稲ワラ温床、踏込みスタート。

踏込温床。

前回の記事は【こちら】

切り刻んだ稲ワラを水を含ませながら踏みこんで発酵熱を温床として利用するテクニックです。

実は稲ワラ温床の他にソバガラ温床もできないものかと金曜日に踏込みました。温床のスターターとしてはソバの残り粉を主体に。窒素分がどの程度入っているのか全く分かりませんが、ソバガラ堆肥を作っているある肥料屋さんのネタを読む限り、この残り粉やアラやふすまを補助材として堆肥化しているとのことなので100%ソバの廃棄素材だけでできるのならば面白いなぁと思って試しに。

踏込みから3日目の月曜日、まだ温度は上がっていません。心持じんわり暖かな気もしないではないですが…残り粉はスターターとしてはやや弱めか??油カスや鶏糞などの利用も検討する?もしくはもっとたくさんの残り粉を投入してみるか。ソバガラ温床、少し様子を見てまた報告します!

 

そして…

 

 

本番スタート!

水を含ませ稲ワラを踏込み踏込み。

発酵補助スターター材料としては米ぬか、ソバ残り粉、鶏糞。

米ぬかだけでやりたかったのですが…大原の精米所から米ぬかをゲットしようと行ってみると…

ない!!

米ぬか、ほとんどない!!

そうか、なるほど長い期間かけて機を見てちょこちょこ米ぬか収集しておかねばならないくらいの量しか、大原エリア内だけでは出てこないのだな。

という事情から、今春の踏込温床スターターには鶏糞が入りました。

1.4m×6.5mの面積、高さ45cmに均等に敷き詰めた稲ワラは、踏み込むことでその高さが2分の1、どうかしたら3分の1に沈みこみます。

その分また上から裁断稲ワラを積み足していって、その層を増やしていくことで、長期間継続して発酵熱を出し続けさせます。

この時点で問題が三点。

①米ぬかの確保。

②木枠の下から水が染み出して外に出てしまう件。

③稲ワラの確保。例年軽トラに三台分ほどは確保するのだが、これでは1.4m×6.5m程度の面積の育苗スペースでも幾層にもするにギリギリ。初期育苗期(2月~3月中くらい?)だけを考えても、より広い面積を育苗に使用したいので、もっとたくさん収集すること。

このあたりが課題。どうしよっかなー。①②はどうとでもなりそう。

③は…稲ワラの確保時期が秋の結構多忙なシーズンと重なるのが問題なのですよね、あまり田んぼに置きっぱなしになるとグズグズでビショビショになってしまうからねぇ。

もしくは稲ワラに代わる有機物を探すこと。ソバガラ温床ができればクリアなるか?でもソバガラはもっと別の利用も考えたい、要検討ですね。

まぁとにかく、もうしばらくしたら発酵熱が出てきます。少し早いタイミングになりますが、今年はナスやトウガラシの育苗もはじめてみようか、例年よりもガッチリとした苗をつくるためにも。

楽しみです。

また報告します!

朝市中止について今後どうする?三千院の大根焚きに行き農家仲間と呑む。

2月12日日曜日は前後日雪予報のため朝市は中止となりました。いつもご来場くださるお客様はもとより、この日はじめていらっしゃったお客様もおられたことかと思います、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

野外での開催、荒天予報、また6時という早朝の開催での路面凍結の不安、ご来場くださるお客様の心配はもとより寒い中に三時間立ちっぱなしとなる出店者のこと、冬の朝市はなかなかに厳しい環境です。全天候型の頑丈な朝市会場があれば何も気に病むことはないのですが、そんな場所がないならないで様々な問題に対応していかなくてはなりません。

結果として晴れていた日曜日。これくらいならば開催できたという声がチラホラ。

そのとおりだ、申し訳ありません、という気持ち半面、だけどそれは結果論でしかないでしょう…という気持ちも半面。ホントに難しいことですね。

我々農家にとっては収穫して出荷の準備してもお客様来ない、中止になって野菜どうしようもない、こうした事態も考えねばなりません。

今後どういう対応をしていくのか。今回の件を教訓に、農家レベルでの対策も含めて調整していきます。

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ところで、日曜日はそんなわけでお休みとなりましたので、朝からこども達と一緒に遊ぶことができました。

 

 

 

雪が残り、またチラホラと降る大原の里をぶーらぶら。

落ちてた木の棒や竹、桜の枝を拾っては振り回す、好きやね男の子は、こんなのばっかり。

三千院へ向かう道すがら、ポーズ。だいたい戦いごっこ、忍者になり切って、剣もってキンキーンカンカーン言ってます。楽しそう。

そうなのです、三千院、初午の大根焚きに行って参りました。雪予報やと言いますのにたくさんの人がいらっしゃいましたよ。

 

 

ほくほくの大根、大きな釜でどっさり!

こども達、はふはふしながら食べてます。お兄ちゃんが弟のお椀フォローしながら、優しいね。

 

 

あるベンチでは雪だるまがいっぱい。誰が作ったのやら、かわいらしいものですね!

 

光が強すぎてベンチの雪だるまは消えてしまい何をしてるのかよく分からない兄弟。

ぼくたちも雪だるま~って、やってます。

この日の夜は大原で農業をしている仲間たちを音吹邸に招いて、久しぶりに仲間内で呑み騒ぎました。

こども達もいっぱいで賑やかワイワイ。男たちは男語り、俗な話も真面目な話も!奥様たちは、何を話していたのでしょう、深幸さんもとても楽しく話していたようですよ。

またこういう時間がつくれればいいものです。

これまでは借家生活、大家さんの敷地内の離れに住まわせてもらっていたので人を家に招くことを極力避けていたのですが、家が新しく広くなって、遠慮なく気兼ねなく招待できます。これはとても嬉しいこと!

これから暖かな春になっていきます。イベントも含めて出入りの激しい場所になればいいなと思っています。

ではまたね!

深幸さん、新聞に載る。

天気予報のとおり、この週末の大原は雪…でしょうか。3時頃までそれほど積もってなかったのですが、5時からビニールハウスの雪おろしに出かけたところ、まぁまぁ…またおいでなすったね冬将軍様、お呼びでねえですよ、という具合です。雪、落ち着くまでは雪おろし、雪かきが続きそうですね。これもまた冬の風物詩と思って、その地でしか得られない風景を楽しみながらせっせと雪かくことにいたします。

ところで、三千院は【初午の大根焚き】!無病息災、開運招福、今年は10日(金)から13日(月)まで開催されております。京都バスは通常運行している(はず)ですので、ぜひぜひ大原おいでくださいね。

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先日、【農業共済新聞】の一面に音吹の深幸さんデカデカと載せていただきました!

 

 

お世話になっている税理士さんからお話をいただき、先日取材。青色申告のお話にて。

平成29年から収入保険制度の導入が決定されました。これは価格下落や災害による農家の収入減少を補償してくれる制度で、その制度の恩恵を受けるためには青色申告に取り組んでいることが前提条件となります。詳しくは【こちらを】

音吹では、ご近所の先輩農家さんから勧められて、農機盗難や不慮の事故による損害などによる農機補償をしてくれる【農機具共済】に加入しています。掛け捨ての短期共済ですけど、積立式の買い換え共済もあるようです。

そんなわけで何年か前からNOSAIさんにはお世話になっています。

どうしても農業は自然に依存・左右されることが大きく、災害は予期せずして発生し、また被害を受けて経営上打撃を受けやすい(価格下落も含めて)性質もあることから、NOSAIは国の災害対策の一環としての政策的な視点からつくられた制度であり組織です。

今回の収入保険は、賛否両論ある?のかもしれませんが、これまで米や麦・ダイズなど栽培品目が限定されていた共済事業の拡充として、多品目の野菜農家も対象とされてくるので、多くの農家にとってありがたい制度なのではないでしょうか。

音吹としては、経営状況の可視化により、自分たちの現実がどうなっているのか、具体的に把握しながら可視化されたデータを元にシェイプアップできるところはしていきたいという思いがありました。どうしてもどんぶり勘定で農に携わることが多く、無駄な支出が多くなっているのは感覚的には分かっていたものの、それを何とかするよりも、野菜を上手に育てる!という視点や技術にのみ固執してしまっているという。

農って、農業って…当たり前ですけど、独立自営の経営者としての生き方。

特にぼくのように農的暮らし!パーマカルチャー!オルタナティブな生き方!晴耕雨読!から農にのめりこみ、事実今もそのあたりの感覚は大切したいのですが、だけどそれとは別に自分たちが農という第一次産業に従事して生きているという事実にもっとちゃんと向き合って、職人的な志向だけでない部分を鍛えていきたいなぁと思うようになってきています。

とても美味しい野菜を育てるけど広報・宣伝などのセルフプロデュースがヘタクソで埋もれる。これまでは野菜は作れば誰かが売ってくれる、農協にもっていけば引き取ってくれる、そんな時代でしたが、良くも悪くも農家にもやり方はともあれ経営感覚が必要になってくるのは明らか。

そんな中でリスクヘッジは念頭に置いておきたいところです。収入保険、農家の皆さま、チェックチェックー。

…勉強勉強です。数字は大嫌いなのですが、好きな畑を続ける以上、嫌いなこともやらなくちゃね(やっているのは妻の深幸さんですけど(^_^;)

稲ワラ裁断、温床づくりの第一歩。

畑を続けていると、やっぱり大切なのはそこだよなーと行き着くポイントが土づくり、土の底力。

落ち葉や刈り草をどんどん畑に投入していた昔に比べて、植物性有機物の投入機会が減ってきている現代の農業。庭や山の落ち葉集めて…、土手で刈った草集めて…合理性・高能率性の農業とは確かに言い難い方法ではありますから敬遠されがち。

でもでも、地力を収奪しながら高生産性を追い求めるあまり、野菜の生産性が減退してきたら必要な養分だけを供給してやって騙し騙し収穫を続けていく。土はどんどん疲弊していくばかりで、しまいには貧弱な、何を育てても病原菌だらけ!何を育てても葉は黄色くなるばかり!何を育てても虫どこにもおらへん!農薬や化学肥料がないと野菜は育たない、そんな状況になってしまうという。

これではいかん!と植物性の有機物を入れます。有機物は、微生物のエサとなります。土の中で微生物がどんどん増える、つまり、土の自己再生能力を上げてくれます。そんな微生物豊富な土中には多くの虫が食物連鎖によりバランス良く繁殖していて、また菌も豊富にウヨウヨしているので特定の病原菌だけが異常発生することもなくなっていきます。

誰しもそこを目指して土づくりしています。(これは有機農業や自然農に限ったことではありません、農薬や化成肥料を使用する農家さんだって土づくりしておられます。逆に有機農業や自然農と言いつつ、肥料を外から投入するだけにとどまる農家さんもいます)

と、いうわけで。

音吹の新しい農機ー!

 

2017020802

 

じゃん。

稲ワラ裁断機。昨年中古30,000円でゲット。

ボロボロの錆び錆び!でもいい仕事してくれましたよ、昨日始動。

この裁断機。

投入口から稲ワラを入れると…

2017020803

 

どどどどどど…

どどどどどど…

 

2017020804

ボバーンッ!

と、なります。

稲ワラの束が細かく裁断されるわけです。

…まぁコンバインについてる機能と同じですね(^_^;)

 

2017020805

 

このような切り刻まれ具合。分解を促進するための裁断。

その後、音吹では裁断された稲ワラを画像にもあるような木枠に堆積させて、米ぬかをパラパラふりかけて、水をじょっぽじょっぽやりながら、ギュッギュッと踏みつけ続けます。

堆積させた稲ワラからじゅわーっと水がしみ出すくらいまで踏んだら、さらにその上からまた稲ワラを裁断させて堆積させて…同じような作業を何度か繰り返します。

すると…

米ぬかには微生物が増殖するのに必要な窒素分やミネラルを多く含んでいる、いわば醗酵・分解のスターター、起爆剤。これをエサに稲ワラを微生物にばしばし分解してもらいます。

目的はその過程に発生する醗酵熱。

この熱を利用して、育苗する野菜の暖かなベッド、温床をつくるという。

ようやく…就農してもうすぐ9年目になるのに、ようやく踏込温床にチャレンジできるー嬉しい!

農業研修中に、お師匠さまの農園【さとう有機農園】ではじめてこの技術と出会って感動したことを覚えています。だってすごくない?地熱を得られるんですよ稲ワラから!(稲ワラに限らず落ち葉やモミガラなどでも醗酵熱はちゃんと出ます)

昨年は様々な理由から育苗を激しく失敗しました。ものすごく苦い経験…。研修で勉強したことをちゃんとひとつひとつこなしていく、当たり前のようにお師匠さまがこなしていたことを、同じように自分が経営する立場になってもこなせるかどうか、これがなかなか難しい。原点回帰だー、といよいよ温床、そんな気概でいるわけです。

踏込温床レポはまたそのうち書きますね。

ちなみにこの稲ワラ温床は翌年の育苗倍土のベースとしてもとても有用です。もちろん畑に撒いてもよし。菌や微生物がうようよの素晴らしい資材として大活躍してくれることでしょう。

昨日は農作業後、【河村製粉】さんでソバガラをいただいてきました。今年は例年以上に植物性の有機物を活用していこうと意気込んでいます!

ではまたね!

種蒔きするか踏みとどまるか。

毎年三月のはじめには春野菜第一番手のアブラナ科葉物の種を蒔きます。

今年は雑草対策のために、直蒔き(畑に直接種を蒔くこと)をできるだけ控えて、苗を立てて植えつける作戦を検討しておりますが、そのためにはそろそろビニールハウスで苗作りをはじめなくては…と育苗床の準備をボチボチとしている、そんな段階にいます。

しかし今週は全国的にまた寒の戻り!週末はまた大荒れとな、ひえッ…。

ええよええよ、雪おろし、もう慣れたもんやで。すでにビニールハウス内に灯油ポリタンクは三本準備済みじゃい、意地でも守ってやるぞなもし、かかってこいや雪こらーむしろもう楽しくなってきたわ!と、ヤケクソ気味ではありますが、雪が降ると滞ってしまういろいろな作業をいくらか前倒しで進めて、不貞腐れずにおります。

気持ちは現状、不貞腐れずに前向きなのですが、これが前述の、三月のはじめに春野菜を準備する、という時期まで差し迫ってくると、まぁ結構イライラしていきます。雪で畑耕せへん!といった状況が割と簡単にイメージできてしまうのだもの。苗つくったものの、植えるべき畑が準備できてない、どうすんねんチクショー!…う~ん、大いにあり得そう。

悩みどころですねぇ、二月中旬まで悩むことにします。

考えられる対策としては、前年度の秋頃までにマルチ設置してスタンバッておく。やりたくないけど、冬将軍大暴れの冬から春に向けてのこの状況への対処法はそれしかないですかね。う~む、あんまり気がのらぬ手ではありますが、検討しておこ!

今この季節はちょっとダラダラと…ではなく、いつもなら怒涛のような忙しさに追われて手が回らない何かしらを地道にコツコツとこなして準備しておく時期。

そう、土が香ってくる二月末から三月初旬に焦ってドタバタしないように、ね。