少し動きやすくなってきました。10月中下旬まで種蒔き続けます。
2日好天だと思うと3日連続の雨予報でしたり、依然として難儀なシーズンが絶賛継続中。
とは言え、9月前半に比べると、ちょっとは落ち着いてきました。ここまでくると、適湿状態で耕うんする、ベストな時期に種を蒔く、だとか高望みはもうしなくなりますねぇ。
こんな時はビニールハウスがあればこんなに悩まなくていいのに!と思うこともありますが、施設栽培には施設栽培の苦労がたくさんあります。
何と言っても費用回収が大変なことと、台風の脅威に常に気を使わなくてはならないこと。先日の21号の被害はまだまだ記憶に新しい通り、ここ数年は九州を通過せずに近畿にダイレクトアタックしてくる台風の何と多いことでしょう、大原でも台風ごとにビニールハウス倒壊を繰り返してる農家さんがおられて、そのたびに心労お察しします。
…これ、我が身に置き換えたら、気持ちの切り替え、ちゃんとできるんだろうか、もう落ち込みまくります。
その点、露地栽培は作物が様々な理由で作物がダメになっても、ササっと別な作物に切り替えることでロスを最小限に抑えることもできます。
例えば、ダイコンサルハムシの食害で大根が幼苗のうちにやられてしまったら、さっさと諦めてホウレンソウにしてしまう!などなどですね。
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余談ですけど、上述はしたものの…
音吹では、先日蒔いた赤カブが現在サルハムシの被害を受けており、ちょっと迷っています。別の作物を蒔きなおすことが最善やろうなと思いつつも、作業に費やした時間や、さらにもう一度費やす時間を考えると躊躇するものです。あと種代も馬鹿にならないもの(^_^;)
さらに横道それます。
この時期に厄介な害虫としてはダイコンサルハムシ、キスジノミハムシ、ネキリムシ、ヨトウムシ、モンシロチョウ幼虫他いろいろとありますが、ある圃場ではケール、わさび菜などのアブラナ科がトビイロシワアリの食害を受けています。
全国でも被害報告事例がいくつかあり、キャベツなどの地際部の茎を帯状に食害することで作物を枯死させる、と。まさにその様子の食害痕がうちのケールでも見られ、被害株のあたりを掘ってみると蟻うじゃうじゃ。
同圃場はアブラナ科の出来が悪いな欠株が毎年多いなと思いつつ、それについては別要因を想像していましたが、今回の調査で原因がはっきりわかってむしろスッキリしました。
この蟻は西日本にたくさん見られるごくごく一般的な蟻で、引っ越しすることは稀、数万~数十万単位のコロニーを作るとのことで、もうずっと地中に巣食っているのでしょう。
深く耕して巣を潰す、物理的防除が一番だそうで、来季以降に活かせそうです。
それにしても蟻の食害とはなぁ(^_^;)
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施設栽培にも露地栽培にも、それぞれやり易い点、やり難い点があるということ。天候が経営に影響を与える仕事は多々あるでしょうけれども、その影響が良し悪しに直結する仕事ってやっぱり農業の特性だよな、と思う今シーズンです。
とにかく、
10月中下旬までは、雨の日は屋内で育苗仕事、雨上がりは夏野菜の片づけ、少しでも土が乾くや耕して種まき・苗植え!とフルスロットル!負けじと頑張ろう。
画像は大根の畑。今年はマルチ栽培にチャレンジ。
こちらは黒大根の苗。
ブラックスパニッシュロング。
黒皮、中白のほっくり洋大根。
秋冬野菜、楽しみです!