ズッキ種蒔き、ミサさん現場復帰!
雨音も聞き飽きるを通り越して呆れるようになってきました。難儀な春です、まったくもう。
一日中ザーザー降りしきる中、ひたすら苗仕事に終始しました。
育苗用の三寸ポリポット(直径9cm)に土を充填して蒔きましょう。
蒔いているのは…
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ズッキーニ!
緑、黄色、ストライプ、薄緑…。棒状ズッキは昨年と同じラインナップ。あとはお遊び、花ズッキに特化した種を。
ちゃんと種の向きをそろえて蒔きます。そうすることで発芽した後の本葉の向きもそろいます。生育するに従って大きくなる茎葉が絡まりにくくするためです。
実はポットに直接種を蒔くのは今年はじめて。例年はまずセルトレイに種蒔きした後、鉢上げ(小さなスペースから大きな育苗ポットなどに移植してやること)しますが、その手間を省きます。
種蒔き→鉢上げまでの期間がわずか10日ほどのズッキやカボチャ、確実な発芽さえ決めてしまえば時間が大きく浮き上がりますのでね!
だからこそミスはできないね。いろいろと対策を。
これは防虫ネット。種蒔きした後のポットを覆います。
理由は…
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ネズミ!!!
カボチャやズッキの種が大好物のネズミくん。毎年発芽する直前、もしくはした直後のカボチャ類の種をほじくりまわして食い漁ってくれます。
防虫ネットもこの時ばかりは防チューネットになっちゃうぜ、かかってこーい。
こうして準備万端に種蒔きされたカボチャ類たちはその後、約2~3週間の育苗期間を経て畑へと植えつけられます。
ズッキの種蒔きが始まると毎年のことですが、収穫が目前に迫ったかのような感覚に陥ります。
頭の中で計画していたフワッとした畑の図面が、リアルな重量感・質感・色どりを伴った映像に変化するというような感覚でしょうか。
楽しみと焦り、期待と不安。プレッシャーがかかる時期です。がんばらねばー!
おや?!
こちらはミサさん!音吹の奥様、いよいよ現場復帰です(^^)
今日から次男坊も終日保育。妊娠・出産・育児をこなして、チーム音吹のバックアップに徹してくれたこの5年間。
やりたいこと、たくさんあったと思う。でも農園を稼働させるために、本来自分がやりたいはずの土いじりを他人に任せ、他人の世話をして、たくさんの我慢してきてくれました。
本当にありがとう!
やっぱり現場が好き。二人で始めた農業だからなー、今日はなんというか、ひそかに感慨深かったですよ旦那としては。久しぶりの畑仕事。今年はハーブを中心とした細やかな仕事がより丁寧にこなしていけることでしょう!楽しみです!
ミサさんはこの日、ハーブの種蒔きや鉢上げを。ベルガモット、エキナセア、ネトル、ジャーマンカモミール、そしてゼブラナスなどの鉢上げ。写真はその鉢上げ光景。
ちゃんと根付いてねー。
苗立枯れが発病した後、蒔き直したナス類。ようやく本葉が見えてきましたね。こちらは一般的なナス。
かわいいですねー(^^)/
これはトウガラシ。伏見甘長と万願寺とうがらし。
4月中下旬から5月初旬にかけて一気に大きく生育します。
この期間の植物の生育速度は目を見張るものがあります。
え?!もうこんなに大きくなったの?!っていつも驚かされる。露地に蒔いたアブラナ科の葉物類も、大丈夫か大丈夫かー?とヤキモキしながら見てると、毎年5月の連休にはしっかりと育って収穫時期を迎えてくれます。(今年は蒔き時が遅れたからちょっと心配していますが、たぶん大丈夫でしょう)
そうなのです。
種蒔きや苗の管理を計算してできるようになってきました。例えば、早く種蒔き過ぎてハウスの中で徒長する、というミスが少なくなってきたように思います。
この時期にこれを蒔くと、この時期に植えられるから、すると作業的にあの苗とこの苗の植え時期が重複しないし…云々。
毎年少しずつ、その土地の気候や土壌の性質を身に染み込ませて、翌年の糧とする。マニュアルは大事だと思うけど、やっぱり経験がものを言う農業は、だからまぁじいさんばあさんには敵いっこねえんやな(*_*)
明日はコリンキーの種を蒔こう。雨はどうかな?上ってくれたら草刈りもしたいけど、苗仕事ももう少しやりたいしねぇ。
やっぱり農業、楽しいです(^^)