紙媒体の通信、おとふくばたけに音が吹く。再開・配布しています。

今年の大原は紅葉が早かったです。

もうだいぶ散ってしまいましたが、グラデーションの美しさには心奪われますね。

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さて、

夏ごろから、紙媒体の通信を発行しています。

2015年頃?に20号前後まで発行していた、【おとふくばたけに音が吹く】紙バージョンの後継として、急に思い立って再開したものです。5年ほど間があいていたのに、しれっと継続号としました。

本当は月2回をペースに発行したいと思ってはいますが、なんだかんだと月1.5回ペースになっています。

農業に関係あることないこと含めて、かなりアグレッシブに音吹―というか園主の考えていること―をさらけ出しています。ただストレス発散に何か書きたいだけやろ、とつっこまれることがありそうですが、そのとおりです。

基本的には、里の駅大原朝市のみの配布としています。里の駅大原では出品された音吹野菜のコンテナの中に、朝市では音吹ブースにて、置いています。

大原まで足をお運びの際は、【おとふくばたけに音が吹く。】探して、ぜひぜひご覧くださいね!

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なかなか忙しい日々が続いていますが、先日は長男のサッカー送迎の合間に、次男と植物園をのぞいてきました。たった二時間の滞在でしたが、こどもとの時間は幸せですねー。

がんばろう!

久松農園がGg’sアテンドで大原朝市と大原農家ツアーに来てくれたお話。

10~11月中旬にかけて、極めてドタバタと、だが濃密に動いておりました。得た知見を頭の中だけに置いておくと、だいたいそのまま消え去ってしまいがち。整理して咀嚼してインプットしてかないと。

その濃密な動きの中、ハイライトが昨日。

15日(日)、【久松農園】の久松達央さんやスタッフやサポーターの皆さんが、【Gg’s】角谷さんのアテンドにて大原にご来訪くださいました!

朝市の時間帯からガッツリと大原の農に触れていただくという、何とも贅沢な、ありがたい企画!

photo by Mariko Kihira

久松達央さんと言えば、【キレイゴトぬきの農業論】【小さくて強い農業をつくる】で全国農業界隈で超有名な方です。

音吹園主にとっては、著書を拝読してから農に対する心構えがガラリと変わったほどで、心の師匠的立ち位置に君臨するスーパースターのお一人!

【Gg’s】角谷さんから、大原に来られます!とお話を聞かせてもらってからは、ウキウキと同時に、恐れ多さというか申し訳なさというか、畑に来てもらったところで何も見せられるものねーよ…どうしよう…とオタオタしておりました。

が、

そこはスターの、スターらしからぬ探求心?寛大さ?、そして【Gg’s】角谷さんの、人と人をつなぐ力と言いますか、おかげさまで事前にオンラインでお話させてもらうという、これ多分全国の農家さんには垂涎ものの、有り得ない機会までいただき、不安も払拭。

さらに、オンライン会議だけでなく、何と野菜セットまで事前に送っていただきました!

段ボールは当然のごとくにオリジナルのもの。

―そう言えば、うちもロゴマーク作る時、ロゴマークそのものの意味、いろいろな農園のロゴの由来を調べたくっていた頃、久松農園のロゴの記事もどこかで読みましたね。調べてみてください―

同梱されていたのは久松農園のパンフレットや野菜暦、野菜の保存方法やレシピなど。それらすべて食べる人目線なんですよね。これ忘れがちだけどとても大切なことやと思いました。

―農家ってマニアックな分野につっこみ独りよがりの職人的志向に陥りがちなので…。着いて来れない奴は着いて来なくていい!みたいな―

そして野菜。

箱から出して、音吹スタッフでセット内容を様々な角度から検証。ボードンパックは何号を使ってるね、土の質がこれなら土付きでいけそう、パッキングはこんな感じなんだ、といろいろと。

大原との比較をしながら、非常に楽しい時間。

もちろん野菜は絶品です。美味しい。どの野菜もエグ味がない。おそらく高技術だからこそ成せる再現性の高さで、毎年大きな差がない味でお届けできているのではないだろうかと想像。

狙って野菜を育てる、って実はめちゃくちゃハードルが高い。口ではいろいろ言ってるけど、野菜見たら、あーうんうん、そうねそうなるよね…って農家さんが多い中、野菜そのもので納得させるって…いやーレベル差を実感しました。

音吹では一エリアの圃場見学と作業場見学を。

圃場では、土を掘って、土質を見てもらったり、野菜を実食してもらえました。ちょっと見られただけで驚くほどのアドバイスや情報が…。引き出しの多さがすごかった。

photo by Mariko Kihira

作業場には、音吹所有の農機や設備、経営状況データなど諸々を資料として置いておいたので、それを見ながらアドバイス頂戴したり、農具の説明を受けたり。

photo by Mariko Kihira

前述しましたが、著書はキレッキレの文章なので、オンラインでお話する前までは、実は相当ビビっておったのですが(笑)―やべーガツガツつっこまれたら立ち直れねーぞ、と―と全くそんなことはない。

あー、この方の周囲はそら人集まるわ、という感じでビッグネーム感をさらけ出さずに人と接しておられて、また膨大な経験に裏打ちされた知識をとてもわかりやすく言語化して、もったいぶらずにバッシバシ伝えてくださるので、素人でも接しやすい。

音吹園主の今の課題のうち、抽象的な課題のひとつとして人間力アップ!を掲げているのですが、そうねこんな立ち居振る舞い必要やね…という。そんなところまで本当に勉強になりました!

ここで得た知見をちゃんと落とし込んで、日々の農作業と野菜に還元できるようにしていきます。

photo by Mariko Kihira

最後に、偉そうに圃場と野菜の説明をする園主。

あと、今回は圃場ガイドとして大原農家仲間や随行者として京北から【okulu】吉田さん、【あらい農園】新井くん他、も。いい機会でした!

今後に活かせますように!

来隣と一緒にYouTube。

大原のリバーサイドカフェ来隣

素敵なカフェです、里山の風景にひたりながら落ちつけるし、何より美味しい。

いつも新しい仕掛けをいろいろ打ち出してくれます。

開店当初はお店前の広場をひろびろと使ってマルシェや音楽イベントをしてくれたり、また大原の地元民が集う忘年会もこちらでさせてもらってましたね。うちの町内では地蔵盆のごはんにオードブルをお願いしたこともあります。

さて、そんなアイディアいっぱいの来隣さんですが、

今回は…

youtube!

来隣に関わりのある人々が、来隣のお二人と一緒に薪を囲んで飲みながらお話するという、タカさんのパクリ何とも乙なプログラムです。

企画も編集も、お忙しいと思いますが、よくもまぁ文字起こしも含めて丁寧に作り込んでくださっています。

恥ずかしくてまだ自分のシーンは見てないんですけどww

何と言うか、ちょっとしたロケなどテレビ・ムービー撮影は、何度か経験しておりますが、自身のことを深堀りされるほど有名人ではありませんので、また流れるのも一時のことなので、ササッと終わるもの。

ところが、

今回はガッツリと音吹畑を取り上げてもらいましたので、今このタイミング(2020年秋)で園主が何となく考えていることを、お二人と一緒にかなりじっくりとお話できた、とてもいい機会でした。

よければぜひご笑覧くださいませ!!

前篇、後編とあります!

まずは前篇。

そして、

後編も!

いつ見よう、なかなか勇気がいるぞ。

デジタルデータ化をすすめることで何を目指すか。

出来がよい作物もあれば、悪い作物もあります。

根菜では、今年はかぶや大根は良いですね。かぶはダイコンサルハムシにやられましたが、初期にさっさと諦めて圃場をスイッチした結果、すくすくと育っています。

ダイコンサルハムシ対策、ほんとこの虫ばかりはどうにもなりませんね。

なぜダイコンサルハムシが発生するのでしょうか。発生する要因を可能な限り取り除くことにより、食害のない良い作物が育つようになるのでしょうか。

なんだろうな…結局なぜその作物が良く育ったのか、考えてはみるものの決定的な答えには至りません。答えをバーンッ!!!と言っちゃう人もおられますけどね。少なくとも農業において、答えを言い切る人の話を、ぼくはあまり聞いてないですね、聞いてるふりして右から左。

作物が生きる環境ってそんなシンプルな因果関係にとどまるものなのか?うーむ。まぁよいです。

さて、夏頃から、農業経営にかかる諸々をデジタルデータに記録して数値を可視化していくことで経営改善を図りましょう、というオンライン勉強会に参加させてもらっています。

数年ほど前から栽培管理、販売管理、労務管理、財務管理について、エクセルや市販ソフト、アプリを活用して取り組んでおりました。

納品書を手で書くのも嫌になっていたし、労務や財務管理もしっかり整える必要性が高まってきていました。それらのPC事務作業をルーチン化するよう意識した結果、おかげさまで、PCに向かう時間が苦にならなくなり―そもそもそんなに苦ではないのですが―事務仕事は大切な時間だと認識するようになりました。

さて、それはそれとして、

ところがー…!です。

何が?

たとえば栽培管理では日々の記録をエクセルにベタデータとして残しているものの、ではそのデータを解析して次にどう活かすかまでの作業には至れていませんでした。

ベタデータの解析により可視化した数値を経営に活かすためには、日々の作業に加えて(自分にとっては)より複雑で面倒くさい事務仕事を上乗せしなくてはいけないので、ギアが…なかなか入らない。

そんなわけでデータ化の勉強会はとてもありがたかったです。自分一人では乗り越えられない壁を、他の生産者さんの動きに刺激を受けながら、負けてらんねー!つってドライブがかかるので。

ちょうど11月5日は、ぼくがプレゼンする会だったので、自分のやってる事務作業そしてデータを今一度しっかり見直すという有意義な時間を(むりやり!)作ったわけです。

で、プレゼンする。

すると、参加してる皆さんからいろいろとアドバイスを頂戴する。そして、また新しい課題が見えてきます。なんとありがたいことでしょうか。

―ありがたい、と言えばコロナのおかげでオンラインでいろいろできるようになったこともありがたいことです。コロナ拡散の裏には5G普及が相当かかわってるのでは?!と穿って見てしまうほどに!リアル会議の大半はオンラインで事足りそう。世代変われば、価値観変わればきっとそうなっていくのでしょうね。ハンコも収入印紙もほんとにいらない…さっさとかわって!です―

データ化をすすめることで突破したい課題のひとつは、原価率を算出することで多品目の取捨選択―メインとなる作物を季節で1~2種類に絞って利ざやを稼ぐ、その余剰で品目を増やし遊ぶための取捨選択―を行うことです。

徐々に進めています。

だが…!

そもそも栽培技術が未熟で歩止まりがよくない。と、いうことは出荷に足るクオリティにいきつくまでに収穫・調製・パッキングの時間が余計にかかってしまう。となると、人件費は増す。

つまり、

原価率は高くなる。

うーむ、技術が未熟なのはデータ化以前の問題…なのでしょうねー。

難しい!

続きはまたいつか。

獣害と向き合う。

朝晩はもう肌寒い大原です。毎週日曜日早朝開催の大原ふれあい朝市ではいよいよ焚火が始まりました。

早朝、霜が降りるのももうすぐですね。

大原は盆地です。山がとても近い距離にあります。日本全国どこでもそうでしょうが、山際の農地は、深刻な、ある問題に直面しています。

さて、それは…

鳥獣害、です。

鹿、猪、猿をはじめ、アライグマ、ハクビシン、カラスと農作物に被害をもたらす有害獣は数多くおります。

大原でも、ぼくが就農した12年前はそうでもなかったのですが、獣のプレッシャーが年々高まってきています。

特にひどいのは鹿です。

鹿は起きてる間中ずっと何か食べている反芻動物で、被害の範囲も広いです。また食べる植物の種類も豊富で、山の中は地肌むき出し、木々の新芽は育つ前に食べられてしまう状況がそこかしこで見られます。

90年代から徐々に鹿の数は増えて、現況、個人農家ではなかなか手に負えないレベルにまで至っています。

様々な要因が鹿の増加を招いているようですが、どうやら

①山際での人間活動の減少(農村に農家がいない、あるいはいても山に入らない)

②猟師が少ない

といった、獣と人の境界線がどんどん浸食されてきていることが何よりの要因のようですね。猟師さんが仰るには鹿はずいぶん長い期間、保護獣としてみなされてきたため狩猟圧を掛けにくかったため増えた、とも。

そもそも100年も以前は、季節を感じて土とともに暮らす農村暮らしが基本。その時代の冬場は雪も降って、春夏秋に比べて、やれることが少ない。

そんな冬場の、男たちの娯楽、実益を兼ねた娯楽として狩猟は日常的だったようで、おかげさまで、それはそれは山の獣は現在では考えられないほど少なかったようですよ。

鹿については高槻成紀の【シカ問題を考える】が読みやすかったです。

さて、

音吹でも年々ダメージのある圃場が増えてきています。

音吹の獣害柵環境は、

①電柵
②ワイヤーメッシュ横置き(高さ1m)
③ワイヤーメッシュ横置き(高さ1m)+獣用ネット(高さ1.5m)

と段階的に変化してきています。

現在は③の状態ですが、ネットは降雪や風で倒されやすく、柵修復コストが毎年かかります。

それでもこれまではある程度軽微なダメージで済んでいましたが、

今年はダメですね。

虎の子、レタスにも、まさに今朝早朝、いよいよ結構な範囲で食害が見られ始めて、さてどうしたものか、と。

そろそろ
④ワイヤーメッシュ縦置き(高さ2m)

にしてしまうことを検討しています。

物理防御はコストがかかります。資材費だけでなく、設置するための作業日数もかかるため、当然人件費もかさみます。そこまでして守っても、土地を借りてる身としては、売却するから返して、と言われる可能性もゼロではないので、何とも踏ん切りの付きにくい投資ではありますね。

九州の平場で修行していた頃は獣害なんて考えたことなかったので、山に近い里山での営農の厳しさを毎年思い知らされます。

ちなみに、農水省の統計(H29年)では
日本の耕作面積約400万haうち、獣害被害のあった耕地面積5.3万haだそうです。

なんと、そんなに微々たるものなのですね!

オレなぜ山際で農業やってるんだろう(笑)

そりゃ獣対策に投下できる国家予算は限定されますよね。

獣が与える被害は、直接的には農林業者だけかもしれませんが、間接的には回り巡って都市住民にも影響を与えるものです。

鹿や猪に対する感情として、ぼくは愛をもって接することが、もう全くできず、ダムに落ちた猪がかわいそうだと世論が高まり救出し山に帰すというニュースをいつぞや見た時に、本当におめでたいことだな…と呆れた覚えがあります。

かわいそう、助けてあげて、彼らは悪くない、悪いのは人間、と都市住民。

なぜわざわざ野にかえすのだ、と農家。

この溝を埋めるには乗り越えることがいっぱいありそうですが、見えないものにはフタをし続けて便利な生活を続ける現代において、そもそも埋まり切るものなのか。

現代社会で生きるには、見るものをいろいろと選択していかないとダメなんでしょうか。

いろいろと考えさせられます。

が、だ!

まずはこの冬の稼ぎがなくなって給料払えなくなるやんけ…問題を何とかせねば!!

※南丹の369商店さんが最近FBにポストした内容。除草剤についての問題。これもまたある一面では同じような問題をはらんでいますね。