 

とりあえず畝間に撒いてみる。

うーむ、軽トラ二台分回収してきたけど、これっぽっちかよ、という量。

果たして割に合うのか?

落ち葉はこれまでもたまに拾っていましたが、実際に土が肥える効果をものすごく実感できるものの、時間をかけて回収した割には…少ないなぁ。

大原近辺は熱心な山仕事の結果なのか、びっくりするほど広葉樹が手に入りません。

何台も何台も回収しようと思ったら、ちょっと近辺だけでは足りないように思います。

従って、やってはみたものの、落ち葉も…あまり現実的ではなさそうですなぁ。

でも、落ち葉はこの時期だけのものなので、また行ける時には行きたいものです。

そんなこんなちょこちょこと色々考えてはいるのですが、やっぱり行き着く先は、緑肥のより積極的な導入。こちらが一番現実的なのかなと、落ち着きます。

今年はもう間に合わないけど、10月~11月にかけて越冬春すきこみのエンバクやヘアリーベッチ、また春蒔きベッチや夏蒔きのマメ科緑肥(クロタラリアやセスバニアなど)。このあたりを作付けにしっかりと練り込んで、長期的スパンで見ていこうと。

簡単に、マメ科は窒素供給、禾本科(イネ科の旧称)は土壌改良、が主目的になります。

音吹は、アブラナ科が多いので、カラシナ系統はちょっと連作の関係で避けよう、そして抑制したい雑草が多くあるので、抑草効果が抜群に高く、窒素供給量もガッツリのヘアリーベッチをどんどん蒔こう、そんな具合でしょうか。春蒔きでも6~7月にはじゅうぶんな量のベッチが生育しましたので、まずは来春4月、ベッチ畑がたくさんできそうです。

去年も同じような計画練ってたな、練ってるだけではダメ!ちゃんと実践しないと!

とか何とか、そんなこと考えてると先立つものはないくせに楽しくなってくるから不思議です。

うん、がんばりましょう。

Dai’s Deli & Sandwichesさんに便乗してgo baaanに載せていただきました。

最近、里の駅大原に朝一番出荷しに行くと必ず【山本有機農園】の山本さんと「今年はヤバいなー、土づくりからしっかりやり直さないとあかんなー」などと話しています。

何度も何度も書きますが、やっぱり十月の日照不足による生育の遅れ、これが非常に大きく響いて来ているように思います。そしてトドメの台風と。まだ幼苗だったホウレンソウやタアサイも、回復してくれるかと淡い期待を抱いておりましたが、どうもこの寒さではなかなか大きく育ってはくれず、それどころか大雨と大風にしばかれてズタズタになったまま消えていく苗も数多くあるようです。

うーむ、災害、恐るべし。

しかし、そんな被害や生育の遅れによる弱音を吐くや、「がんばってください!」と多数のご声援をいただくなど、何とも我々はありがたい生業に就いているものよのぅ、よよよ、と嬉しくなるものです。

人間誰しも少なからず承認欲求はあるもので、認められ褒められると、よっしゃ負けてられへんでーと奮起しますね、ありがとうございます。

さて、そんな中、先日。

京都のフリーペーパー【go baaan(ゴ・バーン)】の取材を受けました。

ずーっとお世話になっております、【ダイズデリ&サンドイッチ】さんからお話をいただいて、この晩夏と先日に朝市にご来訪いただいておりました。

 

 

こちらクールビューティー【ダイズデリ&サンドイッチ】の松本さん。

長いこと大原の朝市においでくださってまして、音吹は朝市に参加させていただいて以来の縁です。

一時期は、店舗の前、軒先販売を隔週でさせてもらっておりました。

超ボリューミーなアメリカンサンドイッチを主に、オシャレで美味しいお惣菜がたくさん並ぶ、仕事帰りのOLさんに大人気のお店です。

【go baaan(ゴ・バーン)】とも古くから縁があるようで、今回はぼくも便乗させてもらったのですが、そのwebサイト内の記事が【こちら】

美しい松本さんと対をなして、クッソ小汚い音吹園主がニヤケ面で映っておりますので、どうぞご覧ください。

【go baaan(ゴ・バーン)】さんからキレイなキレイな写真をたくさんいただきました。

掲載許可いただきましたので、これまた見てくださいね。

 

 

冬瓜もプロのカメラマンが撮られるとこんなに美しい。

今年は豊作でした。

皆さん食べてくださいましたか?

ひょっとして5日の朝市が最終出荷になるかもしれません、お楽しみくださいね。

 

 

ビーツの畑で、何やらちょこちょこやってる園主。

生育遅れが目立つビーツですが、さて、大きくなってくれるのか。心配ではありますが、それはそれとして、こんなふうに作業してる風景を撮ってもらえることがないので嬉しい一枚です。

ぼくは時に作業中に前掛けを着けていることがあります。

肥料をふる時、土がたくさんつきそうな収穫の時、などなど。

作業パンツはね…あまり汚すと洗濯機壊れるから…。

 

 

こちらも何てことはないビーツの葉、ですが、やっぱりプロの腕は違いますねー!

赤い葉脈がこんな見事に。

他にもたくさん写真いただきましたが、こんなものにしておきます。

最後に…

 

 

音吹のお子二人と一緒に。

産まれた時はコンテナやザルに入って寝てたのにな…。

 

 

長男一歳くらい?六年ほど前?!

朝市のある一場面にて。

大きくなるもんです。

…次男くんの写真はイイ感じのがありませんでした、またの機会に。

ではではまた。

皆さま、ゴ・バーンどこかで手にとって見てみてね。

ダイズデリ&サンドイッチにも行ってみてね!

 

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go baaan

https://www.go-baaan.com/

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Dai’s Deli & Sandwiches 六角店

〒604-8112 中京区柳馬場通六角上ル槌屋町95-1

tel/Fax  075-223-3851

11:00~20:00

http://www.dais-deli.com/

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日照不足の十月。

10月は日照がとにかく不足していました。平年比40%未満なのだそうです。

この時期はもう少し根菜類が大きく育っていてくれて、収穫も細かい間引きものばかりでなく、それなりのサイズのものが採れているはずなのですけど…。細かいものは収穫本数ばかりが増えて重量が増えない、一本一本にかかる掃除・調整の時間は変わらないので、手間ばかりです。

嘆いても仕方ありませんね。常から地力のある土づくりを心掛けていれば多少日照がなくとも育ってくれるもの。日照不足はどうしようもない部分もあれば、カバーできる部分もあるので、そこがんばろ。

今朝もまた風が強くてヒヤヒヤしています。

雨よりも風が苦手。

 

 

ハキダメギク。

今年も変わらずハキダメギク(ハキダメソウ)が絶好調な音吹です。

この雑草は北アメリカ原産の帰化植物で、世田谷の掃き溜めで発見されたのが名前の由来だそうで。20世紀の初めころにやってきたらしく、霜には弱いので関東以西によく見られるらしいですが、岩手あたりの農業研究センターでもハキダメギク抑草実験のデータが出ているので、現在では全国で一般的な雑草なのでしょう。

肥沃で湿り気のある土地であればどこでも育っている様に思います。自然農においては虫除け効果も期待?されているようですが、実体験としては圧倒的に生育力・繁殖力旺盛なこの雑草を放置しておくと、通気性が悪くなって野菜にとっては非常によくない結果を招くように思えます。

根の張りは浅いのですが、土をごっそり持っていくような根形をしており、草丈30cmにもなると野菜の株元のハキダメギクを抜く際に野菜ごと抜けてしまう恐れがあります。また種量も相当に多く、わずかな日照でも上に上に伸びて行くことが可能なようで、小面積を圧倒的な株数で覆ってしまいます。小さいうちから種をつけるので、ネズミ算式に種は増えていきます。しかも強い、トラクターで耕しても、根が残っていればいくらでも再生するし、茎からも新たに根を出すので、始末が悪い。

生育適温としては真夏、真冬をのぞいて、アブラナ科の生育適温に準じた時期に同じくグググッと育ち、蔓延りまくった音吹の圃場では5~6月、10月に「何回草取りせなあかんねん!」と嘆きたくなるほど、除草作業に時間をとられます。

生育速度もびっくりするほど早く、比較的早く育つ大根にも負けません。昨年はビーツの畑がこいつに覆われたおかげで、ダイコンサルハムシがばんばん襲来、結果ビーツはレース状の葉脈だけ残し、奇妙な畑となってしまい全滅…。今年はマルチで対応しましたが、数回の草取りの後、まだ残った種がビーツの隙間のわずかな日照でもまだまだ育っており、ピンポイントで霜降りてくれ、と祈りたいくらいの心境です。

個人的には草の生い茂った畑にも限度があると考えています。

野菜は人間が品種改良した、不自然な作物、なので、ある程度環境を整えてやってはじめて本領を発揮します。音吹の現状の畑、ハキダメギクが全面を覆い尽くす姿はちょっと看過できません。

…考えてみれば土中に憶万とある雑草の種が、自分に適したタイミングで発芽し生育していく、まさに旬を選んで生きているのだから強いのは当たり前ですね。

今後数年はハキダメギクと如何に共生していくか、影響なく野菜を育てるために、どうしたらよいかを考えることになりそうです。

丹波で研修中のK田くんを受け入れて、就農当初のいろいろを思い出す。

雨模様の大原、風強く吹きすさび、肌寒い一日、まるで冬のような気候でした。

収穫はもちろん、降雨までに除草作業を少し行った後は、ちょこまかと屋内作業。つりさげて一次乾燥させているタカノツメを機械乾燥させるために枝からひとつひとつ取り外すことをはじめ、いくつかの作業を行いました。越冬用のハーブやエディブルフラワーの種まきはセージ、フェンネル、イタリアンパセリやヤグルマギクなどを。年内の種まきは残すところ、越冬春採りの菜の花用のチンゲンサイや黒キャベツなど、でしょうか。10月の中下旬までに直蒔きのアブラナ科野菜を畑におろしてやって、いよいよ2017年秋冬野菜の作付けは一段落します。ニンニクは先日植え切ったからね。

昨日、丹波で農業研修中のK田くんが畑に見学・作業に来てくれました。

同い年のK田くんの悩みや今後の動きなど聞いていると、自分たちが研修していた頃、就農を目指して土地を探していた頃を思い出しました。たった10年ほど前のことなのに、ずいぶん昔のような気がします。

いろんな人を頼って、どこで就農するのか、どんな形で農園をつくりあげていこうか、気持ちしんどいこともあったけど楽しい時期ではありました。きっとK田くんも同じような心境でいるのだろう、これから楽しみですね。

音吹はと言うと、当初思い描いていた計画というかイメージとはずいぶん違う今の農園のスタイルではありますが、農業で生計を立てていくことをまず初めの目標としていたので、まぁスタイルはともかく今のところ暮らしてはいけているわいな、よし!といったところです。

ひたすら突っ走ってきたここ10年近く。

これまでもちょこちょこ見学・研修に来てくれた人達はいたけれど、我々自身がまだまだ足元覚束ないヨチヨチ歩行のステージを脱すことができていなかったため、自信もないし実績もないし、ろくなことを伝えることができていなかったように思います。

ここいらにきて、ようやく、見学に来てくれる人たちに何となく芯の通った何かしらを伝えられるようになってきたように思います。

土があるでしょ、野菜の種があるでしょ、蒔き時を外さずに種さえ蒔けば、別に野菜なんて誰だって育てられるし、食べることはできるものです。

でもそれを商売として、育てた野菜をお金に換えて暮らしていこうと思うと、ちょっとまた違う視点が必要になってきます。

就農して、農業を始めることは、熱意と少々のお金があれば、誰にでもできること。

何より難しいのは継続していくこと、これに尽きると思います。技術はもちろんですが、運も必要。ステージごとに欲しい何かしらをキャッチするアンテナも不可欠。

K田くんはじめ、今シーズン見学に来てくれた農に携わろうとしている人達のおかげで何となく次はこんなことしたいなーというものが見えてきました。

40代に入ると、人生の残りに経験するであろう未来が何となく見えてくる、とよく聞きます。

農業、新規参入した我々は??

いやーまったく見えてこない。

千変万化。

それってめっちゃ楽しい人生やん。これからどうなるのでしょか。

ひとまず、クッソ寒い今日の熱燗がどう考えても絶対にうまいことだけは、はっきりとわかっておりますけれどもな(^^)

Gg’sの生産者会議@伊右衛門サロン。

昨夜は中秋の名月。

煌々と光り輝き満つる寸前の真っ白な月を見ながら、団子を食べました。しかし寒い夜でした。朝は朝でしっかりと冷え込んでいます。

来週はまた少し気温も上昇するようですが、先日の朝市の時間帯では10度との路上掲示だった様子で、お客様の中にはダウンジャケットやコートを着用される姿もチラホラ。中にはTシャツで来られている強者もおられて、季節感がいまひとつよく分からない不思議な空間となっておりましたが…。

何を着ようか迷ってしまうのも秋らしくなってきたがゆえでしょう。

夏野菜はその名残もいよいよ最終局面へ。残すところはオクラと冬瓜のみ。冬瓜は昨日の収穫したところ黄色のミカン箱コンテナに16箱分が採れました。

とは言え、まだ新物の収穫にはもうしばらくかかる音吹。蒔いて植えた苗たちが少しずつ大きくなる様を日々気にしながら、畑を片づけたり、草取りをしながら過ごしています。

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先日はお世話になっている【Gg’s】さんの生産者会議に【伊右衛門サロン】に行ってきました。

【Gg’s】は、角谷さんという女性が動いておられます。近郊の生産農家から集めた野菜を、京都おなじみの販売方法、振り売りにてさばいておられたり、【伊右衛門サロン】や、【シチクガモリの夏祭】でもおなじみの北区の怪しすぎる空間【ふじセンター】で軒先販売をされておられます。

一年に一度、生産者を集めて、【Gg’s】の活動報告や今後の方針などを話し合われます。

野菜を売る、とは簡単な響きですが、実際に商売として野菜を売るのは大変なことです。生産農家は野菜がない時には、「すいませ~ん今野菜ないんですよ~」と泣きついていれば済むところですが、販売する方々は、「え?!何でないの~?!」と消費者の方々から直接つっこまれる立場にあります。

季節のものだから仕方がないと言えれば簡単なことですが、実際にはスーパーには春夏秋冬いつでも色々な種類の野菜が並んでいるわけですから、「ない時はない!」と言われてもピンとこないのが農に関わりのない消費者の一般的な感想だと思います。

ダイレクトに対面しながら販売するのは、生産者・消費者それぞれの意見に挟まれて剥き身で向き合うわけですから、あがりの少ない割に心身ともに労力のいることでしょう。

そうした意見に対して、どのようなスタンスをとるのか。

【Gg’s】は、そこには“縛り”を設けて自分が畑を見て、集荷に行ける範囲の農家さんのものだけを扱い、振り売りや軒先でのマルシェで、畑や農家さんの空気感を野菜とともにお伝えしながら売る、というスタイルを崩さずに貫き通しておられます。別に市場や遠方の農家さんから物を仕入れても問題はないのでしょうが、【Gg’s】としてはそこは“縛り”を自らつくっておられる。

生産者としては彼女のような“伝道師的歩くアンテナショップ”の方がいてくれると非常にありがたいですし、消費者にとっても日頃知り得ない近隣の畑や農家のことを【Gg’s】を通じて触れることができます。

音吹は遠方出荷を極力避けて、手の届く範囲で野菜をお届けするようにここ数年はシフトしてきています。

ので、【Gg’s】のような活動は…とてもありがたい。

生産者会議では活動のいろいろをお聞きしながら、農家の立場としては何をもって還元できるのか考えるイイ機会となりました。

野菜の販売方法、購買方法にはいろいろなものがあります。

どんな方法にもポリシーがあって興味深い。ただ、ものを買うだけでなく、そのポリシーに触れて共感して買う。広く言えば購買・消費は、自分が望む社会への一番わかりやすい投資。その中でも、野菜などの食べ物は暮らしに欠かすことのできない根っこ。

別に普段からそんなこと考え続ける必要はないでしょうけど、ふとした折に、「何でここで野菜買ってるんやろ~」と見つめ直すのも秋の夜長の暇つぶしに面白いことかもしれません。

…ぼくが漫画買うのも、漫画文化なくならないでね永遠なれ~、と思うがゆえのことなのですよッ(^_^;)

黄色の唐辛子。

日中気持ちの良い気候が続きます。

昨夕はびっくりのゲリラ豪雨、予想だにしない天気の変化にグヘーとなりながらも、まぁ今年の秋はそれなりにイイ感じに作付けが進んでおります。

10月の中下旬までは天気予報とにらめっこしながら、種まき、苗植えラッシュ。実りが得られるまでもうしばらくかかりますが、農家としては楽しい季節です。

 

 

あんまりにも美しかったのでついついパシャリ。

タカノツメトウガラシは音吹の定番ですが、今年は黄色のホットペッパーも作付けしておりまして、先日収穫。

乾燥作業に向けて実を取り外し、天日干しの第一次乾燥へ。

その後、ある程度日干ししてから、機械で高品質を保ったまましっかりと乾燥させます。

今年は柚子が裏作であまりよろしくありませんので、柚子胡椒はお預けかな。

昨年乾燥させたタカノツメトウガラシの残り分は種だけ取り外して一味唐辛子へと様変わりしそう。

毎年自家採種しているタカノツメ、今年のものは本当に美しくて感動的ですらあります。

万願寺とうがらしやピーマンが早々にダメになってしまいましたが、年々採取しているうちに大原の環境に馴染んできたのか(はたまた畑の環境が良かったのか)、こうしてみると自家採種のキラッと光る可能性に心揺れ動きます。

音吹が目指す生業としてはマッチしにくいけど、理想の農の形のひとつ、自家採種・自然農。惹かれるよねー。

9月17日朝市は中止。

速報!

9月17日(日)大原ふれあい朝市(里の駅大原の朝市)は台風接近のため中止となりました。

台風の進路や速度次第では「できるやん!?何で休むの?!」となる可能性もありそうですが、風でタープが飛んでくような、万が一の事故などを考慮した上での決定です。

毎週お越しくださるお客様をはじめご来訪予定のお客様には大変申し訳ありませんが、何卒ご理解賜ります様、よろしくお願い申し上げます。

ちなみに里の駅大原は開店しておりますので、よろしくどうぞー、きっと朝市に出せなかった出店者たちもこぞって里の駅大原に出品するはずですよーお待ちしています(^^)/

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例年どおり、9月は夏野菜が終盤を迎え、秋冬野菜の準備に取り掛かるため、野菜の少ない、いわゆる端境期です。毎週のように、大原朝市に来てくださるお客様に、「野菜が少なくて申し訳ありません」と謝り倒しています。

ずっと通ってくださるお客様は「そやなー端境期やなーしゃあないなー」とご承知の様子。…めんぼくないです。

露地野菜中心の自給農村では収穫時期のズラシもそうズレ幅を大きくすることできず、旬の野菜は美味しいものの、常日頃野菜がそろっている、というわけにはいきません。スーパーや市場に行けば、いくらでも野菜は揃う。真夏に大根やキャベツもあります、真冬にキュウリも揃います。ところが、当たり前のように安定して野菜が揃う、というのは、産地の農家さんが尋常でない努力をされた結果なのですね。

では大原の強みって何なのでしょうね。

…うん。

自然の摂理に沿った旬の野菜を食べられることはもちろんなのですが、端境期の事情も、旬の野菜が大量にわさわさ出てくる事情も、何もかんも全て農家の日常で、その農家の日常を非農家のお客様と共有できること、これが一番の強みなのでは、と最近では思っています。

安定供給できるほど大きな圃場もなく、高い技術力もない大原の農家たちの野菜を気に行ってくださるのは、たとえばレストランであれば、「その日採れたものをその日のメニューに取り入れる、野菜が入らなければ入らないなりに何か工夫される」、そのようなところが多いように思います。

安定して同じメニューを出し続けるレストランの魅力もあれば、そうでないレストランの魅力ももちろんたくさんある。農家も同じですね。

とは言え、端境期でないんですごめんなさい!と胡坐をかいているだけではダメですね(T_T)

できる限り、端境期にも何らかの野菜を出品できるように、何か考えて努力していく。きっとまだまだまだまだ改善の余地はあるはず!!

よし、今日もがんばりましょう。またね。

にんじんを再度種まき、ビーツ発芽。

8月20日、ニンジンの種を蒔きましたが、今年の8月後半は雨が少なかった…、いや今年も少なかった、ですね。

ニンジンの種と雨がどう関係してるのかという話ですが、ニンジンは発芽に至るまで一週間から二週間かかる野菜です。その間、水を切らしてしまうと発芽率が大きく減少してしまうのです。

なので、種を蒔いてから発芽するまでの期間は、雨が降ったらホッとしますし、降らなければガクッときて水やりをします。

今年はほとんど降らなかったので毎日、水やり。

音吹にとってニンジンは冬の生命線のひとつ、今年は一反五畝ほどの面積に播種しました。本当はもっとたくさん種蒔きしたいのですが、音吹は手灌水(噴水みたいな灌水チューブを使わずにホースを手でもって直接水やりする)しますので、この面積が限界。

毎日2~3時間を水やりに要しました。

…が!!

発芽率が今一つ!?

ひー、マジか。

某大手種苗さんの約700円350粒の紅色のニンジン、50袋分が!飛んだー…(T_T)

なんてことは実は農家にはよくある話で、種のロスは毎年のように起こります。そして凹みます。このロスを最小限に抑えるために皆がんばるわけですけど、今回のニンジンのように天候如何で発芽率に大きな変動が出る野菜(もしくは労働時間の変動、水やりにかかる労働時間もタダじゃないからな…)は…まぁなかなか安定しないですねぇ。

 

くっそ凹んだ後は、えいや!と蒔き直し。

発芽したものも、まだこれから発芽するかもしれない土中の種もあるかもしれません。

ところが…

そんな不確定要素の大き過ぎるものを期待してたらニンジンの栽培適期が過ぎ去ってしまいます。

特に秋冬は、今でこそまだ暑いものの、今種を蒔き生育していく野菜たちはどんどん涼やかになっていく季節の中で、収穫に適したサイズにまで育ってくれねばなりません。

ニンジンの種まきも遅すぎると大きくなりませんから…。

様々な状況から、そんな身を切られるような判断を作付け時期にはビシバシ下しているわけですね。

やっぱり農業はシビアです、投資したお金が全て計算通りに回収されるとは限らない。

どんなビジネスでもそうなのでしょうけど、人智を超えた天候には…敵いません。

仕方なし。

 

 

逆に、こちらはビーツ。

こちらも発芽が難しい野菜ですが、浸水させて、やや発根した種を、まさかのマルチに手蒔き、約一反分。

おおよそ15000穴に、皆でひとつひとつ、一粒一粒手蒔きしました。

種を水に浸すと播種機が使えませんからね。(※播種機とは上記画像の赤い手押しの機械。ポロポロと一定間隔で種が落ちる仕組みとなっています)

先週、朝市を休んでまで種まきをしたのは、ビーツ播種後に予報されてた雨を待っていたからで、まぁ馬鹿みたいに種まきには時間がかかってしまいましたが、予報どおりに雨も降り、おかげさまで発芽はまずまずです。

ビーツのみならず、第一弾の菊菜やレタス、パクチーも植えることができました。

そして、また一週間の天気予報とにらめっこ。

この10日日曜日には種まきを。それ以降、来週の月火と雨が降る様子なのです。

9月は長期予報としては残暑厳しい様子ですが、他にも蒔きたい種や植えたい苗がいっぱいありますので、計画していたよりも少しばかり早いですが、大根類の種まきをしてしまおうと考えています。

土の状態、野菜の旬を考慮するとベストなタイミングではないかもしれない。ですが、同時に、この雨を逃してしまったら畑が乾くまで2~3日、次の雨を期待してたらさらに数日、雨は期待せずに水やりするなら余計な労働…このあたりの事情をぜーんぶひっくるめて、いつ種まきする?苗植える?と頭を悩ませます。

昔、お師匠さんが作付けシーズンには頭が痛い頭が痛いとずっとぼやいてたな…。当時は、そんなこと言っても降る時は降るし仕方ないし、その時その時考えるしかないやん…と思ってたものですが、いえいえ、いざ自営し始めると、見えてくる計画の一から十までを念頭に置いた上で事細かに行動してた中に天候の不安定さがのっかかってくると…こら頭が痛くなるものだ…と改めて思います。

リアルに体験してきた人の言葉は重みがあって厚い。

身をもって体験してない人の、どっからか拾ってきたような話は薄っぺらくてつまらない。

そして、重たい言葉も、受け入れることができるタイミングや納得いく時期、あるいは経験値が必要なのですねぇ。

 

 

これは半夏生の頃に蒔いたインゲン。

大原では半夏生の頃までに最後のキュウリや豆の種を蒔く、とのこと。

ずーっとずーっと長いこと、じいさんやばあさんがその子に伝えて、そしてまたその子がじいさんやばあさんになって、また子に伝えて、引き継がれていった農作業の経験値。

知識を引き継いで、そして実際にやってみて結果を受け入れて、はじめて、身につくものなのでしょう。

本当に、無駄の多い生業です、そしてだからこそ楽しいのだとも思います(^^)