やっぱりそのうちコメやろう。
まっさらな、今は何もない畑に立ち、この種を蒔いて、この苗を植えて、と計画を練って、収穫期を迎える頃の青々とした風景を想像します。収穫期を向かえるのが一ヶ月後の畑もあれば、二ヶ月も三カ月も、どうかしたら半年以上かかる作物もあります。
ああなるはず、こうなるはず、とイメージして、そのとおりになるものもあれば、そうならないものもあります。
想像すべきは作物のことだけではなく、草や虫のことも。
一ヶ月後にはこの草はこんなふうに育つ、二ヶ月後にはこの虫の活動が活発化する、などなど。
この作物は生育が緩やかだから、この草と競争したらのみこまれて負けてしまう。草取りは必要かどうか、必要なら何度くらい草取りするべきか、あるいは草取りしなくても草に負けない強靭な作物なら不必要な除草はしなくてもいいね、草との共生が可能なのかどうか、も考えます。
スギナがたくさん生える畑には出来る限りホウレンソウは作付けしない、スギナは酸性土壌を好む草で、ホウレンソウは酸性土壌ではうまく育たないから。カラスノエンドウがたくさん生える畑ならマメ科もよく育つだろう、なんてことも。
何度か挑戦した結果、諦めた作物もあります。
いくら頑張っても(頑張りが足りないと言われれば、そうなのかもしれないけど)、粘土質の土壌にそぐわない作物もあるから、無理して育てなくてもその土地に適した育ちやすい作物を育てるほうが自然の摂理に合ってるもの。
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そんなことをいろいろ考えていると、畑は、土は作物を育てることで偏った性質を顕著にしていくもので、そうならないためにどうしようか、という考えに行き着きます。
作物を収穫するたびに土はエネルギーを収奪されていくから、何かを還元してやらないといけません。外から投入する肥料や微量要素資材で強制的に矯正することも場合によっては可能かもしれない、それは果たして、生産的かもしれないけど、その資材が手に入らなくなったらどうしようもありません。
できるかぎり外から投入する要素を減らして、域内で循環するスタイルを模索していくほうが、有機農業の理念に沿っています。
循環、とはまた少し違うかもしれないけど、偏った作付けによって蔓延った病原菌や雑草の種をリセットするのには、稲作が可能な場所なら、やっぱり田畑輪作は避けて通れない方法なのでしょうね。
あ~、やっぱり近い将来、コメ育てたい。
うん、そのうちの目標にします。
…こどもも最近やたら食うし(笑)
(画像は長男が生まれてすぐ?くらいの年に育てたコメ、天日干しでタカノツメと一緒に吊ってるもの)