オルガノポニコで脱デッドスペース。
5月半ばも過ぎて、春夏野菜の作付けも大半を終えました。
あとは、うまい菜、スイスチャード、クウシンサイ、ツルムラサキ、オカヒジキなどの夏採り用葉物類、育苗を終えたビニールハウスに植える予定の大玉トマト、そしてちょこまかとハーブ類といったところでしょうか。これからは春野菜の収穫と夏野菜の管理作業を並行して進めていく時期に入ります。
梅雨入りするまでにニンニクは収穫できるかな。昨年どおりに行けば5月末~6月初旬にかけて掘り上げます。種採り用に、全量保存する予定ではおりますが、少しくらいは出荷も検討しましょうか、うーむ迷いどころです。
雨予報の月曜日。雨降り前は、雨降り前に組んでこそ値打ちのある段取りを。今日は(も?)ハーブの植えつけです。
植える予定をしていた圃場がある事情で今春夏の作付けを諦めねばならなくなりました。そんな時こそ臨機応変に!急遽、予定していた苗の延命措置を図り、少しばかりビニールハウス内で養生しているうちに、新たに植えつける畑を選定・準備して、その畑に関わる作物の予定場所も全て検討し直しをしました。そうしてようやく先週からハーブの本格定植をスタートさせたというところです。
何が起こるか分かりませんね、驚きましたがおかげで新たな試みにもチャレンジできました!
画像は今日植えたタイム。
こちら輸送用リンゴの木箱の底を抜いて、畑に設置。底を抜いてただの枠組となった木箱に土を入れて、そこに植えつけたと。
そんなわけで今日はガーデニング、家庭菜園的な動き。音吹くハーブガーデン計画、ちょっとずつ進行中です。
こんな感じ!後ろでピースサインをしているスタッフUさんのことはとりあえず無視することにして。
リンゴ箱木枠の耐久性、露地雨ざらしなので、早々に朽ちていくのかな。そのあたりにきっと改善の余地は出てくるのでしょうが、まずはやってみることが大事ですよね!
この木箱の型枠システム。
【はるきちオーガニックファーム】のはるちゃんや吉田太郎さんに言わせるとキューバ都市農業、テクニックのひとつ、“オルガノポニコ”ってやつですね。
土質が悪かったり、耕作できないほどの痩せ地であったりする場所にコンクリートなどの型枠で高くして、その枠の中で作物を栽培するものを言います。
音吹の場合は、粘土質の土壌を好まないハーブ類用に培地(真砂土主体の土)を高畝で設置したく、このテクニックというわけです。
変形田の多い大原では、畑にデッドスペースができやすいです。デッドスペースを何とかする畝を立てるために通常の何倍もの労力や時間をかける必要があります。時にそれは…無駄というか無意味というか、費用対効果のない動きだったりするので、どうせ活用するなら有用なことに充てたいものですものね。
さて、どうなるでしょう??タイムの他、ラベンダーやローズマリーなどもオルガノポニコ栽培の予定です。楽しみですねー!このオルガノポニコの他にも、一般的とは言い難い栽培の方法をしようと思っている作物もあります。いつかの機会に紹介できるかな?!
農業の楽しいところは色々ありますけれども、そのうちのひとつは栽培マニュアルを無視しても作物はある程度勝手に育ってくれるという点から、自由にできること!ではないでしょうか。このタイミングでこうせねばならない、そのタイミングでそうせねばならない、それは作物にとってベストな選択かもしれないけど、気候や環境、人的要因でそのタイミングを外すことは多々あります。こういう土に植えねば育たない、これもまた同じ。こうでなければならない理由は、あるけど、ない。
だからこそ想像力を働かせていろんな方法ができるのですよね。これは楽しいんです、すごく。
そして、だからこそ、楽しげな人の自由過ぎる畑を見学するの、楽しいんですよー!!