ビーツについて。

今日は朝市の後、ハピネス三茶さんの【らぶりぃマルシェ】でしたが、どうしてもやる必要のある仕事が出てきて、ディスプレイだけセットしてマルシェは嫁さまにおまかせ、大原にトンボ帰りして暗くなるまで畑の中。あー、疲れたー(*_*)

年末、忘年会シーズンに向けて、ここのところ野菜の動きが非常に活発です。

動き始めの10月下旬頃は、出来の良くない野菜をさわって、どんより落ち込んだりもするのですが、日常の忙しさの中に身を委ねながら、いいところも悪いところも・出来不出来も全部スッキリ受け入れて前を向いて畑に向かえるようになるのがこの師走頃から、といった感覚でしょうか。分かりにくいね、完全に個人的な感覚の話ですね…(笑)

どの野菜にも愛着があるのですが、ここのところよく話題にあがるのが、やっぱりこれ。

 

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ビーツです(この写真は昨年のもの)。

冬の音吹の代表格と言えば、ビーツ!から、ここのところは、ビーツと言えば音吹さんが持ってる、ビーツつくってる人が大原にいる、などなど、最近そんな噂が流れているらしく、ちょこちょこお電話をいただきます。

「○○さんからビーツつくってるって聞いたんですけど!」

おっと、すいません!ぼく、その○○さん知らないッス!そんな具合(笑)ほんと、これはとてもとてもありがたいことなのですー(^^)/

4年ほど前から育てているこのビーツ。缶詰のビーツを想像している方はちょっとびっくりするくらい、生のビーツの甘味旨味に感動できると思いますよー、どこかで探してぜひ食べてみてください!

栽培の勘所と言いますか、ここ外さなければ大丈夫、というポイントが去年バシッと見えて、今年は一時期焦ったりしたものの、終わってみれば(まだガンガン収穫中ですけど!)問題なく収穫に至っている、いやむしろ過去最高の出来栄え、といった今年のビーツです。

栽培している時に、なぜその野菜、うまくいったのか。あるいはうまくいかなかったのか。その理由がうまく説明できる時はいいです。できない時は、調べて推測して尋ねて考えます。その繰り返し。理屈、理論、哲学。それらはとても大切なことですけど、野菜に説得力がなくそれらだけが先行していることが、独立したばっかりの頃、実力がまるで伴っていない頃によくありました…恥ずかしー((+_+))何はともあれまずはモノがしっかりとしていないと、誰にも何も伝わらない、と口先だけ喧しい自らを強く恥じ入ったもの。どうしても、お山の大将で、頭でっかちになってしまう生業なので、常日頃そうならないように自戒するようにしています。(今も、時にはそうなって、そしてよく後悔しています)

で、ビーツの話ですが…(^_^;)

 

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《ビーツについて》

ホウレンソウの根っこの味を想像してくださいね。土臭い中に甘味がギュッと濃縮されているあの根っこ。あんな感じです!

よくよく見るとホウレンソウの根っこの断面も、このビーツと同じように年輪刻まれています。

ビーツはアカザ科の野菜で、北海道でつくられている甜菜糖のもと、ビートとは違います。同じヒユ科、アカザ科で、ビートから、根を食用とすべく特化・派生したのがビーツです。

《ビーツの色素》

非常に強い色素はアントシアニンではなく、ベタシアニン。このベタシアニンを分解する酵素、持ってる人と持っていない人がいて、持っていない人は便が真っ赤になります。何の問題もないですけど、ビックリしますわな。

このベタシアニンは、染料としては今一つらしく、昨年大原の柿渋染め屋さん【みつる工芸】さんに染めていただきましたが、洗うと色落ちしていくのだそう。

《ビーツの調理》

ボルシチがとにかく有名ですけど、じゃがいもと一緒にポテサラにするとピンク色のポテサラが。またじゃがいもと一緒にポタージュにしても、とても美しい色合い。ピクルス、マリネなんかも美味しいし、素揚げやローストもオススメ。意外にもチョコレートと合うので、妻はビーツの時期によくケーキにビーツを練り込んでつくってくれます。

《在圃性・保存性》

農家にとってありがたいのは、まず在圃性(ざいほせい)が高く(畑に置いていても品質にあまり劣化がないということ)、寒さに強いという点。冬中収穫できます。

そして食べる人にとってありがたいのは、保存性の高さ。一週間ほどは大丈夫!という記事を見ますが、一週間くらい屁でもないですね。ビニール袋に入れて冷蔵庫でしたら一ヶ月くらい訳ないです(※収穫時の状況によっても変わります!)。ちゃんと保存したら半年以上保つんじゃないですか、試したことないけど(^_^;)

とにかく頑強な作物、といったイメージです。

《栽培について》

栽培においては、大原の気温ですと、8月下旬種蒔きが適期です(今年は8月24日播種)。9月に入ってから蒔くと、その年の気候にもよると思いますが、程良いサイズにまで育ちません。かなりスカスカの株間で種蒔きすること。密植だと大きくなりません。葉がかなり茂るので。今年は株間6cmで蒔きましたが、その後幼苗のうちに乾燥でバタバタと倒れて、それが結果として程良い株間になって良く育ってくれました。…ちなみに、言い訳くさいけど、この密蒔きは間引きで早々からビーツを収穫するために密に蒔いたものだったはずなんだけどな…(笑)

最初の草とりを徹底的にやります。9月上旬。ここを外すと大きくなりません!ビーツは初期生育が緩慢なので、この時期から生える草に負けてしまいます。あとは放置。必要と余裕があれば間引き。そんなところです。ちなみに春蒔きでも栽培可能ですが、初期生育の緩慢さのせいで勢いのある春の草にすぐにのみ込まれてしまいますので注意!!

今年は11月かかりから収穫しましたが、10月中下旬からサイズはややこぶりながら収穫できました!

 

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そんなところです。

ビーツ。キオッジャ地方のしましま、年輪、うずまきビーツも栽培しています。黄色はしていないんだな。いずれもっとビーツは種類増やしていくつもりです(^^)/

ではではまたね!

4 thoughts on “ビーツについて。

  1. はじめまして。先日のらぶりいマルシェでビーツ買いました。ヨーロッパで食べた酢漬けのサラダがなつかしくて作ってみましたが、捨てるのが惜しいほどゆで汁の色がきれい!コップにいれてとってあるんですが、染料にはむかないんですね、残念!お味はぎゅっと甘くて土の香りがほのかにしておいしかったです。ごちそうさまでした。

    • Akiさん、はじめまして!コメントありがとうございます!らぶりぃマルシェいらしてくださったのですね。残念ながらぼくはすぐに帰ってしまってお会いできませんでした?が、ビーツを購入いただけたとのことありがとうございます(^^)まだまだたくさんあります、どこかでぜひぜひ手に入れて食べてみてくださいね!

  2. ナイス情報!!
    じゅんちゃんに聞いて、今年は収穫までたどり着いたよ。
    出来上がりのサイズのバラつきは種のせいかと思ってたけど、間引きちゃんとすればうまくいくかな?けっこう売れたし、来年も試してみよう。

    • ちくりんさん、おつかれさま!株間は思い切って広げるほうが程良いサイズに育つ様子ですよ!長く置いておけるから焦らずに収穫できていいよねぇ。ぜひぜひ!

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