夏野菜を粉砕してはまた畑にする。

台風の影響なのでしょうか、日中かなり激しい風が吹いているここ二、三日。秋晴れ続きで乾燥した畑の砂が舞い上ります。

大原の里に日々通ってくださる料理人の方々たくさんおられますが、草分け的存在で大原の里の恵みの豊かさを各地に広げてくださったお一人と言えば、銀閣寺の摘み草料理なかひがしさん。畑で作業してると、何かないかー?大原の農家にとってはまぁよくあるいつものシーンです。今日は逆にこちらがいただきました、へしこ!残念ながら画像はないけど、少し肌寒さを感じる最近の夜、ビールから熱燗へ晩酌の主役が変わりつつある我が家に極上の肴(^^)

食欲の秋、いよいよ到来!今年も美味しいものいっぱい食べたいものですなぁ。

 

そんな秋の、種まきラッシュ、ここのところ何度も言いますように最後の追い込み真っ只中。この時期の我々の強い味方をご紹介しましょう(^^)

 

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ハンマーナイフモア!

自走式の草刈り機でございます。草刈り機、と言うよりも草木粉砕機、とでも名付けたほうがしっくりくる、有機物を積極的に投入して土を肥やすことを第一に考える農家にとっては頼りになる奴です!

刈幅65cm、価格40万円弱のスペック、メーカーはOREC。

高いわ(笑)

まぁしかし高いだけあります、こやつは。いったいどういう時に使われるかと言いますと…

 

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じゃーん。

ここは唐辛子類の畑。およそ60m長の畝4本。ピーマン、万願寺とうがらし、伏見とうがらし。全部で400株くらいでしょうか?今年もがんばってくれました、ありがとうね!

これはビフォー画像ですよ。

感謝しつつも、いよいよ収穫を終了させて片づけましょうね。そんな時に登場します、ハンマーナイフちゃん。

およそ1時間後…

 

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ズギャーン。

…な、何もねぇ。あれだけ緑みどりミドリしていた唐辛子たちはモアによって細かく粉砕されゆきました。

正確には支柱を引っこ抜いたり、フラワーネットを外したり、モアで粉砕する前段階の作業があるのでもう少し時間はかかっていますが、モアによる除草・粉砕作業時間自体はほんの1時間程度でしょう。

※音吹は唐辛子類の棚にフラワーネットを使用します。まだ小さいうちにフラワーネットを設置、唐辛子類の生長に伴い枝の先端が随時ネットを突き抜け、誘引の代わりとします。ネットに支えられて倒伏が防がれます。ピーマンの産地では株の横に番線などを胴張したり、あるいはV字に立てた鉄支柱を元に胴張そしてジュート(麻紐)を使っての誘引をしたり、様々な方法があります。

これはちなみに10月7日、昨日の画像。今日は、スッキリ何もなくなった畑に肥料を撒いて耕し畝立て。少し畑を寝かせて来週にでもまた何かしらの種を蒔きましょう、というところ。

つまるところ、このハンマーナイフちゃんのおかげで、唐辛子を収穫してから片づけて次作の種蒔きまで(その気になりさえすれば)2日あれば行き着いちゃいますよ、という。

いやぁ、良くも悪くも費用対効果を感じます。このハンマーナイフモアを購入する以前は草刈り機で刈った唐辛子類などの株を畑の外まで運搬、水分が抜けて乾燥するまでの少しの期間置いておいて野焼き処理するという。手間も時間もかかるし、実は法律上野焼きはよろしくない行為だったりするので、モアはそのあたりの問題点をまるっとクリアしてくれました。その上、細かく粉砕された植物残渣は土中の微生物にとって断面が多くてエサとなりやすく、良質の土づくりに緑肥として有効でもあるという。

…高い機械は高いだけあるわ(しつこい)。そんなやつなのでした。昨年購入したのかな。今年はその実力を如何なく発揮しては我々を驚かせてくれました。

本当にありがたいこんな農機。使い方ひとつで非常に有用です。

その恩恵を受けつつも考えておかなければならないのは、いくら環境に配慮した農であろうともこのモアの命は言うまでもなくガソリン、有限の燃料により生かされているという事実。

持続可能な農業、生き方を模索する中で、結局のところ石油燃料に頼って、種の大半を自家採種せずに購入して、肥料もそのほとんどを他所から手に入れたもので賄っている。

自給とは何か、循環とは何か。そんなことをテーマにすると、音吹の農は、化成肥料が有機物や有機肥料に代わっただけ、そして除草剤や農薬を使用しないだけ、ただそれだけと言われればそれだけ、なのですよねぇ。

自虐的に考えているわけではありませんが、まったく無視するわけにもいかないところです。

眠たくなってきた。あぁそうだ、今ニンニク植えつけ中ですが、種ニンニクわりとたくさん余分が出そうです。最近はまっている黒ニンニクに化けていただこうか、販売しましょうか、それとも種ニンニクお探しの方、何かと交換しませんか?

さ、寝よう、おやすみなさいm(__)m



3 thoughts on “夏野菜を粉砕してはまた畑にする。”

  • お久しぶりです!いつも楽しくブログ読ませていただいてます!
    高田さんのブログが一番共感できます!公私ともに(^^ゞ
    一度そちらにいきたいです~。
    ハンマーナイフ活躍ですね!うちもなしではやっていけませーん。
    だけど、いまだに畑が乾かず、困ったもんです。
    キャタピラのやつにしとけばよかったなーと思ってます。
    これからもよろしくお願いします!

  • どうもですー!ぼくも頻繁に拝見しています!ドタバタ具合がうちと一緒で、やっぱり皆同じところで悩んでるよなーとホッとしたりしています(笑)
    ぜひぜひお越しください、木津からなら1時間半?くらいでしょうか。ちょっと遠いですけど(^_^;)
    ハンマーナイフモア、赤穂さんのおかげで購入に至りました!大活躍してくれています!うん、たしかに乾きにくい畑だとクロウラータイプのほうが力強そうですね。うちはそこまでひどくないからタイヤで大丈夫ですけど、雨上がりだとちょっと厳しいなと思う時もあります。こちらこそ今後ともよろしくお願いします(^^)v

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