黒大根。
黒大根。
犬の糞みたいなナリをしているが、見かけによらず使い勝手が良く美味い。
切ると、画像のように中身が白い。皮は火を通すとペりぺりめくれるくらいの薄さ。肉質はやや硬めだが、水にさらしたり塩もみしてサラダにする程度ならじゅうぶんにいいける。やや辛味も含むのでアクセントになりやすく、なにより皮を残したままだと、黒白のインパクトが大きい。
本領は煮込み料理で発揮される。洋カブなどと同じく、じっくりことことポトフはもちろん、味噌汁などにも入れやすい。
軟らかくなるが煮崩れすることがない。
見た目とは裏腹に扱いやすいが、それは栽培についても同じく日本の大根類と同じに種を蒔けば勝手に育つ。
品種はブラックスパニッシュロングというものが現在は一般的に日本で手に入り易いようだが、丸い玉タイプのものもある。洋種なので日本の種苗ほど均質性が高くなくて、引っこ抜いてみるまで根のサイズの予測ができないが、それもまた固定種野菜の魅力なのだろう。
繰り返し言うが、犬の糞みたいなナリをしている。