チャービル、カモミール。
一日二回ブログ更新~。ふたつめはこちら→【出荷準備中に出る野菜残渣について】
毎年、夏野菜のメインとなるものたちの種まき・植えつけを終えると風邪をひきます。例によって今年も…。
張ってた気が緩むのでしょうね、身体も心も、よくできたものです。外仕事をスタッフにお任せして休養させてもらっています。回復してきたのでブログの更新、ちょっと久しぶりです。
5月も下旬を向かえ、少しずつ野菜の種類も増えてきました。
コールラビ、茎ブロッコリー、スティッキオ、二十日大根(赤丸、紅白、白長)、フリルレタス、スナップエンドウ、などをはじめ、わずかではあるので日曜日の朝市限定での出荷が続きますが、いろいろなものがありますので、ぜひおいでくださいね。
■チャービル(セルフィーユ)。
美食家のパセリ、とも言われる繊細なハーブです。スイーツにちょこっと載ってたりしますね!
葉だけを摘み取って提供するのが通例で、それはトウ立ち(花咲かすために茎が伸び始める現象)しやすいこのハーブのトウ立ちを防ぐためでもあるのですが、葉だけでは痛みや黄化が早く、何より収穫が手間すぎることで、音吹では今年から地際から刈り取って株ごと提供することにしました。
試験的にこの収穫方法を採用したのですが、非常に良いように思います。来年からはこの方法でもう少し増産を狙ってみようか、と検討しています。
株採りのほうが良いように思うのは、このチャービルとパクチー、イタリアンパセリですね。
パクチーもトウ立ちが早く、摘み取りだと劣化が早すぎるので、生産農家として出荷するならば株採りのほうがイイ感じ。逆に、摘み取りが良いのはディル、ワイルドフェンネル、です。
ところで、チャービルもそうですが、セリ科ハーブ類は移植に向かないと言われます。が、まぁ根周りのタイミングさえ見極めれば移植で問題ありません。むしろ初期生育の緩慢さを鑑みると、どう考えても直蒔きは非効率的に思えます。
…それは現在の音吹の畑の、雑草の多さのゆえかもしれませんけれども(^_^;)
ほとんど朝市限定のハーブです。お見かけしたらぜひお手にとってください。今年のチャービルは抜群です。
■カモミール。
ジャーマンカモミール。
昨秋に苗を立てて植えつけたもの。作シーズンくらいの積雪量でもじゅうぶんに越冬して梅雨入り前のこの時期にしっかりと花咲かせてくれます。
ひたすら摘み続けています。
梅雨を過ぎてから、あるいは梅雨の合間に採る作型としては春蒔き・春植のものがありますが、このタイミングはなかなか難しいですね。どうしても梅雨に影響されてしまいます。
越冬がベターのカモミール、昨年までは、こぼれ種を活かして春に発芽した幼苗を残して回りの草をとって…と一手間も二手間もかかる作業をしていました。
が、この作業、ちょっと大変すぎ!
秋に苗を立てるスタイルに挑戦し、手ごたえを感じています。
摘み取りは手間な作業です。ひとつひとつ手で摘み取るので根気がいります。
摘み取ったカモミールは加工場空間を爽やかなリンゴのような香りでいっぱいにしてくれます(^^)
ハーブ、楽しいですね。
夏になるまでひたすら摘んでは乾燥、摘んでは乾燥、そんな日々が続きます!
野菜は野菜で元気ですよ。
毎日収穫・出荷準備。
広くなった作業場でできる出荷準備のキャパシティを見極めて、作付けのレパートリーの練り直しを毎年繰り返していかねば。
がんばろーっと。