種を蒔き、苗を育てる日々。
いつの間にやら三月ももうおしまい?!三月は去る、よく言ったものです。
畑で出会うじいちゃんばあちゃん達とは、天気悪いなーやりにくい毎日やなー、と雨が多く畑が乾きにくい今季にグチグチと愚痴り合っております。いよいよ野菜もトウダチ炸裂中、アブラナ科野菜はその多くが花を咲かせ始め、残っていたニンジンも毛細根が増えて少しずつ芯を登らせてきています。
四月。一年で最も野菜の手薄な時期。
逆に言うと、収穫や出荷に追われないで作業に集中できる時期でもあります。農業で一番嫌いな作業は何か?と問われると、収穫と出荷!と答える園主です即答です(^_^;)そんなわけで、畑をつくり種を蒔き苗を育てる四月はこと畑仕事の上では楽しみな月なのです。
―商売で農業をしていると、換金換金~!と野菜を売ることに集中していきます。それは専業農家としては当然の姿勢であると同時に、野菜を商品として見ることに時として疑問符を付すこともあるわけです。だって生き物やもんな。良くも悪くも、野菜に愛情を注ぎ過ぎるとよろしくないこともあり、そのあたりのバランスをとるのがいちいち面倒くさくなって、あーもう山籠りてー収穫・出荷いやだー!と思うことがある、ということです。生業でもある農を、そもそも「仕事」として選択している上での思いなので、このあたりの気持ちの有り様は、個人的にはありかな!?と思っています。しんどい疲れる!くらいに追いこんで仕事と向き合ってるってことで。と言うことにしておく。あなたはどう?―
毎日、何かしらの種を育苗用の箱に蒔いてはハウスで苗を管理し、天気が良くなれば畑に直接種を蒔いて。昨日は昨年自家採種した大原の赤ジソの種を蒔きました。どうなるかな、今年はたくさん赤ジソ育てよう。
ある日の早朝。
露地に植わっているタイムは、まるでタイムソルトのように葉の淵を白く輝かせていました。
その朝の気温はマイナス3度。五月初旬まで霜が降りる大原ではまだこの時期当たり前の景色。
写真の後ろではうっすらとピンク色をまとった梅が見えます。
里の空気はいつものように清々しい。さぁ明日もがんばりましょう。